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西北清掃・パーリン



 翌日から俺は、西北清掃戦争の準備を本格的に始めた。

前回の失敗を参考に麻領の偵察をした。

隣の領だからゴヘイと家の作りは変わりないが、壁が石を積んだ物であった。

俺は麻を見たことが無かったので、今回生まれて初めて見た。<結構長い>

次に、麻領に綿鳥がまた木霧湖に帰って来たと思わせるために

模型を作り紐で上から吊るして、上手く飛んでいるように見せるのに苦労した。

スケさんカクさんと一緒に麻領の上をステルスで

模型を持って飛んだが夕方近くになっていた。

本物が使えれば良かったのだが、模型より更に難しかったのだ。

バクチに麻領に行ってもらい「ゴヘイ領はまたメン鳥が来たので、お祭りですよ。

麻も作り始めて賑わってました。秘密にしてくださいな。

隣領に行けなくなると、あっしも困りやすから」と偽情報を3人だけに流させた。

自分だけ知っている優越感は、意外と広まり真実になり易いのだ。

麻領の麻を転移でエルフ領の南の平原に転移させた。<後は待つだけだ>


 一方麻領では、塩を舐めながら会議をしていた。

この会議はバカ麻男が、父の言葉『塩をなめてこい』と言われて

ただ塩を舐めるだけで強くなれると思い。

それに賛同した者で、これを塩卓会議と呼び毎日開いていた。

麻男は「また強くなったぞ」「領主ワレも強くなった」と喜ぶバカたちである。

参加者は麻男・エクソ仮バー・ベンスロット・大麻使いパーリンである。

ベンスロットの本当の名はベンだが、毎日便の大きさが体調で変わるので、

ベン・スロットと、呼ばれている。

馬の調教師で大麻の常用者、馬バーリンは思考が意味不明でパーリンと呼ばれる。

パーリンはすぐに人を罵倒するので『バッド菜園ティスト』と自称し、

大麻を自分で作ったり使用して、違う世界の旅をして回る別世界パーリンだ。

又の名を『法上違反員大麻』ホウジョウ・イハンイン・タイマ

略してタイマだと名乗るバカ男である。


 エクソ仮バーに命令され、

このパーリンは「お前は成功する女だ」と検問リョウコに近づき、

「最初はお前の股を騙せ、世界級の物が出るぞ」

「我に従えば大物モンにしてやる」と騙して「大きいのが出たぞ」と

煽て馬にし、スタートゲートに送り出したのである。

検問リョウコは、ゴールの無い大物を出し続けているのだ。

パーリンには大麻所持法違反で大麻取締員ジューシーが

逮捕しようと「パーリン、また検査で陽性が出たよ。逮捕するよぉ」

「まて、この法上違反員大麻には陽性などとバカげた文字は出無い。

陽性は、この世界では通用しないのだ。我は塩卓会議メンバーだ」

と大笑いする。塩卓会議メンバーは逮捕は出来ないのだ。

だがジューシーは「また帰って来れなくなるよぉ~」と心配するのだ。

彼女の同僚デルモンは「またかお~、パーリン。俺たちも大変だお」

「そうだよぉ~」「この前エクソ仮バーのばあさんに抱きついてたお」

「帰れなかったんだね?」「我はババクソなど気にしないぞ」

パーリンは覚えておらず汗だくになった。いつものことである。


 エクソ仮バーは、まだ少女だったときに肥溜めに落ちていたのを、

誰もが汚いと助けなかったが、それを麻男の祖父・麻尾切令内アサ・オキレナイは

肥溜めから少女を引き抜いて英雄になった。

麻尾切令内は、二つ意味を持つ名で、麻を切れない・朝起きれないである。

この名を付けたアサ・オキレナイの父も頭の良さを讃えられた。

息子にダメ男の名を付けたのに、非難しない常識のない領である。


 エクソ仮バーとは、まだ魔獣が強くない時代にテキ屋が収穫祭を回って

ゲームをさせて遊ばせた。現在の日本と同じである。

そしてこの世界にも輪投げと同じゲームがある。

石の輪で『イワ』を投げて棒に入れるゲームで、入れば景品を貰える。

そのゲームの当たりは『エクソ「アタリ」バー』、外れは『ハズレ』バー

そして『仮』バーを5回で『アタリ』バーを貰えるのだ。5は指の数だから

手を前に出し広げて「坊主、仮をこれだけ集めたらアタリと換えてやるぜ」

エクソ仮バーとは、もう一度遊ばせて次に希望をもたせ金を奪うバーなのだ。

ランスロット・ゲームは子供でも打てるようにレバー付きのゴム銃で、

的を射るゲームだ。マーリンは輪投げの投げる物が縄に変わっただけのゲームだ。

商品はもちろん子供の喜ぶお菓子『キャメロット』『キャラメル』である。

このことを知っているツネさんが「問題の祖母はエクソ・仮バーじゃ」

と言い大笑いしたのである。麻男の祖母はイレバーが本当の名である。

エクソ入れ歯ーが老人には相応しいのである。


 麻男がなぜか的屋に憧れ、塩卓会議のメンバーを名だけで決めた。

肥溜めに落ちた少女、祖母をエクソ仮バーと呼んでメンバーにした。

領主の麻男は、パーリンの大麻でベンスロットを含め、

三人で別の世界を旅するバカたちである。


 塩卓会議の途中で「緊急事態です。麻畑の麻が全部消えました。

それと隣領が麻を栽培しているらしいです。

メン鳥が帰って来たとの報告も上がってます」

麻男は「隣領が怪しいな。麻畑の麻を盗んだな?」ベンは「どうやって?」

パーリンは「この法上違反員大麻なら出来る。

他に我と同じ力を持つ者がいても可笑しくない。犯人は隣領で決まりだ」

「我と力比べをしようと言うのか?ワァハッハッー、バカめが」

こうして麻領はゴヘイ領と戦争することが決定した。


 翌日バクチが『若、動き始めました。兵の数は千はいやすぜ』

『どれくらいで木霧湖に着く?』『明後日昼くらいでやす』

『分かった。バクチは引き上げずそのまま居て、いい人材を探して』『へい』

俺は川沿いのルートを塞ぐために、5メートルほどの高さの塀を作った。

俺は「カクさん、ここに竜を2頭配置して」「はい」

「スケさんは麻領から木霧湖に向かう霧の手前に転移の準備と

木霧湖を通らせるために狼の配置して。俺が後で結界も張るからね」

「はい」<検問リョウコは、外に出したいが無理だな>


 麻領軍はバクチの予想通りに昼に川沿いに着き、塀を見て

パーリンは「我のスタートゲートで竜など、消してやるぞ」

と竜を指差した。竜はブレスを上空に吐き出した。

「今度、この法上違反員大麻が調子いいときに相手してやる」

と言い残しルートを変えた。

だが麻男を除き兵士たちの不安は募るばかりだった。

俺は、麻領軍が近くまで来たのを確認して麻領に転移した。

麻領の側にある峠側の木を回収し、深い貯水槽を魔法で作り強化した。

その上に浅く広いプールをのせるように作り、人は上に残り

フンだけが下の貯水槽に流れ落ちるようにした。


 すぐに俺は木霧湖に戻り、霧の上からホバリングで待機していた。

モンペが『先頭が山に登り始めたようですが、熱探知では

フンの熱で分かり難いです』<バカの頭とフンを冷やすか>

俺は木霧湖の霧の上から水魔法で雨を降らせた。

<下が見えた。丘で良かったよ>

下では兵士たちが降り出した雨の中で、

検問リョウコの出したフンの丘を登ろうと奮闘していた。

俺は『スケさんは臭うと思うけど、フェンリルの姿で後ろから威嚇して咆哮を』

スケさんが『匂いは風魔法で南に飛ばすで御座る』咆哮が大きく聞こえ出した。

兵士たちの登山者は更に増えて、大登山部隊になった。

パーリンと麻男も登山に参加していた。パーリンは自慢そうに

「我の操り人形が作り出した物だ。どうだこの大きさは?」

麻男は「俺たちは沈んでないか?」下半身が埋まり動けなくなっていた。

パーリンは「法上違反員大麻が出した物なら、これしきでは沈まないが」

「おい、リョウコしっかり飯を食べて出したであろうな?」

「そんなの太るし~、イヤですよぉ」

パーリンは「我は日持ちするように、硬い大根を出せと言っただろ。

それで大物になるのだ。お前は大物ダイモンに挑戦して失敗つづきで、

また失敗したな、このバカ駄馬が!」この言葉で検問リョウコは我に返った。

検問リョウコは「何で私はフンに埋もれてるのぉ、先輩助けて~」

俺は部隊の全員が、フンで動けなくなったのを確認して雨を止めた。

<ルリーさんの丘で良かった。溺れて死ぬ人は少ないだろう>

このことは『雨は降る降る人馬鹿は濡れる、肥に肥されぬ、

大物坂ダイモンザカ』と西北清掃後に伝えられたのである。

俺は『カクさん、人化を解除して麻領上空へ移動して』『はい』


 木霧湖の浅い丘ごとプールに兵を転移させた。

状況が飲み込めない麻男は「フンの山を越えたぞ。進め~」

パーリンは「法上違反員大麻の力をみたか」とフン塗れで喜んだ。

別な世界に飛んだ二人の雄姿に、周りは冷え切ったのである。

俺は後から転移してドクターテンを全体に掛け、バカ天狗女だけを転移させて

兵士の上から大雨を降らせて洗い流した。<浄化はしない、苦しめ、匂いは残す>

プールの上空で俺は「麻領の兵達よ良く聞け。俺は神だ、神罰を与えてやった。

麻を返して欲しいなら、新しい領主を決めろ。俺を怒らせるなよ。明日また来る」

白竜カクさんは大きく旋回しながらブレスを吐いた。

じいちゃんの演出がないから、自分で稲妻を出した。

<これは恥ずかしい、じいちゃんも役に立つんだ>


 俺は木霧湖に戻り、木霧湖に検問リョウコを入れて湖ごと浄化し

大雨を降らせ、その水を海に転移させて検問リョウコにクリーン魔法を掛けた。

俺は「お前はルリーさんの部下じゃなかったら、放置したぞ」

「失敗して井戸に落ちた猿の感想はどうだ?」

リョウコは「だれが井戸に落ちたのさ~」

「お前の失敗は自分の能力を知らないからだ。天狗になり能力以上のことを

やって失敗したバカのことを猿猴月を取る。井戸の水に映った月を取ろうとした、

バカ猿のことを言うんだ。猿は死んだが、お前は助けたんだぞ」

リョウコは「そんなことくらい私だって知って・い・ま・す」

「お前は今回のことで処分をされると思うが、

俺に助けて欲しく無いようだな?」

リョウコは「そりゃ~、あなたが助けたいなら助けてくれてもいいわよ」

俺は「じゃ助けるのを止めた」「ズッコイ」面倒なので夢の島に転移で送った。

<膿を出すのも月に関係あるし、月を離して農業の農にしないとな>


 一方麻領では騒ぎに気付き、峠に領民が集まり始めた。

麻男は「次の領主は俺がアーサー王と名乗る」<決まった>と大笑いした。

皆、無視である。ベンスロットは「俺様がなろう」と胸を張った。

そこで、デルモンが「ベンスロットは麻男の妻を寝取ったのは有名だお

領民は皆、知ってただお」ベンスロットと麻男は灰になった。

次は我の番だと思ったパーリンは、ジューシーが来て「はい、逮捕です」

と捕まり留置所に送られた。

兵士は「どうする。あの神様は隣領で神罰を与えたらしいが、凄かったらしいぞ」

「俺も聞いたぞ、蜂の大群に襲われて死んだら

生き返らされて、また殺されたらしい」「俺も聞いた5回づつ殺すらしい」

「俺はフンの中で多分死んだから、あれは本当だ!あと4回殺しに来るぞ」

「蜂に刺されて死ぬ…どれだけ痛いんだ?一突きで殺された方がいいよな?」

「俺はまだ死んでない、あと5回もある」泣き出す兵がどんどん増えていった。

兵は青い顔をして震えながら「俺も聞いたよ。竜が空を埋め尽くして、

前の領主は遺体も残ら無かった。それは竜に生きたまま食われたからだ。痛いよな」

兵たちは「もう聞きたくない、やめてくれ~」と叫び耳を塞いだ。

麻男は「エクソ仮バーは肥溜めに捨ててくれ」と言い残し森に逃げ出した。

「お前が神に喧嘩を売ったんだぞ~」ベンスロットも慌てて逃げ出した。

皆は恐怖に怯え、デフレスパイラル状態になったのである。

兵士の一人が「デルモンを領主にしたらいいかもな」「そうだな」

全員、神様が恐ろしくてデルモンに領主を押し付けたのだ。


 逃げた麻男は<あの女のフンには綿が入っていた。綿を出す女だ

俺は女を捕まえて綿王になる男だ>笑いながら別の世界へ入って逃げた。

ベンスロットと麻男の妻は、グリフォンが住む幻の町キャラメットを目指した。





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