ゴクドの罰・皇帝・竜たち
塔の上に着いた俺は館の中にいるであろうゴクドに「ゴクドと中にいる者は出て来い!」
じいちゃんの演出で稲妻が、ピッカゴロゴロバリッ~バッ~鳴り始めた。
出て来ない「出てこなければ、館ごと処分するぞ」重力魔法で屋根を少し押した。
8人が中から這いながら出てきた。皮ズボンは尻のあたりの色が違う色になってた。
俺は中に入り人がいないか確認すると、5人の女性が気絶していたので転移で畑に送った。
『モンペ、女性を5人畑に送ったから後を頼む』『三太をすでに行かせました』
顔面蒼白で血の気が無く、しゃべることも出来そうにない。
俺は「ゴクド、お前はしゃべることも無理そうだな」頭をコクコク小さく動かした。
俺たちはゴクドたちを、今連れ帰っても困るので放置して帰ることにした。
「ゴクド明日また来る、反省しろ。何日ここにいても俺は構わないぞ、一度下を見て考えろ」
俺たちが竜の回廊を通り抜けると、竜たちは俺の背中の方で空に向かい
一斉にブレスを吐き火の柱を作った。住民たちはその光景を一生忘れないと騒いだ。
<残念だ俺から見えない、録画してないかな?>
ゴクドたちの状況を説明すると、領民たちは大喜びで騒ぎ
「ゴクドは消えたと同じだべさ」
中には「神様の前だべ悪いべ」と言う者に「よいよい騒ぎなさい」
<よいよい騒ぎなさいなんてどうして言った?恥ずかしすぎ>
俺はゴへイに、三太たちが焼いて保管してあった肉を百勝一揆部隊全員で
住民全員に配らせて「今晩、皆と食べろ、就任祝いだ」
<俺たちが食べない不良在庫をなくした。良かった>
お金さんにエルフを連れて来てもらい、ゴクドの罰をどうするか説明したが、
ビックは笑いが止まらなくなるほど涙目で笑った。
「ワシは明日までここにいて、ゴクドがケツ罰を受けるケッサクなところが見たい」
<ビックは親近感を感じるはずだ、じいちゃんと思考が似てる>
「ババーも見たがるぞ、どうじゃ二人を招待してくれんか?神様」
「俺はババーと一緒に転移はイヤだぞ」ビックはまた笑いが止まらなくなるほど笑った。
<ババーだけ先に送れるが、俺がその後出て来るところで、抱きつかれる、
最悪はアンと同じだ、考えるだけで気持ち悪い>
ビックと話し合った結果、ババーはお金さんに頼むことにした。
今日は取りあえずビックとエルフたちは、ババーの家に全員転移魔法で返した。
カクさんは竜の宴会があるらしく、俺たちも今日はこれで帰ることにして、
後をゴへイと三太たちにまかせた。
俺たちが帰った後、ゴへイと三太は幼馴染で再会を喜びあった。
ゴヘイが「三太なんだか逞しくなったな、お前も苦労したみたいだな?」
三太は「苦労したのは神様に会うまでだ。そのあとは天国だったよ」と笑い。
「神様に肉ばかり食わせてもらったよ。肉はいいぞ、体が強くなるぞ」
三太はゴへイに肉の素晴らしさを淡々と語って聞かせた。
肉を食べて三太たちは力が漲ってきて、寝れなくなり取りあえず全員で外を走った。
「走っていると神様のお供がきて、耳にこれをつけてくれた」と三太はイヤリングを指した。
女性なんて周りにいないのに、美しい声が聞こえ出し、
その女性は「私は神の妻です。皆さんに体の鍛え方を教えます」
三太は「それでこうなった」と筋肉をゴヘイに見せ付けて「どうだ」と笑い。
ゴヘイと三太の二人は、これからの領をどうするか話し合った。
だが肉を食べて、本当は強くなったわけではなかった。
神々がアスカ効果を見て、神を見るだけで効果が出るのかを実験したのである。
神々が今まで地上に降りたのは、静様を除き創生神しかいなく、創生神効果がなぜでなかった?
他の神が降りて影響がでるのか?それで誰を降ろせば効果が出たと、解かり易いのか?
協議の上決まったのが、力神で日本では天手力男命とよばれる神を降ろして、
どのくらいの効果が出るのかを、都合良く現れた貧弱な農民で実験したのである。
協力者はスケさんとバクチでカクさんは真面目すぎて、
俺に気付かれる可能性が高いからと外されたのである。俺は肉の入った壷を凝視していたので、
後ろを天手力男命が堂々と通っても、気付かなかったのである。
モンペは監視システムが全部肉に回されて、気付けるはずもなかった。
この結果を見て神々が、次をどうしようかと検討中である。
俺達はメカケに帰ってまず風呂に入った。精神的に疲れたからだ。
カクさんは竜たちと久々に暴れて遊ぶストレス発散とかでまだ帰って来ない。
今回は、まだ日の落ちていない海まで飛び、クジラを捕まえて食べる。
じいちゃんが「クジラをたくさん捕って、それを奉納せよ」
その後カクさん達竜はブレス大会をし、優勝は当然カクさん。測定はモンペ審判。
帰って来たカクさんの体調が悪いらしいので、
俺が薬神に頼んで、世界樹の葉で薬を作ってもらった。
出来た薬の名は『白・竜カクさん』喉を悪くしていたのである。
俺は「白を必ずつけて、名の無い竜に使ってもいいけど、白竜カクさんだからね」と注意した。
カクさんはニヤリと笑い「拙者らの呼び名を勝手に使うのは、どうなんで御座るか?」
「カクさんたちが本当にいるとは、思ってないから裁判では負けるよ」
カクさんは「そうで御座るか」大笑いし「若は住み難いところにいたで御座るな」
喉薬の白竜カクさんで思い出したのだが、
エルフ領から見える一番高い山脈は、エルフ・旧コモノの人たちは白竜山と呼んでいた。
そのことを聞いたカクさんは嬉しそうにしてた。白竜がカクさんだと知ると、
今度は名の無い山々に「さんカク」「サンガク地帯」と呼ぶようになった。
食事は『鯨の竜田揚げ』竜が捕まえたから、この料理の名前が付いたのは当然である。
捕鯨船で捕ったクジラを『鯨の竜田揚げ』というのは、カクさんには納得できないらしい。
アスカと雑談をして、いつものように二人で寝た。
<アスカの匂いは落ち着く、じいちゃんに印籠のこと…忘れてた、明日でいいか>
一方じいちゃんたちの、反省会は武蔵棒先生も入った。
じいちゃんが「まずは初回放映は大成功じゃ。毎日三回の再放映中じゃ」
「みんなのおかけじゃ。第二話はここにいる武蔵棒を含め、何も問題はないのじゃがのぉ
ツダ塾を作るのにのぉ、友広が女にあれほど弱いとは情けない、誰に似たんかのぉ」
そこにいた全員が監督の方を見た。じいちゃんは「ワシは違うぞ」と慌てた。
「ワシは、ばあさんに弱い振りをしておるだけじゃ。本当じゃぞ」
監督は薮蛇になりそうになり反省会は終了して、話題を変えて飲み会になった。
この日じいちゃんと先生は五百匹以上のモグラを狩ったいた。
先生は「今日は楽しかった、またモグラ突きはやりますか?」
「当然じゃ、ストレス発散にのぉ、他も呼ぶかのぉ、
大会でもしての、今度は食えるもんがいいのぉ」他の神々が降りてくることがほぼ決定した。
のちに知的生命体のいない場所で、
竜と狼が周囲を警戒する中、高笑いが各所で聞かれた。
因みに俺達の狩ったモグラの数は三十二匹、何を餌にしていたのだろうか疑問だ。
モグラの毛皮は、柔らかく薄く撥水性がありカッパに最適だそうだ。
棒神は住民の見えない場所から、モグラ突きに参加したから影響は無いとされたが、
この後旧コモノ領で大ベビーブームになった。領内が安定したからと神々は判断した。
だが本当は棒神の影響だと、誰も気付かないのであった。
翌日俺はババーのところへお金さんと一緒に転移していたが
笑いながらババーが尻を出し「男よりワシの方がいいぞ、ほら使え」
ビックも中にいて大笑いして「ババーは若い男を誘惑する癖は治らないか?」
俺は「ビックは何を話した。説明不足だ。責任をとってビックがババーを楽しませろ」
ババーは嬉しそうにしていた。<お似合いのカップルだ>
すでに二人は夫婦であった。ビックは火を使う方がいいと主張し夫婦喧嘩を始めて
三百年も喧嘩中で、はっきり何年か二人共分からないらしい。
<長寿だと喧嘩もスケールが大きい>
俺の教えた精霊魔法のお陰で、喧嘩の原因がなくなったから、
二人でまた一緒に暮らすことになった。ビックに「ありかとう」と言われた。
チチとプリはババー夫婦の子孫にあたる。<危なかった。ババーと親戚になるところだった>
ババーは「チチにあれほどガツ・ガツするな、相手が引くからと教えたんじゃが」
ビックは笑いながら「血筋じゃお前のな」ババー「そりゃお前さんじゃ」
俺は「夫婦喧嘩は後でしろよ、今から行くと罰まで待つけどいいか?バツが悪いぞ」
俺はババーの次の行動を予測し、ビックと先に転移した。<俺と転移するとか言いそうだ>
ゴヘイ領に来た「ベンビ、牢屋ってどこだ?」見当たらない。
ベンビは、少し外れまで歩き下を指差し「ここよ~」地面に大穴があった。
ババー夫婦は気持ち悪そうだった。俺が「帰った方がいいのでは?」
「ワシらはゴクドにどれだけ酷い目に合わされたか分からん」
俺は「そうか、少し待ってくれ」といい、お金さんを護衛に付けた。
<ババーたち長く生きると…>考えさせられた。
『モンペあのな』モンペは『言わなくても分かります。出来る女モンペですから、
『エルフ領からここまで、あなたが御神木を植えてあるから精霊は使えます。
だけど、あなたが便秘になった兵たちの、排泄物の浄化消臭を精霊に頼んだでしょ?
前に風精霊にイタズラを教えたから、イタズラを精霊たちが覚えたのよ
排泄物を蹴って遊ぶの、その精霊の回復が一番強力なのよ「フンケル皇帝」を出すわ』
俺は『皇帝って何だよ?』『シュートをゴールに決める練習を、チームでやっているからでしょ』
『チームで一番上手いから「皇帝」なんですよ。そんなことも知らないの、
あなたの子供でしょ。しっかり教育しないとダメよ』俺は
『精霊がフンケルチーム作るとか知らないよ。お前が精霊を俺の養子にしたからだろ』
『モンペそれと』
モンペは『ペット神とプレイ神には毛皮を取りに来て貰いました。発注済みです』
『モンペ、プレイ神は何を作る神で何を発注した?』
『あなたに将来女王様って言わせるためのプレイ・グッズ・スペシャルです。
馬車の女王様に憧れがあったでしょ?』
『この世界に女王様なんて居そうにないからです。
私が変わりに鞭でヒイヒイ言わせて上げます。イメトレは万全です。任せなさい』
俺は『馬車の女王様には興味すらないぞ、馬車の王女だ、女王の娘だ』
『あれぇ、私なにも言ってない。何か言った?なんだろうモンペは痴呆みたい』
『おい!縄で首を絞めると問題だから、首輪がいるんだ…あ、入っていた』
俺は塔の上に置いた館に行き「神だ、ゴクド出て来い!」ゴクドら8人が出てきた。
ゴクドは「竜はいないぞ、一人できたのか。お前らやっちまえ」全員でかかってきた。
俺はリフレクトのテストに来ていた。面白いくらいに反射してゴクドはヨレ・ヨレになった。
<20倍は使うとまずいな>死なれたら困るのでドクターテンをかけて
「神の力が分かったか?お前らに首輪を付ける。大人しくしろよ」
ゴクドに首輪を付けようとしたとき、俺の手首を掴んだ「あたたたた~」
ゴクドの指が折れて他の7人は青ざめた。
俺は「俺は神だといってるだろ、お前はバカすぎるぞ付ける薬やろうか?」
「おいそこの7人、誰でもいいからかかって来い」怯えて動けない。
残りの7人は大人しく首輪をつけられた。俺は8人に重力魔法をかけて体重を0にして、
首輪のリードを持ち、飛行魔法で8人を領の上空と畑をゆっくり回り
「みなさんゴクドは捕まえましたよ。安心してください」手を振りながら飛び回った。
色々な場所で拍手とゴクドへの罵声、そして神への感謝の言葉がかけられた。
俺はベンビのいる牢屋の前に降りたが、8人は顔面蒼白で風船のように漂っていた。
「ババー、ビック、どうだ少しはスッキリしたか」二人は「うんうん」と小声で言った。
<ババーたちの気持ちを考え過ぎて、やりすぎたかも>
俺は8人の体重を戻し「ベンビお待たせ」ベンビは「待ちくたびれたぞ」
<出来る方の男だ>俺は「人数が多いけど大丈夫か?」「任せろ心配するな」
べンビは小声で「あれは演技だ。油断させてこのチャンスを待っていた。男に興味ないぞ」
「角が刺さって痛いだけで、気持ちいいわけねぇだろ。神様、人間を勉強した方がいいぞ」
「家族の恨み晴らすからな、それになんだぁ神様ありがとうよ」照れくさそうに笑った。
ベンビに乗馬ようのムチを渡し、8人は首輪とリードに
重力魔法をかけ重くし、穴の中に転移させた。穴の中では、ムチの音が鳴り響いていた。
<人それぞれ色々あるな>
ビックはベンビの愚痴を聞き、事情を知っていたようだった。
あとをベンビに任せて、俺達はババー夫婦と一緒にゴヘイのところに行った。
ババーとゴヘイとの話し合いをさせて、これからの二領について話してもらうためだ。
話し合いを聞いていると、<ビックの方が領主に向いている>と思う場面が多い。
途中で昼飯にパンとコーヒー牛乳を出したが、美味しさに驚いたババーは
「小僧もっとよこせ」でビックが軽く頭を叩いて「バカが神罰もらえ」<いい夫婦だ>
今、俺のことはエルフたちの間で「小僧は絶倫神と呼ばれ、男共が崇めているぞ」
<やはりイグのことで面倒なことになった。モンペの奴め>
こうして貿易交渉と呼べるのかは疑問だが、初めての話し合いは終わった。
二領間に安全な道が無いので問題になっていた。
俺は「二領間に転移門を作ってみようと思う。
軍隊がいきなり現れたりしないように、一人が通ると次の人は直ぐには通れない。
そしては荷物の持ち込みは多くてもいい。そんな転移門だ」
「景観に配慮しないといけないから、転移門の場所を選んでくれ、
将来的に人口が増えると輸送量も増えるので、道路を自分たちで作れるようになれば、
機能を停止する。千年後には古代遺跡になり、探検家たちが調査して喜ぶだろう」
「俺の考えだけど相談してみるから、あまり期待をしないで欲しい」
俺は前から考えていたことを話した。<本の知識が役立ちそうだ>
俺は『モンペ、転移門の製作を神々に頼んでくれ』『この二領だけにしてください』
モンペの、神が作る危険性について説明された。その内容は
二領だけで、行きと帰り四個の転移門が必要、これから行く領で転移門を作ると当然増える。
その先も増え続け、転移門ターミナルが必要になり、
ターミナルには転移門が増えて複雑になるから、ターミナル職員を雇用する。
ターミナルでは時間待ちで混雑するから、職員に賄賂を贈って順番を早くして貰う。
味をしめた職員は、ターミナルに来た人出る人の、全てから税金を取り始める。
人々はお神のやっていることだからと税金を払う。
更に神様の作った転移門だから、使わない人にも税金を払う義務があると主張して
住民一人につき一塩を徴収し、それが少しづつ増えて一万塩になったりする。
問題点は神が作ったこと、軍隊のセーフティーで転移に時間がかかること
それとターミナル職員を雇用すること、これは絶対にやめるべきね。
転移門までの道路に管理費とか、あと10は増えるはず。多重税金国家が出来る道筋ね。
『ある国家をモデルにしましたから、必ずではないですが可能性を考えてください』
<似た国家を知っているが、税金はどこに消えたのだろう?>
何か忘れていることがあると思ってら、ベンビのことを思い出した。
俺は大声で穴に向かい「ベンビ大丈夫か?」
ベンビは「水をくれ」俺は「ベンビ食べ物もあとで差し入れするからな、肉でいいよな」
ベンビは「嬉しい事言うじゃねえか、体力がいるからな」
俺は「そいつら反省するとかありそうか?なさそうだったら何処かの島に送るぞ」
ベンビは「まぁなんとかなるだろ」バクチに差し入れを頼むと
「本当に演技でやすかね、あっしは引っ張り込まれそうでちょっと」
箱に入れて影から出すことで問題を解決した。
後に今、中にいる8人は反省をし、領には居づらいので出て行くことになった。
鉄製の剣をベンビが気に入り、魔獣を狩りたいから
「神様二本づつ欲しい、軽い奴を頼む。二本必要なんだ」
俺はベンピを悪い奴ではないと思うので、サーベルを二本づつ渡した。
「ベンピ世話になったな、俺からの餞別だ。人には使うなよ」
領を出たあとベンビをリーダーに北のオークたちから、
オークレインジャーと呼ばれオスメス関係なく狩り恐れられた。
「神罰を受けた俺たち9人組み、生まれ変わった両刀使いの力をみよ!」
などと決め台詞があった。<ベンビは本当にあっちの人では?>
<「神様人間を勉強した方がいいぞ」ベンビが俺を笑ってる気がする>
9人が領を出ても住民気質である、消えて誰も気付かないのであった。
ゴクドだけには5人の妻がいたが、夫が消えても気付かず、自分は独身だと思っていたほどだった。
ただ妻それぞれに、若い男が数年前から出来ており
そのことから『つまみ食い』という言葉ができた。更に一度あることは二度ある。
極妻たちは若い男を追いかけ、棒を舐め回すような抗争事件が起こったのだ。
この事態に困ったゴヘイは、相棒は一本まで『脇差禁止令』を出し事態は収束した。
時はサバイバル元年まであと少しの出来事であった。
俺たちは、ババーをスケさんに押し付けビックを送りメカケに帰った。
この先ゴヘイ領で町作りです。




