島の名・ルリー・大タコ
俺たちは溜池の名を何にするか?を話し合っていた。
スケさんが「瑠璃湖、ルリ湖がいいで御座るよ」
その場に居た全員が「いいね」これほど早く決まるとは思わなかったのだ。
俺は「スケさん素晴らしい名だよ、最高だよ」<早く決まってよかった>
島の名は桜さんが「お兄ちゃん、島の名は三島の代表で決めた方がいいわよ」
それで翌日、スマトラ・ワカメ大将・桜島の代表で決めることになった。
遊郭島はワカメ大将島の一部で、島全体が遊郭ではなく吉原みたいな地域で
島の名を遊郭島と客寄せに付けたのだ。大将に太夫が寝技で大勝した結果だ。
翌日、島の名を決める会議に、神コップとしてコップ代表で来ていた。
そこでワカメ大将の代表と会ったが、物にサイの角を被せたマタサイ族だった。
俺はマタサイ族の挨拶が気にいったのだ。
俺の股間を指差し「ジャンボ」と言ってくれるのだ、気持ちいい挨拶だ。
俺はお返しにマタサイの股間を指差し「ジャンボ」相手は「ウ~、ジャンボ」
なんて気持ちのいい挨拶なんだろう。<気遣いが身に沁みる>
波動砲を奪われてしまった俺に「ジャンボ」はボーナスであったのだ。
代表の他にルリーさんが参加することになっていた。<当然だよな>
ルリーさんはエルフなのだ。スケさんはそのことを知っていた。
ルリーさんがやって来て「私が最後みたいねぇ、ごめんなさいね」
そして俺に走り寄って抱きついてきたのだ。
「トラさん、何!この子ぉ、将来絶対に有望よぉ、
ねぇ君、お姉さんが美味しい物、御馳走してあげるから、
付いてこない?ねぇいいでしょ」「ねぇ、桜さんもいいと思わない?」
「ねぇ君~、年上でもいいよね。こんなとこいないで早く行きましょ、ね」
どこかで俺が使った台詞が出て来たのだ。
スケさんが慌てて「だだダメで御座る!」と大声を出した。
トラさんが「お前さんルリーにホの字だな、この野郎図星だろ?」
スケさんは「これから会議が始まるのに、ルリーさんなしでは出来ないで御座る」
俺には思い当たることが、今日の瑠璃湖と他にあったのだ。
<波動砲を注意しに来て、ルリーさんは出来るか?とスケさんは言った。
この世界で放映のない物をスケさんはどこで見たのか?>
スケさんはこの世界のルリーさんに恋をしていたのだ。
スケさんの本当の名はフェンリルつまり自分の名に恋心を隠したのだ
『ファンルリー』を『フェンリル』『ァとェ』とリ・ルを入れ替えていたのだ。
<俺の憶測だが、疑わしい>
それほどルリーさんのことを好きなのであった。
そしてスケさんが「若はルリーさんに誘われたことがあるで御座るな」
「若はある意味天才で御座るよ」
の台詞に繋がったことの違和感が、俺の中で解消されたのであった。
<俺が会ったことのない、ルリーさんの真似をしたからだ>
以前俺たちが帰るときには、スケさんは「拙者は後で帰るで御座る」
ルリーさんがこの島にいることを知っていて見にいったのだ。
その後で中身を食べたかは分からないが、太夫の味付け海苔を試食したのだ。
<スケさんとルリーさんの面識はない、スケさんはルリーさんのストーカーだ?>
俺は会議の途中でスケさんの恋の真相に気付き、
コンナンな謎解きが出来て、名探偵コンナンになった気持ちになったのであった。
<たった一つの真実見抜く、見た目は普通、中身はジャンボ、
その名は珍探偵コンナン神!、どんな困難な時でも立たせみせるさ>
<気を付けな、俺の波動砲が火を噴くぜ!決まったな>
<一度盗まれた、アスカの毛は盗まれないように、俺が管理してあるからな、
それを保毛ンと呼ぶんだぜ。保険に入れてて良かったよ、
神とは言え油断は禁物だ。美人の嫁を持つと苦労するぜ、コンナン神の印籠を作るぞ>
<サーフボードを手に入れて、コンナンな波乗りの練習をするぞ>と心に誓ったのだ。
<待てよ、もう一人美人な嫁が増えるな、3人乗りのサーフィンで、
波を制覇しないとなぁ。波動砲の発射訓練をどこですればいい?
困った、命取りな訓練になるな、やめた、実践は訓練無しだな、男はつらいぞ>
会議で島の名は『夢の島ドリームジャンボ宝島』に決定したのであった。
夢の島ドリームはスマトラと遊女、ジャンボは気持ちのいい挨拶である。
そして夢の島ドリームジャンボ桜島では、
桜島が大きくなったと勘違いされるから、この名になった。
更に夢を島民に与えるために富くじ・宝くじを出すことになり、
当選商品に人気が高くて量産の出来ない、太夫の味付け海苔に決定したのであった。
太夫の味付け海苔は受注生産なので、券を発行することにしたのだ。
トラさんが「おばちゃんのは匂いがキツイから使えねぇなぁ」
と冗談で言ったが、後日おばちゃんがこっそり味付け海苔を生産したのだ。
トラ矢の新商品に『自家製くさや』が登場したが、誰も買わないのであった。
トラ三たちが「何んか辛気臭いなぁ、おばちゃんがまた売ってやがるな」
おばちゃんの味付け海苔から『いやがらせ』と言う言葉が誕生したのであった。
物は使いよう、毒も薬になる。世の中何が起こるか分からないのである。
闇ルートでおばちゃんの海苔が売れ始めたのだ。
それは帰りの遅い夫に『いやがらせ』目的で食べ物の中に振りかけたのである。
おばちゃんの味付け海苔を入れる行為は、主婦の『隠し味・制裁』と呼ばれたのである。
夫たちは食べた後で、隠し味の内容を知り嘔吐したのだ。
次に入れられたらと想像するだけで、嘔吐するほど効果覿面であったのだ。
夫たちは早く帰って、安心した生活を送りたくなるのは当然である。
おいちゃんが「何を、お前バカなことやってるんだ、世間様の笑われ者だぞ」
「だってあんた売れるんだよ」「売れた金で何を買うんだ」「あら本当だよ、ないねぇ」
こうして市場からおばちゃんの商品が消えたのである。
無いなら自分の自家製になるわけで、
後にクサヤは家庭の味と根付いたのであった。
この頃この近辺を通ると、外で乾燥させるために各家庭でクサヤを朝に干したのだ。
それでトラ矢の周辺は『朝臭・アサクサ』と呼ばれるようになったのである。
この時期にトラさんが「わたくし、生まれも育ちも夢の島です。スマトラで産湯を使い、
姓は口車、名はトラ二郎、人呼んで “長尾影トラ” と発します。
神青年とはマブダチにござんす。お見知りおかれまして恐惶万端引き立てて、
よろしく、お願み申します。」と自己紹介を始めたのである。
トラ矢だけがクサヤを作っていないので、おばちゃんのクサヤは伝説と呼ばれたのだ。
クサヤを消したおいちゃんは「あれを製造させないなんて、大したもんだよ」
勇者トラ矢のおやじと、影で呼ばれているのである。
おいちゃんは自家製クサヤを、復活させたいが男の意地があるので
クサヤの変わりに自分の知っている神が、もち米を夢の島に持ち込んだこともあり、
『草だんご』を作って売り出した。島の名物になるほどトラ矢の『草だんご』は売れ、
一日の販売を限定しなければ、おいちゃんは「体がもたない」とぼやいた。
おいちゃんは「影トラ、お前が後を継いでくれなきゃ、死んでも死に切れないよ」
トラさんは「なぁおいちゃんよく考えてみろよ、
青年が、おいちゃんを死なせるわけないぞ、
死ねないよなぁ。青年は死んでも生き返らせるぞ、どうするんだよ」
おばちゃんは「あらやだ!本当だよ、どうするんだい、仏様にもなれやしないよ」
トラさんは大笑いをして「な、死ねない老夫婦にも良く分かっただろ」
「諦めるしかないのさ」おいちゃんは「がんばるしかないのか」と溜息をついた。
「おい、神棚にだんごをお供えしたか?」「あら、忘れてたよぉ」
トラさんが「急いでお供えしろよ、バチが当たるぞ、
なにせ青年は下半神が暴れるからよ」「ルリーの奴は青年の下半神を狙ってたが、
急いで下半神が暴れるのを抑えろよなぁ」
「危なくてしょうがない。おちおちクソもできないからな」
そのとき俺が「おいちゃんおばちゃん、若返りの薬を持って来たよ」
老夫婦は大きな溜息をして「まぁ、そうゆうことだな」
トラさんは事情を俺に説明した。
俺は「トラ矢のだんごは神々に人気だから、神になって神界にくればいいよ」
おばちゃんは「えぇ~、なんてこと言い出すんだよ、この子は、待っておくれよ」
「とんでもない子に引っかかっちまったよぉ、神様にあたしたちがなれなんて、
真顔で言うんじゃないよ。まったく勘弁しておくれよ」と呆れたのだ。
おいちゃんは<神に文句はいえねえな>諦めて草だんごを作り続けるのであった。
会議終了後ルリーさんが俺に寄って来て、お姉様の雰囲気で
「君は空きだらけね、空きは好きに付込まれるわよ、
だからねぇ、私は空きに入ろうとしてるわけ、好きに入るわよ」
トラさんは「おい青年、俺にその空き全部よこせ、おかしいと思ったんだよな~」
「この島の好きを、全部青年が持っていきやがるからよぉ、
俺がちっともモテやしねぇよ、人助けと思ってよ俺に譲ってくれよ、
全部とまでは言わないが、一つだけでもくれよな、青年」と頭を下げた。
スケさんは真面目な顔をして「若、その空きどうやって手に入れたで御座るか?」
ルリーさんは「バカねぇあんた、この子の空きは天然よ、手に入るような物じゃないの、
愛される宿命を持って生まれたのよ、バカなこと考えるのは、およし」
トラさんは「流石青年、下半神が暴れる神様だけのことはあるな」
ルリーさんは「え!この子神様なの?」「そうだよルリー驚いただろ?」
ルリーさんは「参ったわ、納得するしかないね、
君がその気になったら今度呼んでね?」と出て行ったのだ。
彼氏がいない空きに彼女を取られるとは良くある出来事だが、彼女は空きを作って、
そこに違う男性の好きを招くからで、彼氏のいない空きではないのである。
<面倒な女性に付き纏われるのは空きのせいか?
マタサイとお別れのジャンボの挨拶忘れてた。失敗したなぁ>
その後俺たちは、クジを作る竹が島にないので大陸まで取りに行った。
俺は竹藪に行き「トラに竹はセットだ。スケさんの真相は竹藪には入れないぞ」
スケさんは「何を若は言って御座るか?」
俺はニヤリと笑い「名探偵コンナン神が真相を、竹藪から引きずり出してやるぞ」
そしてスケさんの恋話の真相を暴いて、日記のお返しをしたのだ。
<『日記の仇は竹薮で』俺の心の中の名言だ>
スケさんは「参ったで御座る」と負けを認めたのであった。
カクさんは「若、お見事で御座る、でこれからスケさんはどうするで御座るか?」
そして後の世に伝わる『竹薮会議』が行なわれたのであった。
蚊の多い竹薮で行なわれた会議に、ルリーさんが参加していないので、
『蚊帳の外』の語源が生まれたのであった。
更にスケさんの恋心は、膨れあがっていて『濃い』と言う字も生み出した。
濃い恋心は一緒に死んでもいいと思っているようで『神獣』から『心中』
と言う言葉も生み出したのであった。
ルリーさんは若が好きだから、年を取ることがない若好ぎるルリーさんになり、
ルリーさんは皆が愛する『永遠のマドンナ』と呼ばれるようになったのである。
当事者の揃わない会議は当然、徒労に終わったのである。
俺たちは竹薮を転移させて、夢の島に帰った。
トラ三は竹に大喜びして「なぁ青年、竹はあっ竹~ぞ」
今日は、これで帰ることにしたが「俺はマタサイ族に挨拶をしにいくから」
「ジャンボ・ジャンボ・ジャンボ」と気持ちのいい挨拶をして帰ったのである。
マタサイ族は「あいつの物は、よほど小さいぞ可哀相だよな」
と噂されていることを俺は知らなかったのだ。
メカケに帰った俺はアスカに「今日は広君マ・ドンナことがあったの?」
マ・ドンナを連発された。<アスカに自由を奪われて操り人形にされそうだ>
<逃げ切れない>「なぜ私で空きは埋らないの」と迫られたのであった。
アスカは「夢の島はこれから魔素が少なくなるから、火精霊を使わないとね」
「広君の火遊びも直ぐに分かるからね」
「御神木をたくさん植えたよな、ありがとうアスカ」「妻ですから」
俺は『モンペ、残りの剣の場所は分からないのか?』
『出て来ないと分からないわ、何度も同じことを聞いても答えは同じです』
俺は今日も街を作るために夢の島へ来た。
トラ三が「青年、きのう来てまた翌日、良く来るよなまったく、ルリー狙いだな?」
島民が大声で叫んだ「大尿道が出たぞ~!急いで島の奥に逃げろ!」
大尿道とはタコが口から墨を大量に吹き出すから付けられた名だ。
俺は「トラ三、大尿道を倒して来るよ」「お、青年頼んだぞ」
俺は大ダコに向かって飛んだ。
トラ三の側にいた女性が「あの子大丈夫かしら?」
トラ三は「バカ言っちゃいけないよ、青年は暴れる下半神だぞ、小便なら上だよ。
今、お前さんらが飲んでる水は、青年が出して下さったんだ。感謝して飲めよ」
女性は「え~あたしゃ飲んじゃたよ」トラ三は「本当にお前さんらはバカだねぇ」
「青年は神様だぞ、罰当たりなこと言うんじゃないよ、
これだから素人は困るよ、有り難い神様の雫をいただいているんだよ、反省しろ」
俺は大ダコの前にホバリングして醤油剣鈴成を握った。
体から後光が眩しいほどに出て、そのあたりが別世界のように輝いた。
醤油剣鈴成を握った瞬間に、呪文が頭の中に出て来たので
それを唱えた「我れは右手に創世の力・左手に最強の力を持つ神なり
「南十神剣の伝承神である総統神なり。我名は、友広神王!
『南十神剣・秘奥義・剣斬』を受けてみよ。成敗!」
南十神剣・秘奥義・剣斬を発動させた。
すると生け花の剣山のように、海の底から光の剣が現れて大ダコを拘束した。
俺は無意識で剣を持ち変えた。耕運剣を握った瞬間に、呪文が頭の中に出て来た。
俺はそれを唱えた「我れは右手に創世の力・左手に最強の力を持つ神なり
「北十神剣の伝承神である総統神なり。我名は友広神王!
『北十神剣・秘奥義・蜘蛛切り』を受けてみよ。成敗!」
北十神剣・秘奥義・蜘蛛切りを発動させて振り抜かれた剣は、
光の刃を放ちながら大ダコを一振りで切り裂いたのであった。
俺は無意識で敵を倒したが、今度は自分の血が騒いだ感覚は覚えていたのだ。
<じいちゃんのギャグの血だよな、俺も最近おやじキャグが出てるしな>
蜘蛛もタコも八本足で、蜘蛛切りで倒せるのである。
俺は一応タコを回収してトラ三の元に帰った。
島は大騒ぎして俺を迎えてくれた。
島民は「ありがたい神様の小便を、存分に味わって飲ませていただきます」
「小便で体を拭いたり掃除に使うと、やはり神罰の対象になるのでしょうか?」
<何を言っているのか意味がわからない>
トラ三は「青年は下半神が暴れる神様だぞ、そんな小さいことを言わないぞ」
「え!暴れる神様って、どうしたらいいんだ?」
ルリーさんが少し怒って「彼はねぇ、愛の神様だから慈悲深いのさ、
体を拭いて愛に包まれな、掃除に使うと、愛のある家庭が出来るのさ。存分に使いな」
島民は納得して「ありがたや、ありがたや」と土下座をした。
俺は「何だか分からないけどルリーさん助かったよ。ありがとう」
「気にすることはないさ、あたしゃ女神の座を狙ったのさ」と狩人の目をした。
俺たちは歩いてトラ矢に向かった。
大尿道を俺がタコと言ったことで、妙案が浮かんだみたいだ。
トラ矢の庭に、ペットの珍しい鳥を飼っているから見せたいらしいのだ。
その鳥は禿げワシが進化して、頭が大きくなり過ぎて、頭の重さで頭を下げて飛ぶ。
斜めに飛ぶことから『斜鳥』と呼ばれているのだ。
それでトラ三は、頭がタコに似ているから鳥の名を『タコ斜鳥』と付けたのだ。
タコ斜鳥は山で傷付いていたところを、
トラさんが拾って来たのだ。タコ斜鳥には子供がおり、
父さんが死ぬ寸前に助けられたわけで、
斜鳥だけに倒産死するところを助けて飼っているわけだ。
トラ三が「おい、お前の名がやっと決まったよ、タコしゃちょうだ。どうだいいだろ?」
なんとこの鳥は頭が大きいだけに、しゃべるのであった。
「なんだよトラさん、どこが良い名だよ、頭の悪い奴は気楽でいいよな」
トラさんは「こら言っていいことと、悪いことの区別も出来ないのか?こらタコ」
「何だよトラさん、本当のこと言われて怒るなよ。
それより小屋の中の虫を何とかしてくれよ。なんだか俺の血を吸うんだ」
小屋の中には『税虫』がいて、自分の縄張りにいる生き物から、
血を吸ってくるらしく『斜鳥から血税』を取るらしい。
俺はその光景をトラ矢の縁側で、ルリーさんと微笑ましく見ていたのだった。
この時、俺のことを神々は史上最強の言霊使いが現れたと
騒いでいたことを知らなかった。北十神剣と南十神剣を収める神は伝説とされた。
伝説の神『言霊使い・総統神・友広神王』が神界に誕生したのであった。




