鳥居・雲地戦闘
<まぁ、二人と多数が幸せならいいか>俺は幕張メ政治へ転移した。
俺はデルモンに「この世界の蜘蛛には種類があって、
それぞれに名が付いている?」「クモは空の雲だよね?」
「いや地上の虫で網で虫を捕まえる奴だ」
デルモンは「あ~、チシュね。チシュシュと呼ぶ人もいるよ
糸の上をシュシュと動くからね。チシュを神様はクモと呼ぶんだ?」
「俺と少数の神がね、参考になったよ」
<擬態語で蜘蛛と書いた文字を、日本語に当てはめた。これが正解に近いな>
ジューシーは「神様、麻畑を縮小してポテトを植えた方がいいのでは?」
俺は「これから色々な作物の収穫が増えるとして
各領は何に入れて運び保管すると思う?」
「そうだね、麻袋をたくさん作った方がいいよね」
「そうだ、これから各領で収穫量が増えるから必要になるはずだ」
「俺はこれから数日間は、ここにはこれないからな。ジューシーはがんばれよ」
仁王門は「私も先輩と夢を育てるので忙しいからね。来ないよ」
俺は「仁王門、ラム・ニクチョンとゲンは同じ匂いがした?」
仁王門は「同じ匂い?同じ環境で住んでる匂いがしたわね、それが何か?」
「俺は、デルモンたちに比べると匂いには自信がない。同じ気はしたけどな
だから聞いてみた。匂いは分かったから、もう行くよ」「あなた、それじゃまたね」
仁王門は何か恥ずかしそうに転移した。
俺は念のために西領と他の領に鳥居を作って回った。
蜘蛛が、出て来たときのために天敵の鳥を配置したのである。
<日本では鳥居の存在理由が諸説あるらしいが、俺と同じ理由かもな>
そしてジャワ島には石で作った大鳥居に『雲地反転鳥居』と名を刻んだ。
地の蜘蛛が攻めて来ても、鳥の口撃で雲に変換処理するウンチ反転仕掛けだ。
彦星さんは勝てば天国、負ければ地獄。俺の快心の出来である。<遊び心だ>
更に、麻で作った大しめ縄に「雲転免許違反鳥締り『横綱大鵬』」
と名を付けて飾った。『横綱大鵬』は戦艦大和の主砲口径46センチを上回る、
口径48センチで大砲の横綱である。この島の元主、大和の大蛇を上回る性能だ。
そして、大砲のホウの字を月が二つに鳥で鳥居に相応しい鵬にした。
決して第48代横綱から取ったのではない、偶然である。
許可の無いウンチを排除する目的で作った力作だ。
モンペは『進入する生物がウンチでは無い可能性がありますが?』
『そうだ、俺の考え通りなら鬼か、それを操る者。剣を持ってる可能性がある』
『モンペは当日の鳥居制御を頼む。またな、モンペも忙しいだろ?』『はい』
<これで準備は整った、後は待つだけだ>
彦星は、ネトレーゼマンとまだ動けずにいた。
ネトレーゼマンは「誰も通りません。弟子のあなたが助けを呼んで来てください。
もうすぐ夜です。楽しい釣りの時間が終わりますよ」
彦星は「もう動けないですよぉ。昨日の鏡で、夫婦の絆が切れたと思うんだよなぁ。
竿を見る勇気もないから、折さんの帰りをここで待って
引導を渡してもらうんだなぁ」大泣きした。
ネトレーゼマンは「自分の竿は自分で面倒を見なさい。
他人任せにするといい演奏は出来ません。シジミ・チジム・ハの餌食になりますよ。
私は餌食になって、もう少しで餌付けされるところでしたが
奇跡の復活を果しました。いい勉強になりました。
さ~、あなたも奇跡を信じるのです」彦星は竿の糸を見て
「先生、奇跡です。昨夜より良くなっていました」男泣きした。
彦星は鳥居の側で俺を見つけて「助けてくれ~」と叫び、意識を失った。
俺はドクターテンを掛けて彦星の部屋に寝かせた。
そして忘れられたネトレーゼマンは折姫が無視して、
そのまま放置したのでネトレジャマン、寝とれ邪魔男になった。
彦星が翌日目を覚まして「先生が、まだ動けないで倒れています」
俺にネトレジャマンの治療を頼んできたので治した。
ネトレジャマンは、空腹のため弱々しい声で「お腹が、お腹が空きました」
俺は、宴会場でお酌の準備を始めているノミーナにネトレジャマンを預けた。
ノミーナは「フラン、あなたまたお酒を飲み過ぎたのね?
飲み過ぎにはこれがいいのよ」一杯の温かい汁を渡した。
それを飲んだネトレジャマンは「ノミーナ、懐かしい味がして美味しいです。
もう一杯お願いします」そして五杯立て続けに飲んだ。
ノミーナは「飲み過ぎにはシジミ汁が肝臓にいいからね」
ネトレジャマンは滝のような汗をかいて口を押さえて「グッ、もうダメです」
嘔吐しそうなのをノミーナの前だから飲み込んだ。
それを見ていた宴会担当の主神がやって来て
「巨匠が勝手に地上へ降りて来たのを、宴会で音楽担当をやるためです。
そう言って誤魔化したので、今日は何かやってもらいますよ」
ネトレジャマンは彦星を指差し「弟子が、弟子が」
宴会担当の主神は「先生には、もう弟子はいません。
たった一人いた弟子は、ゴミの山を片付けるように何度、厳重注意しても
ノーダメージの女が連れ去りましたから」
「彼が新しい弟子と言われても、琴座の奥さんなら分かりますが、
ワシ座の彦星氏がピアノも弾けないのは有名ですよ。
巨匠は強制送還です。処罰は覚悟していてください」
彦星は<歌には自信がある。折さんに歌をプレゼントしよう>
「あの~、宴会担当の主神様、師匠の事はどうでもいいのですが、
私はねぇ、ピアノはダメですが、ほら歌は上手いんだなぁ、知ってるでしょ?
宴会で歌を唄ってみたいなぁ~とか思ったりして、ねぇ」
宴会担当の主神は「確かに、それはいいですね、今夜お願いしますよ」
彦星は、夜の宴会を自慢の歌で場内と折姫を感動させて、絆の糸は回復した。
だが、調子に乗った釣り好き彦星はラストの曲に、名曲『鯉』を唄ってしまった。
『鯉』は古い曲で別れの歌だ。しかも女性はいつも男性の帰りを待っていたが
別れる決心をして、同棲していた部屋の鍵をイカのゲソ箱に入れて出て行く。
そんな歌詞であり、正に、今までの彦星夫妻にピッタリの曲であった。
折姫は泣きながら退場して、絆の糸に大きな傷を残した。
翌日、落ち込んだ彦星はスーさんと釣りをしていた。
スーさんは「昨夜の宴会は笑えましたねぇ」
彦星は「やめてくださいよぉ、落ち込みますから、一晩中泣きましたよぉ~」
スーさんは「なんで最後に『鯉』を歌うのですか?あそこは鯉なら
『鯉人は散々苦労す』鯉の洗い油味の歌を唄うべきですよ。
洗いは旧姓ですがね。あなたは本当にダメな男ですよ」呆れ顔をした。
そして彦星は折姫の前で『鯉人は散々苦労す』を唄おうとして、
弓・矢による荒い攻撃を受けるのであった。
そして遂に七夕勝負の日が来た。
午後から天帝と行司の『星の仙人一位』がやってきた。
俺は星の仙人に「星の仙人一位、わざわざ来ていただき、ありがとうございます」
星の仙人は「気軽に仙ちゃんでいいぞ、楽天的で行こう」俺の肩を叩いた。
「それは失礼なので仙人一位でどうでしょうか?」
「仙一と監督はマズイなぁ~」俺は<この仙人は耳が悪いのか?>
「仙人一位と申しあげましたが」「そうか星の監督はアウトだからな」
天帝は「あのねぇ大根君あれほど君に注意しただろ。今度の試合はねぇ
神様の御前で試合だぞ、と伝えただろ。何を考えて監督とか言ってるのか君。
あ~胃が痛くなってきた。おい霧星大根、勝手に星の仙人一位なんて
作りやがって、私に恥をかかせないでくれよ。社長のス…イヤそういうことだ」
天帝は、汗を拭きながら胃薬を水無しで飲んだ。
天帝は俺の方を向き「君、本当にすまない。この行司は勝ち星にこだわって、
自分を名将の仙ちゃんと名乗りたがるバカな奴なんだ。
彼の名は霧星大根だから、大根行司と呼ばれて本人は気にしているのよ
悪気はないから許してやってくれ。後で正式にスーさんにも謝罪するよ」
俺は「別に気にしていませんから」「そうか、ありがとう悪いね」
天帝は「大根行司、失礼があってはならんと、あれほど注意したはずだぞ、
君は明日から星は没収だ。干からびた干しにしろ」
俺は『モンペ、行司が軍配を出したら鳥居で攻撃しろ。軍配が転移門だ
それから鳥のことは、本作戦ではチョウと呼称するように』『任せて』
<俺の予想通りなら、蜘蛛の軍を配置するはず>
大根行司は笑いながら「俺様をいつもバカにする天帝よ、
今日は俺様の強さを見せてやるぞ」
持っていたケースから軍配を取り出してこちらに向けて高々と掲げ
「我軍よ出撃!」と叫んだ。すると軍配からゾロゾロと蜘蛛が出て来た。
ジャワ島の鳥居、モンペの指示でやっと起きた冠鳥は、
「何もかも恥ずかしい」と呟き「これより雲地作戦開始、自由鳥・メモ鳥・
落書き鳥・雑記鳥、発進!宮内鳥は鳥居の護衛に当たれ」
三万を越える鳥強い部隊が飛びたった。
鳥居からの鳥攻撃部隊の口撃で、蜘蛛は出ては雲になり消えていった。
一方ジャワ島に一番近い夢の島の鳥居は、蜘蛛来襲の知らせを受けて
鳥居雪総鳥が戦略爆撃『テザイン鳥の部隊デザイナーズ』一千鳥と
『支援戦闘・貯金通鳥の部隊キンリーズ』の応援部隊一万鳥を発進させて
「これは蜘蛛の鳥戦よ受けて立ちます。
古代と私の森友問題もあるから気をつけて」と檄を飛ばした。
このことを後で聞いた古代日記鳥は「ソーリー」と雪に謝罪した。
俺は『俺の詠唱終了と共に各防衛鳥は退避』西十剣を取り出し詠唱を始めた。
「我れは右手に創世の力・左手に最強の力を持ち
人々の夢と願いを叶える総統神なり
「西十神剣の伝承神。我名は友広神王!
『西十神剣・秘奥義・天地正常化』を受けてみよ。ク割り!」
西十神剣・秘奥義・天地正常化を発動させて振り抜かれた剣は、
光の刃を放ちながら軍配を一振りで半分に切り裂いたのである。
切り裂かれた軍配からは雲が出て来て大きな積乱雲となった。
雷と共に大雨が降り出した。大雨は海上から島に向かって移動してきた。
俺は『傘詐欺カササギ召還』魔法陣を島全体に張った。
大雨はカササギに阻まれて膠着状態になった。
先ほど、起きた冠鳥は「古代日記鳥、大鵬発射の指示をだせ」「は!」
古代日記鳥は「避雷針弾頭装てん、各防衛鳥は対閃光防御を
避雷針弾発射シークエンスに入ります。5・4・3・2・1・発射!」
避雷針弾は見事に積乱雲の中で爆発して稲妻を完全に消去した。
俺は、それを確認し北十剣に握り変えて次の詠唱に入った。
「我れは右手に創世の力・左手に最強の力を持ち
人々の夢と願いを叶え真実で暴き切り割く力、総統神判なり
「北十神剣の伝承神。我名は友広神王!
『北十神剣・秘奥義・真実断罪』を受けてみよ。雲切り断罪!」
北十神剣・秘奥義・真実断罪を発動させて振り抜かれた剣は、
光の刃を複数放ちながら積乱雲をバラバラに切り裂いた。
あとには切り裂かれた雨詐欺・ウサギが横たわっていた。
俺はウサギから東十剣、又の名を東剣乱舞を手に入れた。
東十剣は、相手の数が多いほど威力が上がる剣で、正に東剣乱舞である。
因みに、西十神剣の能力はセイ・サイ・聖・真と清め関係に使える剣だ。
後に俺が作り出したカササギは、天の川に橋を架けると言われた。
地球では、カラスの仲間であるカササギの橋で二人が落ち合うのは
無理だとは、誰も思わなかったのは神芝居の力である。
因みに、ウサギは昔、仏教の教えで四足動物を食べてはいけない時代があり、
ウサギを鵜の鳥肉だと嘘をついて売った。
ウの詐欺でウサギと呼び、鶏肉だから何羽と数えるのだ。
中世の異世界でウサギと呼ぶことはないはず。だがウサ耳がいるのだ。
この世界でもウサギと呼ばれている。<客寄せパンダと同じだ>




