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サヤ異世界に行く  作者: にて
第1章
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第1話 宅急便

20台前半の黒髪の巻き毛で、身長は低く、何処から見てもぽや〜とした雰囲気を醸し出しているが…


サヤには今日中にやらなければいけない事があった


決っしてボーっとしている訳ではない


サヤは机にもたれかかりながら、ゲームのイラストについて、メーカーの希望が書かれた書類に目を通していた、イメージが掴めると筆も進むのだが…明日、そのメーカーとの会議で打ち合わせをする予定となっている、チャイムが鳴った


ピンポ〜ン

「お届けものです、サインを下さい」


「は〜い」

インターフォンに出てから慌ててハンコを探してきて、玄関でハンコを押し自室に持ち帰り封筒を確認すると…


封筒の中には


『異世界への招待状』と書かれた紙に怪しげな魔方陣の下にYes Noと書かれていてボタンがある


一体…何ですかこれは!?


当然Noのボタンを押し


不思議に思いジィーっと見ていると、突然、部屋中が黒い煙に包まれ、ボンッと怪しげな音がしたので、窓を開けた、ここは転職してから引っ越してきた、ワンルームマンションで4階にあるのに


煙がはれると何やら窓の外に小さな人影がある


金色の長い髪で、青く澄んだ瞳整った顔立ちに、天使の羽が生えてる幼女は憤った顔で、キッと睨みつけてている

だが恐くないし、そもそもサイズが何だかおかしい30cmなのだ、幼女にしてもそんな体型はありえないよ!妖精か人形にしか見えない…


「貴様、神を愚弄するきか!そこは当然Yesであろう。」


愚弄する気かと言われましてもねぇ、えっ⁉︎その前に神って、この小ちゃくて可愛いのは何を言いだしてるのか…


「妾が3千年かけ、魔力感知でやっと捜し出した魔力のバケモ…いや逸材を逃す訳なかろう? いいから、アークスに行けば良いのじゃ。もちろんアークスで困らない為に、助けとなるスキルを3つまで付けてやるからの」


…何だか今化け物って言おうとしたよね!? そもそもアークスってどこなのよ?



「スキルを貰おうが、選択肢があるならアークスなんて行きませんよ? 」


「それは駄目なのじゃ、妾も考えてこの時に来ておるからの、混沌が定めた地球での、お主の運命は後10時間じゃぞ?」



この金髪天使はワガママだなぁ〜



「まだ死にたくはないけど…あっ!神様なら運命って変えられるんでしょ?」


「どんなに違う行動をとろうが、同じ結果になり収束して死ぬだろうな」



う〜ん、10時後にとか言われてもホラー映画じゃないんだから…


「取り敢えず自己紹介をしようかの、妾はアークスの三大神の一神、光の神アマテラスヤーン、しかしこの世界に居る限りは干渉は出来ぬのじゃ。」


ぐぬぬっ


「じゃあそのアークスに行って、具体的に何をすればいいの?」


「妾の仲間が勝手に魂を移動させてしまっての、バランスを崩すと怒られてしまっておるのじゃ…だから、魔王ベルクを倒して欲しいのじゃ。」


まおうって…あのゲームの世界しか居ない魔王よね?私に倒せるか〜無理、無理、無理


「さっき運命で死んじゃうって言ってたけれど、アークスに行ったら死なないのかな?」ここが重要なポイントだよね


「うむ」



もういいや!どうせ死ぬなら別の世界で生きたいかなっと、タンスからバッグを取り出し、カロリーメイトとヤーンちゃんを詰め込み


Yesのボタンを押す


ポチッと


「うぁぁ、ばたばた、やっ、止めるのじゃぁぁ〜」





一瞬にして部屋の風景が変わり、木に蔦が巻きついている深い森の中にある少し開けた場所にいた、キャンプ場に似ている


本当にボタンを押したら転移してしまった、サヤはぼーぜんと立ち尽くしていると


バッグの中からヌイグルミの様に、ヒョッコリと顔をだしヤーンちゃんはキョロキョロしてる


「はぁはぁ、妾までアークスに来てしまったではないか、天界に帰るのに1度下界に降りると、時空が繋がるまで2日は戻れんし、どうしてくれよう」


「そう言えばさっき…」っと聞こうとすると


ガサガサガサッ



緑色の顔に汚れた腰巻、手には棍棒を持った奴が木の影からギョロっと覗き、こちらを見つけると


ドドドドドドっと走って近づいてきた


先日作ってたゲームのイラストを描いていたゴブリンだ!たしか設定では女の子をみると繁殖の為に襲うとか、性犯罪者だよね。って来てる来てる、走って近づいて来てるよ!


「ヤーンちゃん、あれ倒せる?」


「えっへん、無理じゃな、妾はスキルを授ける側であって、スキルは使えんし、力も体型なりにしか出せん、教会の厚い信仰があって具現化してるのじゃ」


それどころじゃないでしょ!後30mくらいでこっちに来るし


「じゃあ、ゴブリンを倒しつくれる様な何かが出てくるスキルないの?早く、早くしてぇぇ!」


「召喚術でいいのか、分かった、えぇぃ!」



ぽんっ!もぁもぁ〜


ヤーンちゃんから、白い煙が出てきたと思うと私の周りに纏わり付き少しすると無くなっていた



「これで召喚術が使えるはずじゃ、左目を瞑りステータス画面から、召喚術の所を押し魔力を込めるのじゃ」


やばい、やばぃ来てるよ!ゴブリン後5mくらいで棍棒で殴られる!えぇっと左目を閉じて、ステータス画面を開いて…



サヤ 【人族】


レベル1


スキル 召喚術


特殊スキル **



召喚術あった!ポチッと、でも、でも、魔力を込めるってどうすればいいのよ〜!あっ、ヤーンちゃんは、パタパタと2m上空へ避難している⁈


ドカッ!


はいっ、殴られて、頭から血が出てきた、痛いよ〜死なない為にアークスまで来たのに、結局死んじゃったよ!食べられちゃうのかな…


ヤーンちゃんが何か言ってる気がする


「魔力は頭の中から体の表面に、持って行く感じじゃ。」


あれっ、頭が陥没したはずなのに、ボコボコっと傷がすぐに治っていく、はいぃぃ?私の体どうなっちゃってるの⁉︎

取り敢えず、次にゴブリンに殴られる前に、集中しよう


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