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ジャワ島の出来事




七夕の恒例、お願いを短冊に書いて竹に飾る風習の元となったのである。


 深夜、折姫とツネさんの宿泊する施設の前で

彦星ともう一人倒れている人物がいた。それはシュフネトレーゼマンであった。

シュフネトレーゼマンは友広漫遊記の音楽を担当していた。

スタッフからワカメ村の情報を聞いて

<主婦が寝取り放題ですか、私が行って夜の演奏会をセイコウさせますか>

許可を取らずにワカメ村に入ったのはいいが、シュフネトレーゼマンを

漁師とは誰も間違えなかった。村民から見ると場違いの人物であったからだ。

シュフネトレーゼマンは神宿ゴールデン街に行き、店名バ・バーコナ粉かけを

<バーならまだ若い女性だ>バーとババーを間違えた。


 そしてシジミ千人に捕まり、夫セイの中で地位の一番高い

夫セイ指揮者にされてしまった。

シュフネトレーゼマンは地獄の十数日間を耐えて、

自分で『楽譜五船・悲愴から歓喜』と名付けた脱出用の船を密かに製造し、

静かに出航したのであった。この物体を見た漁師が「まるでオケだ」

正に、まるで桶のような船だった。シュフネトレーゼマンのマルデ桶は

チジミ上がった指揮棒では、操縦は出来ないので流されるしかなかった。


 数日後の昨夜、ジャワ島に流れ着いた<やりました悲愴から歓喜です辛かった。

もう~、あのババー酷いよぉ~生きてて良かった>「シュフ食べた~い!」

主婦好きの懲りない男は泣きながら「シジミきら~い」夜の海に向かって叫んだ。


 そして流れ着いた場所から明かりの方に進むと、夫婦喧嘩を眼にした。

<折さんは主婦ですね。ウフフフフ私がいただきましょう>

シジミ千人を見続けていたので、折姫はこの世界一の美女に見えた。

そして彦星が殴られて倒れたのを見て、攻略方を考えた。

<あの男は、何を考えて虫下しをプレゼントしたのかが問題だ。ムシクダシ?>

シュフネトレーゼマンは、自分の経験から

<「無宿だし」と同情させ同じ布団で寝るつもりでしたか。なんと甘い男だ>

と結論に至った。彼はドアをノックして折姫が出て来ると

<私は船主です。折さん>と話しかけようとしたとき、

ツネさんが横から顔を出した。ツネさんとシジミ千人の顔が重なり

恐怖のため「折バーさん、フナムシデスオリバーだ」と叫んでしまった。

当然、折姫に骨を折られた。その上に自前の指揮棒まで折られてしまい、

振れない指揮棒と不音フォン、鳴らないオケの意味で、

振らん『フラン』不音『フオン』『シュフネトレーゼマン』となった。

シュフネトレーゼマンは巨匠ではなく去勢の星になって、今倒れている。

一方、折姫は「ツネさん、デス折バーって、私が殺し屋と思ったのかなぁ

バーは失礼よねぇ、彦ちゃんのはフナムシの虫下しかなぁ~?」

ツネさんは「面倒な奴はムシすりゃいいさ。男は弱虫だから関わるな」

 

 深夜に鼻血まみれの彦星が目を覚した。

隣で倒れている、寝とレーゼマンを見て

<何、この人は折さんの泊まる建物の前でなぜ寝ている?>

「ちょとあなた、折さんの部屋の前で何をしているのかなぁ?」と揺すった。

ネトレーゼマンは、起きて自分の股をまさぐり「あ!どうしよう折れてしまった。

私の大事な指揮棒が」と落ち込み「嘆きの歌、声も出ない、息小チン」

彦星は「あんたねぇ、まだ小物の被害でいいよねぇ、

昨夜、私は心を折られたのね。あと一週間後の勝負に負けてしまうと、

命の次に大事な竿も置かないといけないのですよ、ねぇ聞いてる?

竿を一生振れなくなるんですよぉ~」と男泣きした。

ネトレーゼマンは「あなたはまだいい、

私は勝負をしないまま折られてしまった」

「あなたには、まだ立ち上がれる可能性がある。

私が本格的な棒の振り方を教えて上げましょう。

魔男師と呼ばれる、私シュ…」<このあれ!折れたからシュフがない>

<だが自分で棒を振らなくてもいいのです>「私が教えて差し上げます」

彦星は<凄いオーラだ。ワラにも縋ろう>「先生、お願い致します」


 そこへ俺とアスカ、そして宴会の盛り上げ役で勝手に降りてきた、

飲ミーナが通りかかった。ノミーナは皆にお酌してまわる女神だ。

ネトレーゼマンを見付けてノミーナは「ゼマンどうしてここにいるの?」

「愛しいノミーナ、君を追いかけて来ました。

ですが指揮棒が折られてしまいました」ノミーナの手を握った。

ノミーナは事情を聞いて大笑いし

「それじゃあなたは、フラン・フオン・シュフネトレーナイマンね

あなたがフラン・フオンを一生、名に付けるなら治して上げるわよ」

ネトレーゼマンは「付けます何でも付けます、お願いしますノミーナ」

ノミーナは「じゃ友広君、お願いね」

「ノミーナには、アスカが宴会で世話になったから、お返しだ」

俺は彦星さんも一緒にドクターテンを掛けて治療した。

ノミーナは「フラン、また今度カクテルをゼマンしてね」「いつでもやります」

俺は「ノミーナ、俺とアスカは帰って、

少し寝てから釣りを楽しむよ、おやすみ」

「そうね私も少し寝ましょうかね」その場で解散となった。


 朝になり、えびす様は折姫さんの釣り指導を始めた。

それを彦星が影から偵察をして、どこかに勝機がないのかを探り始めた。

スーさんは、昨夜の宴会から

彦星ちゃんと呼んでいたのを彦ちゃんと呼び始めた。

理由は「あのねぇ彦星ちゃん、これから彦ちゃんと呼ばせてもらおうかな、

だってねぇ、あなたに勝ち星はないでしょうからね」宴会を盛り上げたのだ。

スーさんは「彦ちゃん、偵察なんかしても釣りは上手くなりませんよ」

彦さんは「そのくらい、分かってますよ。でもね竿がいいのではないかなぁ?」

「いいよねぇ、この竿は最高だよ」「スーさん何よ、その竿見せなさいよ」

スーさんは「これは私専用の竿なんだよ、筋金入り折り神月『名月』なんだよ

凄い竿だよ。これは餌を付けなくていいんだよぉ」

彦さんは「何、ルアーの類なのかな?」

「檻で魚を囲って捕獲するからねぇ、檻神だそうですよ、

釣り針が外れることが無いんだねぇ、大した竿ですよ」

彦さんは「それってアタリはどうなのよ?」

「それがねぇこの竿の凄いところで、ちゃんと餌に魚が食らいつかないと

檻が閉まらないようになっているんだね。正に折りカミツキですよ」

彦さんは「スーさん、その竿を貸していただけないでしょうかね?」

「私の専用の竿だと最初に伝えたでしょうが、無理です」「冷たい、神は冷たい」

スーさんは「あなたは家庭を放り出して釣り三昧でしょうが、

そんな神はいませんよ。そうでした星にはクズがいましたねぇ」


 俺とアスカは昼から二人で並んで釣りを楽しんだ。

アスカは「釣りは後の食べる楽しみもあるからいいわね?」

俺は「動き回らなくていいから、考え事も静かに出来るしいいね」

「何を考えているか聞いてもいい?」「蜘蛛のことかな」

アスカは「今度退治するのね?」「それが蜘蛛はどう考えても益虫なんだ

それと蜘蛛は昆虫では無いんだよ、一般的に呼ばれる虫とは違うんだ。

糸を出して網を作り出し罠にするとか、別次元の生物なんだよな

同じように糸を出すカイコは、神が人のために作り出したような虫だしね」

「それで虫に知と朱の意味を考えていたんだ。それに糸のことも」

「不思議よね?蜘蛛は赤とはいえないし。まぁゆっくり考えてね」

二人で、のんびり釣りをして<夫婦っていいな。まだ夫婦じゃないけど>


 二人でいい雰囲気を楽しんでいると、彦さんが

「あの~、私の竿は忘れていないでしょうかね?」

「あ~、ありますよ。折姫さんと同じ竿ですが」「あるのぉ、だったらくださいよ」

俺は竿を渡し「折姫さんの竿とは糸が違いますよ。

彦さんの糸は夫婦の絆を使いました」

「切れないように七夕までに、少しでも修復した方がいいですよ」

彦さんは「神様は若くても試練を与えてくるんだ。職業病だよなぁ」

彦さんは竿を見て落ち込み「ちょっと糸がボロボロなんですが、どうするの」

アスカは「ご自分のなさったことを客観的に見れるなんて、ステキ」

彦さんは「神様は絶世の美女でも、そんなこと言うんだよね~、

美人は危ないよなぁ、折さんの良さが分かったよ」

走って「折さ~ん」と叫びながらどこかに消えたのである。

<蜘蛛の糸で網を作って害虫を捕らえる、虫世界の警察みたいだな>


 昨晩の宴会に、食べ物を目当てで忍び込んだ謎のカップルがいた。

二人は夫婦だが夫が失業中であった。

一晩中食べて宿泊場所が無いため、寝ずに海岸を二人で散歩して時間を潰していた。

そこで、まるで桶を発見した謎の女性は「キボー、あなた、あれに乗るですよ」

男性は「沈みそうだぞ」「何、言ってるの、あなたの乗る土砂ん桶は

もう無いのよ」「土砂ん桶は、お前のムラッケのある演奏で潰れたんだろ?」

「指揮の失敗を他人のせいにしない。小さか男ねぇ、グズグズせんとハヨ乗れ」

謎の女性は、男性を無理やり桶に乗せて海へ旅立った。

「おい、桶の底が抜けたぞ」「桶の底が抜けただって、ギャ、底抜けに楽しいです」

「あなた、確か泳げないのですね?私に助けてと、ほら、お願いしなさい」

「お願いします」「ほら、もっと丁寧に何でも言うことを聞きますとか、ほら」

「何でも言うことを聞きます」こうして彼は最悪の泥船に乗ったのである。

数日後、二人はオチメ村に流れ着いて、

「あんたここに来たとね、ばあちゃんの彼コレば見たか~ジジたち」

二人は生活に苦労のないここで生活するようになった。

シュフネトレーゼマンは、船が無いことに気付いたが

<底の栓は抜いてあります。完桶で終楽章に、そして神罰です>


 彦さんは釣りをしないで、女性の喜ぶプレゼントを聞いて回った。

その結果、装飾された手鏡がいいということになった。<彼に作ってもらおう>

彦さんは俺に「釣りのフォームをチェックしたいから装飾された手鏡を

作って欲しいんだよなぁ」「装飾は必要なの?」

「宝物にしたいから装飾もお願いします」と土下座した。

俺は過去と現在フォームを比較出来る手鏡を作って渡した。

折姫さんは「ツネさん食べる物が美味しいから、少し太ったよぉ」

「調味料がいいからのぉ、神が醤油とかソースを別世界から入れておるからな」

「そうなんだ、異世界の味なのか~」「そういうことじゃ」


 彦さんは昨夜と同じように折姫さんを尋ねた。

手鏡を渡して「折さんに、今度はねぇ、喜んでもらえるプレゼント

なんだよねぇ、美しい折さんへ」<決まった>と照れた。

折姫さんは、今度は綺麗な手鏡に喜んだが、アイドル時代の自分と現在の姿が

交互に写し出された「そういうことね、わざわざ老けて醜いと伝えに来たのね」

怒り、殴り倒した。彦さんは昨夜と同じ場所で気を失うことりなり

釣り糸は更に酷くなった。

ツネさんは「昔の自分が見えるのかえ、こりゃ凄い。みんなに見せてくるかのぉ」

外に出て手鏡を見ていると、シュフネトレーゼマンが鏡越しにツネさんを見て

「なんと美しい、これから夜の散歩にでもどうですか?」ツネさんが振り返った。

シュフネトレーゼマンは「ギャー、ちじむシワクチャババー」と叫んだ。

昔、武道の達人だったツネさんに再び指揮棒を折られてしまい、

その場で昨夜と同じように倒れた。

手鏡の力と思わせるような、昨夜と同じ姿の二人が再現された。


 俺は、翌日折姫さんとえびす様の釣りに同行した。

俺は「折姫さん今度の試合会場は海になって、アマノガワ・スタジアム

まぁ、土俵は島に俺が準備することになるのですか?」

折姫さんは「スタジアムのことを、本当は土俵と呼ぶのをよく知ってたね?」

「俺の勘ですよ、それで土俵は行司がこの島が土俵と宣言すればいいのですか?」

「そうですよ、誰かに聞きましたか?」

「いえ勘ですよ、行司はいつこの島にいらっしゃるのですか?」

「試合当日の昼までには、現れるのかなぁ、

そのあたりは試合をする身の私には分からないの、ごめんね」

「いえ参考になりました。ありがとうございます」

俺は「ところでその竿を気に入りましたか?」「最高ね。負ける気がしないわ」

「彦さんにも同じ竿を上げたのですが」「え!嘘」

「ただ、彦さんの竿の糸は折姫さんとの絆にしておきました」

折姫さんは嬉しそうに「それで私にプレゼントもって来るのね」照れた。

えびす様は「それで糸は本当に絆なのかい?」

「違いますが、見かけは本当の絆の状態と同じです。秘密にしてください」

えびす様は「友広君は面白いこと考えるね」「ハンディーですよ」


 俺は金髪先生とパーリンの食事のことをすっかり忘れていたのを思い出した。

<何だか忙しいので忘れていた。死んでなければいいが>芸街へ転移した。

そこにはカウボーイの姿をした二人がいた。

俺は「金髪先生、その衣装はどうした?」「牛の皮で作ったのよ~、ニカワよニカワ」

中身がニカワさんだった。俺は「食事は大丈夫か?」

「道草を食べているわよ~。美味しいのよチョットー」

パーリンは牛たちと戯れていた。

俺は「牛が懐いているが、どうやって調教した?」

「バカねぇ、もう一つの私の顔を知らないのねぇ~。契りよ契り」

<細目ヒロトシさんだな>俺は「牛と契りをか?」

「聞くんじゃないわよ、そうに決まってるじゃないバカねぇ

私たち少年と遊ぶの他に少年と牛、

カウボーイをやることにしたから邪魔しないでちょうだい」

俺は「おぉ~がんばれ、幸せにな」「チョットー、そんなこと分かってるわよ~」

<まぁ、二人と多数が幸せならいいか>俺は幕張メ政治に転移した。





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