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ゴクド領での戦闘開始



俺は「偵察に行ってあとでなんとかするよ」ステルスをかけ飛んだ。


 小高い丘にたくさんの住居があり、住居の形はモンコルのパオににており、

おそらく土壁に漆喰を塗った白い壁で、屋根は川原に生えてるヨシだと思われる。

エルフ領みたいに新しい建物にしたくない。

俺は残したいと思った。<異国の感じがいい>

中央に領主の館と思われる、円形の建物を六戸まとめて作られた建物があった。

良く日本で見る梅の花のロゴのような配置をしている。

一般住居の中央に領主の館があるのを、どうするか考える必要がある。

あと気になることは丘を挟んで、畑のある反対側に畑が無い不思議だ。

『モンペこのあたりの方角はどうなってる?』

『出来る女モンペです。大まかだと領の住居から見て森が北で畑が東

川は南、そして何もない平原が西ですが。ことばで説明するのが難しいから

地図を送ります、言葉だと難しいのよ。あと川のカーブから予測すると

住居のある小高い丘は昔、川の中州だと思うけど、

将来的には川の氾濫を考えた方がいいかも?』


 俺は戻り、近くにいた兵に聞いた「領の向こう側は、近いのになぜ畑が無いのか?」

兵は「カッパが出るからですだ」俺は「魔獣か?」「そうですだ」

「なぜ住居を襲わない」「杭を打って防いでる」「地中にいるのか?」

「そうだべ、あ!そうであります」流石異世界、カッパが地中にいる。少し笑えた。

<見てみたい、後で退治しよう>


 俺は「領主の館を森のように、カッパが出るところに転移させようと思う」

カクさんが「若、高いところに転移させるで御座る」

「カクさん高いところなんてないよ」「拙者に良い考えがあるで御座る」

兵が「残りの兵士は畑側の家にいるであります。兵士はどうするだべさです」

俺は「方言は気にするな、俺は人柄が出ていいと思うぞ」「はい」


 兵の話によると、畑が見える外側に一般人と同じ形の家にいる。

<領主の館に百も入るはずはない誤算だ>

とりあえず昼飯にした。<参った敵兵の数も正確に分からないし>


 俺は「カクさん良い方法があるっていってたよね?」

カクさんは「若、領主の館を高い岩の上に置くで御座る」

「拙者が知る海に、大きな長い円錐形の大岩があるで御座る」

「それを切って逆さまに杭のように転移させて、平原に刺すで御座る」

俺は「カクさんそれだ!コモノ領の人は四百人の兵が消えても驚かないが

椅子が出るだけで驚く、突然出てきた塔に、俺を神ではないと疑う奴はいないはずだ」

俺は理解を出来ないでいるカクさんに、コモノ領の人の考え方を説明した。

「ほとんどが農民のコモノ領の人は、作物が災害で全部ダメになっても、

長年の習慣ですぐに立ち直る。つまり消えても驚かないが、出て来ると驚く」

カクさんに教えたが納得はしていないようだ。<田舎育ちの俺にしか分からないか>


 俺は作戦を皆に伝えた。

「まずは一番西側に転移で百勝一揆隊と狼、それとスケさんバクチが移動して、

敵兵士がいる東側までいき兵を拘束する。

俺とカクさんは大岩の塔を立て、その上に領主の館を転移させる」


 そのとき「まって~、もう隊長の私を待たないなんて」腕の関節を体にピッタリつけて

内股でクネクネお尻を振りながら、男が一匹の一角狼を追いながらやってきた。

バクチが「角でケツをあれして…それで癖になりやして、足が遅いので放置しやした」

<あの噂は本当だった?あっちの人ってあと何千年後じゃないの?>


 俺は妙案が浮かんだ、笑いを押さえ真面目な顔で

俺は「ベンビお前はゴクドをどう思う?」「弱いくせに威張り散らかすブタだ!」

男ベンビに変わった。<使えるかも>

俺は「ベンビお前はそっちじゃない、本物の女性経験はあるか?」

ベンビは「当然だ。あり過ぎたから、まぁ違う方がなぁ~って思ったわけ、もう~イヤ」

俺は「ゴクドとその側近を捕まえたら、お前に処分を任せようと思う」

ベンビは、パッと明るくなり疲労感が消えたみたいだ「え~いいのぉ本当に~」

俺は「神は嘘をついたりしないぞ」「やってあげる~なんでもいって」

周りの反応は笑うでなく汚い物を見る目をしていた。

「お前はコモノの隊長だから出来るだけシャキとして、畑から兵士のところに行き

全員を住居の外に出し、見回り兵も集めるんだ」

ベンビは「分かったわ、そんな簡単なことでいいのね」

俺は「褒美はもうお前の手にあるぞ!まぁ昼飯でも食え、前祝いだ」

ベンビ頭はうれしさを隠せず、クネクネと踊り始めた。

<ベンビは両方いけるはずだ。ゴクドの神罰はケツバットだ。俺達は見なければいい>


 俺はカクさんと転移して島にやってきた、異世界を感じる壮大な景色だった。

カクさんが、「この島は尖った岩がなければ、竜のいい寝場所になるで御座る」

「あれを撤去すれば、若は感謝されるで御座る」

ウォーターカッターでそこにあった邪魔な大岩を、全部取り除き倉庫に収納した。

帰る途中で大岩に館を入れ込む、穴を開けなければならないので、竜のカクさんに乗り、

平原で一番大きな大岩を出し加工して皆の元へ帰った。


 大岩を加工中、モンペにどれだけ削ればいいか聞くと

『館の一軒くらい壊れても作り直せば?一般住居にしたら平等になっていいかも』


 ベンビを出撃させ、タイミングをモンペに任せて俺はステルスで上空待機した。

モンペが『旦那様のいない間に、バクチ一人では魔素量が足りませんから

スケさんを領内に送り転移ポイントを確認してもらいました。出来る女モンペでした』

俺は『領内に居るお金さんに連絡して、一応突入タイミングを知らせてやれ』

『作戦に集中してください、そんなこと分かってます』『おう』


 ベンビが大声で「ベンだ。全員俺の前に集まれ、見回りもだ急げ!」

<やれば出来る男ベンビだ。ベンと偽名を使っているのか、分かる気がする>

狼と百勝一揆隊の転移が始まった『旦那様、今です』モンペの指示がきた。

俺は大岩をカッパの平原に転移で突き刺し、高さ80メートル以上ある大岩の上に、領主の館を乗せた。

百勝一揆隊と狼は後ろから領内居残り兵士に接近して、拘束し始めたが住民達は静かだ。

40頭の竜が次々と到着し、塔になってしまった館の周りを威嚇しながら旋回し始めた。

<異世界だ!鳥肌が立った。言葉に出来ないなカクさんありがとう>


 一方領主の館内ではゴクドが「何が起こった地震か?」竜の咆哮が唸りを上げ始めた。

外に見に行ったゴクドの側近は「ゴクド様、竜に囲まれています。我々は空の上にいます」

「寝言は寝て言え」ゴクドは小窓から外を見て、竜と目が合いそのまま腰砕けになった。

その場に居た者全員が、小声で「神様助けて下さい」と犯人を知らずに祈った。


 住民のほとんどが畑に出ていたようで、騒ぎには気付いたが動かずただ空を見上げていた。

俺は拘束された兵士の前に行き、塔の方を指差し

「私は神です。別に信じなくてもいいですが、兵士をやめて反省すれはよし

そうでなければ塔の上に送ります。

飛び降りて人生のやり直しをしてもらいます。どうするか考えてください」騒ぎ出した。


 スケさんが「静まれ、静まれ!」大声で叫んだ。

カクさんが印籠を手前に差し出して「静まれ、静まれ!」

金色の縮れた毛が、三本は三葉葵と同じように配置されていた。

エルフ領での光を三倍にしたような黄金の光を放った。

<カクさんには印籠を渡してないし、予定になかったはず>

 カクさんは大声で「控えおろぉ~この陰毛が目に入らぬか!」

「ここにおわす方をどなたと心得る、現創造神さらには最強神のお孫様

友広様にあらせられるぞ!、友広様の御前である。

ものども頭が高い~控えおろぉ~!神様の御前であるぞ~!」


 三太軍曹達は捕まえた兵士の頭を押さえて全員土下座させた。

涙を流して震えて「俺たちは何もしていないべ、許してくだせい」

カクさんに近づき小声で「それアスカのだろ、嫁のあれ返してくれ」

カクさんは「これは創世神様が準備したで御座る、若に後で事情を話すで御座る」

印籠を返してもらっただが、アスカのが消えてなかった。<アスカのどこに?>

モンペが『あなた何やってんのよ、イグの奴何本でも貰ってあげるから』

『イグのは要らないぞ』『とにかくシャキッとしなさい、見せ場でしょ』

俺は「塔の上から飛び降りるかどうかは、住民の皆さんに任せていいですか?」

この場にいる住民と三太たちは無言だった。<困ったな、印籠のことで次を忘れた>


 その時、後ろの方から「カッパが杭を越えて来ただ~」

カクさんらと俺は飛行魔法で塔を立てた平原に飛んだ。<なんだか助かった>

大きさが1メートル50くらいのモグラが出てた。

<竜が騒ぐから出てきたんだ。やはりモグラだおかしいと思った>


 俺は「スケさんカクさん、楽しんでおやりなさい」錫杖を出し、あとにつづいた。

<棒術の成果をみせてやる>

俺は身体強化と飛行魔法をかけて、モグラの頭を狙い狩りつづけたモグラからモグラへと

「スケさんカクさんペースを落として、俺にも残して狩らせるように」「は!」

<俺、魔獣殺して何も嫌悪感ないんだよな。テンション上がってくる>

<楽しいモグラ突きだ>モグラがいなくなると、空中にじいちゃんが現れ

「まだまだ葵のぉ」杭を突き刺した。またモグラが飛び出てきた。

モンペが『モグラの嫌いな音波です』モグラ突きをじいちゃんも飛び入り参加してきた。

領の側にモグラがいなくなると、西へ西へと杭を打ちながら移動した。

すると「牛若麻呂、拙僧も参加するぞ牛若麻呂つづけ」武蔵棒先生がやってきた。

武蔵棒先生とじいちゃんが高笑いをしながら、ペースを上げて狩りつづけた。

<誰も回収していかない>俺が回収して回った。

じいちゃんと先生の高笑いが遠くでかすかに聞こえる。

バクチが「若、領のことを放置ですぜ」そうだった『スケさんカクさん領は放置だよ』

『拙者らはとうに戻って御座る』<住民から見たら俺だけが遊んでいたことになる>

<今、領に返ったら浮くかも、集中しすぎた。次を考えないと>


 俺は飛行魔法で領に近づくと、お共以外そこに居た者は全員土下座をしていた。

俺は「もう安心だ、危険なカッパは根絶やしにしてきたぞ」

「神様ありがとうごぜいますだ。ありがとうごぜいますだ」

<よかった。遊びすぎて恥ずかしいと、俺だけが思っていたみたいだ>


 先ほど捕まえた兵が「オラたちはこれから農民になりますだ、お許しくだせい」

<お金さんの報告では、ゴヘイはかなり人望がある人物らしい>

俺は大声で「ゴヘイはいるか?」お金さんが連れてきて「若、これに」

俺は「お前がゴヘイか、苦労をかけたな」「そんなことねえですだ」

「ゴヘイお前を信用して捕まえた兵を任せる。ダメな奴がこの中にいたら言え」

ゴヘイは「みんないい奴だ、オラが何とかするだ」俺は「よくぞいったゴヘイお前に任せる」

「お前は今から、神の俺がこの領の領主に任ずる。励めよ、皆も協力するように、いいな」

「ここが安定するまで顔だすから、あまり気を張らないでいいぞ」

<良かった、アスカトラブルからなんとか形になった>


 俺はスケさんカクさんと一緒に、前の領主ゴクドのもとに飛んだ。

竜たちが集まり俺達の通るところを、ホバリングで並び回廊のように道が出来た。

俺が通ると竜が頭を下げだした。下からはこの領に住む全員の「ワァー、ワァー」

「本当に神様だ」「スゲー竜が頭さ下げただ」歓声が上がった。

<近くで見ると大きいな。カクさんいい仕事してるよ>


 塔の上に着いた俺は館の中にいるであろうゴクドに「ゴクドと中にいる者は出て来い!」

じいちゃんの演出で稲妻が、ピッカ「ゴロゴロバリッ~バッ~」鳴り始めた。




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