Moja bieda
あなたを包む多くの人たちの優しい眼差しを知って
もうどれくらいになるだろう
あなたに出会ったあの頃
なにもかもが熱く輝いていて
世界は歓びに溢れていて
僕たちは互いの瞳だけを見つめていた
交わした真実の言の葉も
慈しみに溢れたメッセージの数々も
僕には宝物だった
なのに今
この二月の冷たい雨の中
すっかり熱を失って
そうして
きっとあなたの美しい横顔には
いいようのないあきらめが影を落とし
あなたは
僕を見失っていく……
僕たちは交わることなく別れ行く
そんな運命だったのだろうか
決して忘れたことはないというのに
いつか必ず抱きしめたいと望んでいるのに
あなたを
――Waltz in A-flat major, Op. 69, No. 1? Ballade No. 2 in F major, Op. 38? ――