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プロローグ

誤字脱字が多いので

皆様方には好意的に脳内変換をお願い致します。


僕の名前は、上山友広、年齢18歳、今年の春工業高校を卒業したばかりだ。


 お昼の某人気テレビ番組『世〇に広げよう、友達の〇』という合言葉から

父が付けた名だ。

因みに過去、芸能人のバケツリレーから外れて、

一般人へバケツが渡ってしまった事から

父 新一郎は、自分にもバケツが来るかもと、期待を込めて付けた名だ。


 母は、「私との結婚も名前かしらね」と笑ってたらしい。

母の名前は、旧姓 馬尻璃麗バジリリレイ


 そんな僕の両親は、僕が三歳のときに居なくなった。

じいちゃんは「夫婦で長期旅行」だというが、小さな農村では、

「犯罪に巻き込まれた」「心中」「神隠し」

一番多いのは「創さん孫が可愛いから取った」である。

「生活変化の乏しい村では、迷探偵が多く出現する」祖父、創一郎 談

いずれにしても、可哀そうな少年と村の人達から思われているわけで

頭の中が、お花畑という意味では決して無い!


 僕の住む村は、県庁所在地から電車でも車でも、

小一時間くらいの山間部にある農村だ。

川を挟んで、両側とも棚田でよくある『ザ・田舎』である。

川に沿うように線路と道路が並び、川の側に少し広い田んぼがある。

『三反貧乏』とは言うが、一軒あたり三反も無いかも?


 若い人のほとんどが、町に出て働いている兼業農家で

普通一般家庭の生活をしている。

この村での、若手と呼ばれるのは五十歳代までの人だ。

五十代の、おばちゃんを若奥さんと呼んでるようなもので、

僕には納得出来無い。


余談だが、小学校に東西南北を示すオブジェがあり、

海抜62メートルと書ある。

南極と北極の氷が溶けたら、海抜50メートルまでが

海になるといわれており。

山の上から、隣町を見てあのあたりまでだな思った。

そして、海水浴と海釣り計画に胸がワクワクしたものだ。

そして同時に、この村は沈まないと子供ながらに安心したものである。


 だが最近、地球温暖化が進み海水浴と海釣りが出来るかもと思っている。

そんな自分がいる事を秘密にしている。

<リールとか使ったことないし、買うかな>


 僕の住む家は、当然じいちゃんの家なんだが

築百五十年以上の古民家だ。

川の上流には、有名な温泉町が有り田舎にしては乗車率が高い。

電車の窓から見ると、山の中腹に建つこの家は目立らしい。

何でも、古民家ブームとかで写真を撮りに来る人が月に20人は居る。

その内、家の中まで撮影する人は月に一人くらいで

当然、じいちゃんの許可が要るから美人ばかりだ?。


 若いお姉さんが、撮影に来たときなど(この村の若いでは無い 要注意)

ファインダイー越に家を見て「いい・美しい」と絶賛するが、

お茶とお菓子の、お礼の言葉だとシズカばあちゃんいう。


 じいちゃんが調子に乗って「ジャア~、一緒に住むか?」とよく冗談を言う。

静ばあちゃんが「おじいさんも介護する人が必要ですね」

嬉しそうに微笑んでいるが、

お怒り雷撃と吹雪の混合殺気が飛んでくるのは恒例である。

もう一つの恒例があるがあとで紹介することにしょう。


 静ばあちゃんの、若いころは相当な美人だったらしく、

その片鱗はいまだ残っている。

鼻が高くて目は大きく昔の人にしては背が高く凛としていて優しい。

なぜだか、前皇后〇下と同じ感じがする。

ばあちゃんは、旧美人だが『美人が怒ると怖い』の見本だ。

僕は、そんな静ばあちゃんのことが大好きである。


 じいちゃんの容姿は、某テレビ番組『水戸〇〇』

の二代目黄門様によく似ている。(東〇さんの次)

本人も意識していて、白髭は前から伸びていたが口調もまね始めた。

まさに作業着を着た黄門様である。

初代の黄門様の頃から黄門様ファンだったが二代目に変わって歓喜していたらしい。


 家庭用ビデオデッキが、当時30万円もしたがすぐに購入し

黄門様コレクションを始めた。

僕は、何度も同じ黄門様を見せられたので、ストーリーをほとんど覚えている。

大体同じである。違いが分からないのである。


 飼っている犬の名前は、当然スケとカクの二匹。

スケとカクは、二匹とも三代目であり雑種だが、

とても賢くて絶対に人の言葉を理解していると思う。

じいちゃんが、「スケさんカクさん付いてらしゃい」というと左右に分かれて

付いて行くのである。

軽トラに乗って出て行くときには、荷台に飛び乗って左右の端に

乗り前方の警戒するである。

どんな調教をしているのか疑問である。

ビデオ調教しているかも?僕もビデオ調教をされている?

考えないことにしょう。


 そして、黄門様と言えば『竹の杖』じいちゃんが、

竹薮から半日掛けて採取してきた一品。竹の杖を持って帰って来た時に

「あらあら杖が必要になるのですね、左右どっちがよいかしら~」

ばあちゃんの必殺技『微笑みがえし』と『混合殺気』恒例行事である。


 「この杖だけは、命の次にでいじな物ですだ。許してくだせぇ静御前様」

「あなたの命、幾つあるのか知りたいかも」本日二回目の微笑みがえし

そして最終兵器『あなた』攻撃が発動した。

僕の頭の中で、警報音と『円盤ゲリオン』の『弓島作戦』の音楽が鳴り出した。

「じいちゃ~ん『おどけ返し』攻撃はもう無理だ。いつもの最終技を出すんだ~」

と叫んだ。

じいちゃんは、顔面蒼白フラフラで、最後の気力を振り絞り

土間に頭を付けて土下座した。

じいちゃんの土下座は、見ていて無駄が無くスムーズだ。

反復実践とビデオ調教の成果である。

事無きを得、じいちゃんの喉元が長くなるよう祈った。


 じいちゃんの家から、少し上ったところに『白上神社』ある。

当然山の中腹で、この神社が無かったら上山家の道路は無かったかも知れない。

山の中腹には、神社と上山家しか無いので石段だけでは生活出来なかっただろう。

川上に有名温泉、そして神社が無かったらと考えたら幸運だ。

神様有り難うございます。


 『白上神社』では、春の甘酒祭りと秋のお神楽が行なわれる。

現在宮司が、この神社には居ないので隣町がら出張してもらってる。

宗派とか無いのだろうか?とも思うが神道はおおらかだ。

仏教で違う宗派だったら……割愛しよう怖い。


 甘酒祭りとは、村の各家ごとが米を持ち寄って、甘酒を作って奉納する祭りだ。

神社の境内で、奉納後残った甘酒を飲み騒ぐのである。

生活の変化が乏しい田舎では、唯一の楽しみになっている。平和だ。



 僕が、五歳の甘酒祭りのとき、一生忘れられない出来事があった。

それは、甘酒祭り大宴会の最中お神楽のキャラとよく似た顔と衣装・

白髪白髭の老人が、

桜の花がついた枝と、甘酒の入ったトックリを持って踊っていたのである。


 そして、白髪白髭の老人と僕の目が合った瞬間「よぉ!楽しんでるか」

呼びかけてきたのであった。

僕は、慌てて「うん」と答えてしまったが狼狽えるばかりであった。

そのとき、こっちを見ていたじいちゃんが、一瞬ニヤリと笑った気がした。


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