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世界樹の実・この世界の本能


おかげて俺が一匹だけだった。自動追尾であっけなかった。


 転移で戻るとエルフ達が騒ぎながら寄ってきて「簡単だった?」

「魔力の消費量は?」だとかチチたちが質問攻めに合った。

俺は「夕食はワイバーンの肉にするか?おいしいらしいぞ」

<ラノベの知識では>

エルフ達は「食べられるの?」「不味そうじゃない」小声で騒ぎだした。

<ラノベの知識ではうまいはず、食べたことないから相談してみるか>


 『モンペ、ワイバーンの肉は食べられるか知ってる?』

『今、神々が大騒ぎで食べる準備をしていますよ、バーベキューらしいです』

『検査もされていると思いますよ』

『神々が弓の製作依頼のことを知っていまして

カクさんを使い、旦那様にワイバーンを退治させて肉を入手することは

創世神様と神々の計画だったみたいです』

『神々の作ったバーベキュー・コンロを魔素仕様にしていただきました』

『肉のお礼にと神々が準備してくれました。後は焼くだけです』

『バーベキュー・ソースと肉を壷に入れて、すでに倉庫に保管してあります』

『ソースは浸透魔法で、串を転移で刺していました。便利な使い方ですね』

『モンペは気が利くな、ありがとう』『あんな小娘とは違いますよ』

『こちらの準備ができたら、メカケの仲間全員とソープさんに連絡をして

お金さん達も転移で来れるよね、夕飯はこっちでと伝えて』『わかりました』


バーベキューの場所はどこがいいかな?


 俺は先ほどのテラスの下を整地し強化魔法をかけてコンロを出した。

コンロは長くてレンガ使用だった<8台もあれば十分だな>


 メカケのドアが出現して中から、ミタさんが割烹着姿で出てきた。

「アララ私がお手伝いしますよ、私がここに出て来ても問題ありませんよ」

俺は壷を出して「みんな今出てきたミタさんという女性に

焼き方を習って各自焼いて食べろ、焼けたか確認して食べろ、生で食うなよ」


 みんなミタさんの側で説明を真剣に受けて、自分で空いたコンロに移動し始めた。

時折ミタさんにこれでいいか、確認している姿が見え始める。

ミタさんが焼けた串を持ってきて「はい焼けましたよ」

食べてみたが、鶏肉の繊維質が少ない肉だから牛肉の歯応え<表現が難しい>

食べ慣れた和牛には及ばないが、ヘルシーな感じでたくさん食べられそうだ。


 少し暗くなり始めたときにモンペが『かがり火がありますよ』

俺はかがり火を出しセットして火を点けた。

<このくらいの火を見ていると落ち着く、原始の記憶?>

<向こうのエルフに、どうにかして火を使わせる方法はないかな?>


 カクさんと乙姫姿のソープさん、そしてお金さんがやってきた。

チチがソープさんに駆け寄り挨拶をしていた。

飲み物をミタさんが、大きなやかんと竹筒を出して配っていた。

<出来る女性ミタさんだ>

「カクさん達は自分でビール出して飲んでね、

ミタさんに焼いてもらうから、テラスで飲みながら待ってて」

カクさん達は「自分で焼く楽しみを、奪わないで欲しいで御座る」

「確かに自分で焼いて食べるのは、楽しむのセットだね」

スケさんとバクチがやってきて「遅れたで御座る、急いで参加で御座る」

バクチが「明日、創世神様の読みどうり、隣領の兵士と荷物持ちの

男性農民が出ます。農民たちには、なんで春の忙しい時期にと不満がでていやす」

「この付近に到着は、あっしの読みでは7日でしょうか?

荷物を持った農民の足しだいですが」

「わかった、ごくろうさん、今は肉を食べて酒も飲んで、今後に備えよう」


 チチが「この肉を焼く道具は、どう作るの?」

俺は「木を炭化させた物を使うなら、直ぐに出来るが、これは神の作られた魔道具だ。

すぐには無理だが出来るようになるさ、お前ならできるよ」

「今は肉を食べろ、明日から学べばいいよ」

スケさんは女性エルフと楽しそうに会話してる。<いい相手いないかな?>


 長い時間バーベキューを楽しんで、エルフ全員とソープさんにクリーンをかけ

コンロと容器もクリーンで綺麗にして回収した。

チチにまた明日くるからと挨拶をしてメカケに帰った。


 エルフ達が「あれが神様の世界に続くドアよ、チチも入れるといいね」

「先に入れてもらわないとねぇ」とチチをからかい大笑いしていた。

チチは「スケさんが強くてカッコいい」と騒いでいる子に

<スケさんはフェンリルよ>と言いそうになったがやめた。


 風呂に入りすぐに寝た。毎日が充実していて一日が長い気がした。

今夜も夢を見た美の神と「昨晩は激しすぎました、浮気するからですよ」

「私達はいずれ夫婦になるのだから、ゆっくり楽しみながらね」

恥ずかしそうにして可愛い、美の神と存分に楽しんだ夢を見た。


 朝起きて<なぜチチは出て来ない、だが準備だけは体力をつけよう>

朝食を済ませたところでモンペが『世界樹が呼んでますよ』

『上から見ていて、あなたに種が必要そうだから

先に数個だけ実を成長させたから、取りに来てくださいと言ってます』


『木に焼き餅は焼きませんが、木餅は不安になりますね。

恋する乙女そんな声でした』<モンペのじいちゃん化が進んでる>


 世界樹に転移して幹を撫でながら、<実をどうすればもらえる?>

『お待ちしておりました。実をお受け取りください』

上から10個ほど大きな梨のような実が、キラキラ光りゆっくりと降りてきた。

それを俺は緊張しながら回収した。

<ここだけが幻想的な別世界ファンタジーだ>

『世界樹が話せるとは思わなかったよ』

『念話ですけどね、だけど誰とでもというわけにはいきません。距離も短いです』

『私はあなたに会えて嬉しくて、お礼を言うのを忘れていました。

苦しく辛いところを助けていただいて、ありがとう御座いました。

それに女として諦めていました、花を咲かせていただきました。

重ねて御礼申し上げます』

『それと私のことは「イグ」か「イグシル」と呼んでください』

俺は『世界樹が女性だとは思わなかったよ』

『親しみを込めてイグかイグシルと呼んでください。

子孫を残すのは、ほとんどが女性ですから、私も当然女です

あなたの子種をいただいて、花まで咲かせていただきました』


俺はイグの子種、爆弾発言で慌てていた。


 イグは『あなたは可愛いですね、神素のことですよ

すごく大きく太くてパワーのある奴を、グイグイと中に押し込まれました。

何度も何度もイカサレました。気持ち良かったですよ。

最後は失神させられました。

また宜しくお願いしますね、私はあなたの物ですよ』


 俺はこんな経験なかったので戸惑った。

<モンペと同じものを感じる、めんどくさいタイプだ>

『イグに、また神素を入れればいいんだよね』

『グイグイと太い奴をお願いしますね』『イグ俺忙しいから行くよ』

『あ!忘れるところでした。新しい農地の北側に種を植えてください』

『魔道具製作にお役に立つと思いますよ』『そうだね植えるよ、じゃまた』

『必ずですよ、また会いにきてください』


俺はメカケに逃げるように帰って来た。<朝から疲れた>


 ミタさんスケさんカクさんの三人が食卓を囲んで雑談をしてた。

俺は「世界樹から実をもらってきたから、一個だけ食べてみない?」

スケさんカクさんは「どんな味か興味があるで御座る」

ミタさんは「貴重な物を私がよろしいのでしょうか?」

俺は「昼から種が必要になるから、みんなで食べてみようよ」


全員で食べることになりミタさんにカットしてもらい

皮を剥いた物と、皮がついた物にして食べ比べすることになった。

最初に皮を剥いた物を食べた、桃と何かを加えた味で食感が梨でジューシー

表現しようのない味で、匂いも良いホッペタが蕩ける美味しさだ。

全員無言で食べた。ミタさんが「なんとも表現できない美味しさですね」

スケさんは「もう世界で一番おいしい果物で、よいでは御座らんか」

みんなで「確かに、確かに」笑い合った。

皮のついた物は、あとでまた食べることにしてミタさんに預けた。


 ミタさんが「若様、夜に静様がいらしゃいますよ。早めにお帰りを」

「何でも仕事が忙しいとかで、毎日夜遅くにいらしっゃたのですが、

若様はすでにお休みなさり、寝顔だけご覧になられて帰られました。

今日は仕事を早く終えて来るらしいです。若様は愛されてますね」

<ばあちゃん気にかけてくれてたんだ。すっと一緒だったからな>

<家族愛を感じるよ、嬉しい…あれ!>


「スケさんカクさんは、毎晩遅くまで飲んでいたから、

ばあちゃんに会ってたよね?」

スケさんが「創世神様が、静様がきて飲み会がバレると怖いので、

実はリビングだけは、特別仕様で多重結界を掛け、異次元に飛ばすことが出来るので御座る

拙者らも怖いですから、安心して飲みたかったで御座るよ」


カクさんが「スケさんは口が軽すぎで御座る。

若、このことは静様には秘密にして欲しいで御座る」


 二人は汗を拭い顔色が悪く覇気がなくなった。

<あの優しい、ばあちゃんを恐れる?

創世神をいつもボコってるから、他人から見たらそう成るよな>


 俺は「ここに住む仲間全員と、じいちゃんの楽しみを奪う気はないよ」

「仲間でしょ、ミタさんも秘密にしといてね」

スケさんカクさんは「若、恩に着るで御座る」「命拾いたしたで御座る」

ミタさんは「私たちは、もうファミリーですからね」

「私も多少たしなみますから、飲む人の気持ちも分かりますよ」


二人は安堵の表情を浮かべ「今度ミタさんもご一緒にどうで御座るか?」

「私の手が空いたときに、ご一緒させてください」と嬉しそうに笑った。


昼食どきになってしまったので四神で和気あいあいと昼飯を食べた。

途中で一杯だけと、ビールを進めるとミタさんは「アララおいしい」と喜んだ。


 元小屋のあったところに出かけるために

『モンペ小屋のあったところに出して』

モンペは『あなたが、エルフ達に指示を出したり、製造方法を教えるのは

大変だから通神、通信神の方が分かり安いですね。

その通信神様に新しいアイテムを製作してもらいました。

私と念話で話せるイヤリングを、作業リーダーを決めて5個ありますから

配布して下さい』『モンペ気が利くな、ありがとう』

『あんな小娘とは違いますから』『チチに敵意を抱いてない?』


 『友広いい、あんたよく考えなさいよバッカじゃないのモ~

あの子は最初から友広の種狙いなのよイイ』<ツンデレ声だ犬の恋人?>

『鼻の下伸ばして、見てるこっちが恥ずかしくなるわよ、

フェロモンぷんぷん出して、上目使いに抱きつかれたんじゃないの?』

『この世界では、友広よく聞きなさいよイイ、

優良な子孫を残すのが本能なの、分かてる本能な・の・よ』

『鳥だって誰も教えてないのに、羽を広げてダンスするのよ、

そういう世界なの、バカな頭使って思い出してごらんなさいよモ~』

『好きだとか、愛してるとか言われた?あの子に悪気はないのよ

本能なのイイ、友広は天然の男殺しとか、思ったんじゃないの

そうだとしたら本当にバカよ、だから私は小娘なんて相手にしてないの以上』

『サッサと行くわよバカなんだから、モ~

教えて上げた私に愛の言葉もないわけ』

<会ってもないのに、神様の子供を生むのが願いとかいってたな>


 俺は沈んだ気持ちでドアを出た。<ここの場所の名前でも考えよう>

チチがやってきた「何だか落ち込んでない?」<チチに悪気はないんだよな>

「今日は何でも知ってる、俺の相棒を紹介しに、

念話でしか話せないがな、耳たぶにつけろ」イヤリングを渡した。


 チチがつけられなかったので「こうやるんだ」とつけてあげた「似合ってる?」

<心が痛い天然だ>「似合ってるが、それを使ってモンペと念話してみろ」


 モンペが『何でもは知らないわ、知ってることだけあ・な・た』

『チチさん私は友広のパートナー・パートナーのモンペよ』

『これからあなた方のサポートをして

色々な物を作り出せる知識を与えます。よろしくねチチ』


 チチは状況が飲み込めずおろおろしていた『黄金の毛の方でしょうか?』

<チチは毛のこと知ってたんだ。モンペは俺の奥さん気取りだ>

モンペは『違います私はパートナーです。旦那様残りのイヤリングをチチに』


 俺は残りのイヤリングを渡し

『俺は、この施設に名がないのは不便だから考えた』

『この施設の名は女性ばかりだし、畑と田の両方をこれから作るから、二だ

二は異国語でツーだ「ツーだ塾」呼び難いから「ツダ塾」だ、いい名だろ。

女性ばかりで世界を変えるに相応しい名だ、チチはツダ塾のことを皆に伝えろ』

『俺は今から世界樹の種を植えてくる。あとはモンペに任せる』

モンペが『旦那様、血筋が怖くありませんか?』『それは否定できない』


 俺は世界樹の種を、施設の北から少し離れたところの木を回収し、

開けた場所を作り種を植えて、豊穣の女神の加護をかけた。

<比較対象がないから分からないが、すでに20メートルの高さはありそうだ>


 俺は種を植えてテラスに転移した。

椅子に座り心を癒そうと、のんびり田畑の予定地を眺めつつお茶を飲んだ。

<考えたら、ここの女性全員の畑を耕し種を植えることも可能だ>

<ヘタレの俺にできるわけがない、落ち込むから別のことを考えよう>


 森の中から昨日の弓を持った、三人のエルフが狩から帰ってきた。

うさぎの耳を持って、満面の笑みを浮かべ、

回りに報告するかのように、獲物を上に掲げたりしている。

<楽しそうでいいな>一角狼が護衛につき馴染んでいる。

クワを作れるようになった、エルフが試しに耕して驚いている。<モンペ凄い>

『モンペ、狩の獲物を腐らず保存できるようにしないとな』

『あなたは昨日見たでしょう、冷凍庫と冷蔵庫も倉庫にありますよ』

『チチの乳ばかり見てるから、そんなことに成るのです』<言い返せない>


 昼から燻製小屋と炭焼き小屋そして陶磁器ように窯を、

畑用の土地を少し使い作った。途中で「今日スケさんは?」何度も聞かれた。

<強い子孫を残そうとしているのか>


ばあちゃんが来るから早めに帰って来た。




先のストーリが出来てるのに誤字脱字に苦労してます。

次回はヒロイン登場です。

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