飛行魔法と奇跡の準備
「それからワシのことは監督と、呼ぶようにいいの」「はい・承知いたしました」
「みんな、撮影初日ごくろうさんじゃ、旨い酒も用意したから飲みながら
今日の反省と今後の方針について会議と飲み会じゃ
『第一回友広漫遊記』製作委員会を開催する」創世神は開催宣言をした。
そしてA4の用紙を皆に配った、その用紙には次のことが書かれてあった。
1・カクさんが硬過ぎる
2・岩塩洞窟の戦闘シーンは個々に1頭づつ倒して欲しかった。
3・ヒロインの同行がない姫様の出演を望む。
4・お金さんのしゃべりと動きは満点、入浴シーンを早く。
5・バクチの軽いしゃべりは良かったが、黄門様を見てない神には分かりづらい。
じいちゃんが「ここに書かれているのが漫遊記の製作に携わる者の意見じゃ
鵜呑みすることは要らんあくまで参考じゃ」
「ワシも見たが若様は硬い感じがした。若で行こうと思う
今までのはモンペにアフレコして貰う」
バクチが「モンペ姉さんはそんなことも出来るんですねぇ、ていした物ですなぁ~」
「モンペは後でナレーションも担当するんじゃ、
ナレーションに困っておったのじゃが、男の声を完璧にこなしよったわ」
「ヒロインの方は、静ばあさんが教育中じゃが、もう少し時間が掛かりそうじゃ」
カクさんが「よく最強神様が協力して下さいましたね」
「実はのぉ静ばあさんは知らんのじゃ、
美の神を見ての容姿を磨くには限界があるが中身は磨くことに限界はない。
中身が幼いだけです。私が友広の相手として鍛えます」
「とまあ漫遊記のことは知らんで協力しとるわけじゃよ」と困ったように笑った。
「入浴シーンは先ほど撮ったから問題なしじゃ、あと皆は意識せずNG出しても気にするな」
「戦闘シーンも現場を汚すよりましじゃ、この後いくらでもあるじゃろ」
「バクチは言葉の味がなくなるがのぉ、少ししゃべり方を研究してみるとしょう」
「ワシもババーの頭の事は笑ったわスタッフも笑っておったわ、
これがロケのおもしろさじゃのぉ」
スケさんが「若が『プリ出てきたら頭を押さえては』、笑いの追い討ちでした」
思い出し笑った。
お金さんは「私は撮影中だったから手振れを心配していましたよ」苦笑した。
カクさんが「撮影してるのを知ってるだけに、笑うまいと思ってたが
壷に入ってさらに笑ってしまいました」
「考えたら拙者の人生で、こんなに笑ったことなかった」「拙者も」「私も」
じいちゃんは「皆、楽しんだようじゃのぉ、この辺で反省会を終わりにして飲み会じゃ」
バクチが「あっしだけ除け者でさぁ~」笑いながらふて腐れていた。
「よっし飲むぞ~」とみんなで遅くまで飲み明かした。
僕は三日間、時間ができるので昼過ぎまで寝た。<熟睡ってこれなんだな>
疲れが取れてスッキリした初めての感覚だった。
水でも飲もうとキッチンに行くとミタさんが
「アララもうお起きになられたのですね、おはよう御座います」
「おはよう、ミタさんもこれから敬語を使わず、軽い感じでお願いします」
「他の皆さんは朝まで飲んでいたみたいですよ」
僕は「あれからそんなに飲んだの疲れ知らずだね」
水を入れるコップを探しに食器棚に向かった。
ミタさんがすでに水の入ったコップを持ってきて「はいこれを」差し出してきた。
<超能力?ばあちゃんが探してきただけのことあるなぁ>「ありがとう」
今日は飛行魔法を覚えると決めていたので大草原にきた。
モンペの指導で覚えているけど『あなた飛行機をイメージしてはダメです』
僕はラノベのように風魔法で飛ぶイメージがついていたので苦労した。
モンペいわく『風で飛ぼうとすると、自然の風に左右され飛行が不安定になります』
『カクさんの人化時の飛行をみたでしょ、テレポートの着地点を空中にイメージして』
『瞬間移動しないように上に浮く感じで、そして次は自転車と同じで
考えななくても出来るように練習あるのみです』
夜はミタさんの作ってくれた料理を食べ、皆と雑談をし風呂に入りすぐに寝た。
次の日、朝食はトーストと牛乳で軽く済ませて支度を整えて出ようとした時
モンペが『今日はこれを使って下さい』アイテムボックスのリストが点滅した。
取り出すと鈴の音と上部のリング二つがぶつかって音を出した。
僧侶の持つ杖、錫杖だった。モンペは『鏡を見て下さい似合ってますよ』
僕は玄関にある鏡の前で、錫杖を持って鏡の中を見た<いけてる>と思ったが
「これ変じゃ無い?」とミタさんに聞いた。
「アララ似合ってます。年甲斐もなくときめいてしまいました」と微笑んだ。
そして今日も大草原で飛行訓練を始めた。
モンペが『あなた、今日は空中で錫杖を振り回し、飛行に集中しなくても
空中に浮かぶ訓練です』
『音が鳴りますから大変ですよ。がんばってね』
『わかった』良く考えられた訓練だと思った。
訓練は空中1メートル弱の高さで錫杖を振り回す。
音が鳴り気持ちを引っ張られ何度も落ちた。完全防御なので、
痛くはないが<心が痛い>予想以上に難しかった。
<自転車に乗る練習と同じだ。初めて乗ったとき何度も転んだ>
昼にスケさんカクさんが、おにぎりを持って来たので一緒に食べた。
「午後から人の姿で訓練で御座る」二人も戦闘訓練を始めた。
<動きがメチャ速い残像が残ってる、俺もがんばろう>訓練を再開した。
夕方までに自由自在に空を飛べるようになった。<俺って天才じゃね>
『モンペ世界樹に行く日は明日だったかな?』
『あなたは「明日の朝から三日後」と言いましたから明後日の朝ですよ』
『ババーに一応伝えといて、今日はもう帰ろう』
『もう、あなたはオチャメさんですね』
メカケに帰り、いつものように過ごし早めに寝た。
また異世界の朝を迎えた<朝って感じしない>日が入らない改良して貰おう。
ミタさんの作った朝食を食べたあと
『モンペ明日の計画で足場の木材と金ヅルを回収し、それを材料に使って
一瞬で領全員分の住居を出現させること出来るかな?奇跡だって感じ出るよね』
『私も同じ事を考えて手配しましたが、今のところ微妙です。
建設にたずさわる神達が、久々の大仕事と喜んでますが
回収して少し時間稼ぎが必要かと思います』
『分かったあとは頼むね』『愛してますとか言えないものですかねぇ』
昼食を取り、前から気になってた大浴場で昼風呂をすることにした。
中は岩風呂になっており、全方向の壁が海の景色で海岸の露天風呂に見えた。
<どうなってんだろ3D?早く入れば良かった。家の窓をこれにすればいい>
昼から、じいちゃんが来て夜は明日のために
飲むわけにいかんから昼に来たと皆で宴会を始めた。
カクさんは明日の準備に行くとかで飲み会の途中で出たいった。
俺はモンペの指示で、南の海岸まで飛行訓練ついでに海岸の石集めだ。
海岸で石を回収魔法で集めていると、カクさんが水竜と話しをしてた。
「カクさん逢引?」と尋ねると、恥ずかしそうに「それは御座らん」
モンペが『では海水に溶けこんだ魔素を回収しましょう』『え!どうやるの?』
『あなたの目で魔素を、地球の赤外線のようにイメージして、そうですね~
地球にも赤外線が見える機器があるでしょ、あれをイメージするのです』
『やってみる』赤外線スコープのように見え始めた。海全体が濃い紫色をしいてた。
『モンペ見えたよ』『それでは水竜に乗って魔素を集めに行きましょう』
モンペに頼まれてカクさんが眷属の水竜を呼び出していたのだ。
水竜から名をつけて下さいと頼まれた。水商売だからキャバそれとも
悩んだあげく水商売?ソープ・ランドからメスの水竜だったので『ソープ』とつけた。
オスだったら『ランド』とつけたのに~残念『モンペ名前の由来は秘密な』
水竜の背に乗り守られながら魔素回収をした、明日おこす奇跡のために。
俺の錫杖は孫悟空の如意棒のように長くできるので海に先をつけるだけだ。
モンペが『あなた、もう十分ですよ』というのでカクさんのいるところに戻った。
カクさんとソープはどこかに転移していった。
俺は夕方になったのでメカケに帰った。
スケさんは昼からビールを飲み、モンペの指示したポイントをトイレにしてた。
モンペは飲み会があるごとに、スケさんとカクさんのトイレを指示してたのだ。
<結界らしいがエルフ領をどこまでテリトリーにしたんだろ>
夜はいつもどうり風呂は大浴場に入り寝た。
<明日は奇跡の大判振る舞だ>




