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【創作怪談】心霊スポットロケ

作者: ペンギン軍総帥

【創作怪談】

タレントのKさんが心霊番組で心霊スポット巡りをした時の話です。


Kさんは霊感があまりないようなんですけど、さすがに心霊スポットに行くとなんか聞こえる。なんか影っぽい物が見える。

なんてことがあったそうなんです。

まあ、ロケは順調に進んでいって、最後の心霊スポットに行こうとロケ車に乗り込もうとした時です。

Kさんの両肩がずんっと何かが乗っかったような重さがかかりました。

と同時にものすごい吐き気がするんですね。


Kさんは「これはまずい」と思って、急いで霊媒師(れいばいし)さんに言ってお祓いをしてもらいました。

霊媒師さんが「えいっ」とやると肩は軽くなるんですが、吐き気が収まらない。

でもスケジュールがありますからロケ車で最後の心霊スポットに向かいました。

この最後の心霊スポットは『入るとほぼ100%心霊現象が起きる』として有名なトンネルなんですが、Kさんがロケ車を降りた瞬間に肩はまた重くなるわ、吐き気はひどくなるわ、頭痛はするわ、酷い状態になったそうです。


再度霊媒師さんにお願いしてお祓いをしてもらうんですが、Kさんの体調は最悪の状態です。

でもKさんはタレントの意地で元気を振り絞ってロケに挑んだそうです。

Kさんが「さあ、ここが噂のトンネルです。暗くて怖いですね。入ってみましょう!」とトンネルの中を歩いていきます。

夜中ですから周りは真っ暗な中にトンネルの明かりだけがポツンとともっているわけです。

ずーっとまっすぐなトンネルの真ん中あたりに電球が切れかかっているのかずっとチカチカして点滅している電球があるんですね。

この中をKさんは撮影スタッフを歩いていきます。


ちょうどトンネルの真ん中あたりの電球がチカチカしているところに差し掛かった時のことです。

Kさんとカメラマンさんの間に黒い影がすっと通り抜けたと同時にトンネルの壁の向こうからドーンという音がして、電気が一斉にチカチカチカっと点滅し始めました。

みんながうわーっとパニックになって元来たトンネルを走って戻っていきます。

Kさんも必死になって走るんですが、何者かに右足をガッとつかまれて顔面を地面にガンとぶつけてしまう。パニックになっていますから痛みとか関係なく足をつかむ物を必死に振りほどいてトンネルから走って出てきました。


みんなが「なんだったんだ?あれ?」と話しているとスタッフの一人が「Kさんそれ」と言うんです。Kさんの額から血が流れ出てポタポタと垂れているんです。

逃げる時にKさん、足を何者かにつかまれて転んでしまった。と話したら

プロデューサーが言うんです。

「あー、ダメだKさん。血が出ちゃっているからテレビで流せないよ。」

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