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製薬所チチとの出会い

 コモノ領のことは、お金さんとバクチが世界樹の薬と武器を回収、

あとは領内エルフたちの居場所など、二人の情報を待てばいい。


 朝食を済ませミタさんに訓練に行く事を伝えると

「若いっていいですね。これから体力は必要ですね」意味深な笑いだった。

朝から飛行訓練に行くことにした。<訓練は大事だ>

ステルスを使い、エルフの住居から南の平原あたりで訓練だ。

<見つからないな、火を使うから水のあるところかも>

<あった>小川の側で、煙の出ている場所を発見した。


 歴史で習う、円墳の構造に似ており<上から見つけ難いはずだ>

入り口の側にそっと降りた、中の方が暗くてよく見えない。

誰か出て来るのを待つことにした。<護衛も中なのかな?>

<声がする>出てきた。


 首から掛けるタイプのシルク製エプロンを着ており、汗で透けて見える。

<ラッキー助べぇ、いやこれはストーカーだ>

今まで見てきたエルフより胸が大きい、大きすぎでもない。

たまたま通りかかっただけだと自分に言い聞かせた。

今度は大勢で出てきて、小川の水を桶で頭から被り始めた。

<ふんどし裸エプロン、透けてラッキーだ>


 <胸に気を取られ顔を見てなかった>最後に出てきたエルフを

先に小川で水を被っていたエルフが「チチ早く来なよ」と呼んだ。

チチを呼んだ子が「あの大きな木は世界樹だよね、何があったんだろ?」

チチは「足場も消えているし、交代の護衛が神の…とか言ってたから

ババーが四千年前に会った神様かもね?」

「神様に会ったら、ババーは失敗したみたいだけど

僕との間に子供を下さいってお願いするんだ」

他の皆は大笑いで「無理、無理、私達、醜いもの」

<君達は美人だ悲観することはないぞ、チチの子供のことは考えよう>

<出会ったばかりだしな。まだ出会ってなかったストーカは不味い>


 チチはピンクと薄いピンクの混ざった髪、僕っ子で可愛い系美人で胸もある。

<ピンクの髪、ファンタジ~キタ!まともに出会わなければ>

<ここでバレたら後悔する>気付かれないように飛行魔法でそっと浮上した。


 昼からシル木とムーゴの木を転移させる実験を始めた。

一本づつ移動させると倒れる。

木の割りに根が小さい、森は木々が支え合って生きているみたいだ。

モンペが『住居の側の土を一旦平原へ移動させて、森ごと移動させましょう』

『私が移動させる土の深さ範囲を正確にサポートします』


 うまく森ごと転移させることに成功した。

『旦那様、豊穣の女神から教わった加護をかけてください』

『そうだな異世界に行く事になったときに習ったな』


 <豊穣の女神様は好意的に教えてくれてた。

これで私もクレジットに…とか喜んでたな、他の神々も>

何のことかと尋ねると「クレジット・カードとはどんな物かね」と答えた。

<気にしないことにした、神々も色々とあるのだろう>


俺は「豊穣の女神に与えられし加護を、この大地に!」加護をかけた。

シル木の森が元気に少し成長した気がした。<木々がイキイキしたな>


 スケさんカクさんは、昨日出来た溜め池から住居までの水路作り。

水路の作り方は、重力魔法をかけた正拳突きで、土を固めながら凹ます方法だ。

住居の北側に少し大きな溜め池を作り、湖の方へと作っている。

じいちゃんがよく「水の流れは、自然に任せた方が美しいのじゃ」と

言ったことを思い出した。<汚い水路だ、ババーに押し切られた結果だ>


 俺はムーゴの木も転移させ終わったので、平原の土を元に戻すことにした。

モンペが『旦那様、今出来ている穴の両方とも下は粘土層です。

採取しておいてください、後で使い道がたくさんあります。

採取して足りなくなった土は、草原を掘って補ってください。

草原に、気の弱い動物の水飲み場を、作る予定でしたから』

『モンペ、そうするよ良い考えだ』そして作業を素早く終えた。

<作業を急いで終わらせて、早く製薬所に行かなければ>


 俺は種をもらうためにババーを尋ねた「ババー種を集めてあるか?」

「まだ『ぶどう』の種しかないんじゃ、皆引越しで忙しいんじゃ。すまん」

「おぉ、ぶどうがあるのか、吊橋しにツルの物を絡ませたかった」

「良かった種をくれ」


 そのとき突然、息を切らせ興奮し部屋に入って来たエルフがいた。

「ババーどうなってるの?世界樹は天まで届きそうだし、新しい家も!」

そのエルフは鳶職姿のチチだった。<ラッキーだ>


 俺は緩んだ顔で「ババーこの子は何だ」と聞いた。

<顔に嬉しさを出さないようにしないと>

ババーは「前に話したじゃろ、製薬所の責任者チチじゃ」

「お前がチチか俺は友広だ、よろしくな」握手を求めた。

チチは「君は僕のこと見ても嫌な顔しないのね、こちらこそ宜しく」

チチの手が荒れていたのでヒールを掛けた。<大変な作業なんだ>

チチは「ありがとう、人族なのに魔法が使えるのね」はにかんでいた。


 ババーが「チチお前の前にいる男は人族ではない、神族じゃ神様じゃ」

「失礼があってはならんぞ、世界樹を成長させ住居・塩・真水、を恵んでくれ

そして死んだ魚を生き返らせたり、昨日は驚かされてばかりじゃ。

普通の神じゃないぞ、超~エリートな神様じゃ」


 チチは少し振るえ「え~!君は神様だったの?」「まぁそんなとこだ」

<あこがれの神様に合えるなんて、僕、汗臭くないかな…>チチは思った。

俺は「ババーもう世界樹の葉を、製薬する仕事はなくなっただろ

チチ達をこれからどうするんだ?」

ババーは「そうじゃの火を使わないのなら、ここに住ませ仕事をさせるんじゃが」

「チチはどうしたいんじゃ?」

「僕は、火を使う事は、これからもエルフ全体の利益になると思うんだ。

火を使う料理・道具・武器と研究したいんだ。お願いだよババー」


 ババーは困っていた。

俺は「ババー俺がチチ達に研究施設を作るから預かろうか?」

「丁度あの小屋の場所が、新地になっているんだ。今日は無理だが明日作るよ」

ババーは「小僧助かるよ頼む、チチもそれでいいか?」

「僕は、火の研究が出来るなら、神様のいうことは何でも聞くよ、

たとえ体を求められてもね」ババーは「チチお前それを狙ってないか」

俺は「まぁいいじゃないか、心意気の表れだ。チチ製薬所に一旦帰るぞ」

<チチとまともに出会えた>喜びが表に出ないよう気をつけた。


俺はチチの手を取り製薬所に転移した。

<フォークダンス以外で女子と初めて手を繋いだ。今日は何と良い日だ>




誤字脱字が多いので良心的に脳内変換して下さい。

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