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チートを作れるのは俺だけ~無能力だけど世界最強 作者:三木なずな

第四章

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38.6と7へ……

 誰にも起こされることなく、おれは目覚めた。
 まだ夜が明ける前、窓の外は白みはじめたばかり。

 夜型の人間はそろそろ眠りにつき、朝型の人間が動き出すまでにもうしばらくかかる。
 そんな、一日の中でもっとも静かな時間帯。

 おれは体をおこして、ベッドからおりた。
 部屋のドアを開けて、リビングに出た。

 そこに立って、家の中を見回す。
 手に入れたおれの家、夢のマイホーム。

 増築に増築を重ねて、今や7LDKになって、豪邸ともいえる建物に成長した。

 一つ目の部屋の前に立つ。
『さやか』、ってネームプレートが掲げられている。

 ドアを開けて、中に入る。
 黒い髪の女の子が、可愛らしいパジャマで静かに寝息を立てている。
 ベッドの上で体をまるめて、まるで幼い子供のようだ。

 サヤカ、おれの最初の奴隷。
 全ての始まりとも言える。
 リユ銀貨19枚とイバ銅貨を山ほど積んで、奴隷商人から買った奴隷。
 彼女に奴隷指輪をつけた瞬間、全てが始まった。

 理由は今でも分からない、でもおれの奴隷になった子は『ちーと』という普通じゃあり得ない能力を使える様になる。
 さやかの『ちーと』は、自分のパワーとスピードを、戦う相手の十倍にするって力だ。
 相手がどんなに強かろうが弱かろうが、早かろうが遅かろうが、きっちりその十倍になる。
 ある意味最強の力だ。

 今まで頑張ってくれたサヤカをねぎらうように頭を撫でてやってから、部屋を出た。

 次の部屋に入る。
 足元まで届くくらい長いツインテールをそのままに、べっどの上で正しい姿勢で寝ている女の子。

 コハク・サローティアーズ。
 おれの二人目の奴隷。
 サローティアーズ王国の王女だったのだが、父親が何者かに囚われた事件でおれに協力を求めてきて、その事件の中で奴隷になった女の子。

 奴隷になった代償に、彼女も『ちーと』を持った。
 コハクの『ちーと』はサヤカのとよく似てる。
 敵の魔力と、詠唱速度の十倍になる『ちーと』だ。
 言うまでもなく強力だが、魔力がゼロって相手もいるので、そういう意味ではサヤカよりちょっと使いづらい。
 それでも十分に強すぎる能力だ。

 彼女のさらさらツインテールに指を通してから、部屋をでた。

 次の部屋に入った。
 部屋の中には誰もいないように見えたが、おれは天井を見あげた。
 そこに彼女がいた。
 天井からぶら下がって、コウモリのように寝てて、二本の特徴的なアホ毛をゆらしている女の子。

 ルナ・G・クレイドル。
 コハクいわくGの意思を受け継ぐ一族、Gの意思とやらは何かは知らない(サヤカは知ってるみたい)が、そんな事関係なくおれの三人目の奴隷。
 ロックという男に利用されて仲間ごと使い捨てにされて、その報復の為におれの奴隷になった。

 当然、『ちーと』を持つ。
 ルナの『ちーと』は、おれと手をつないでるときだけ時間を止めることが出来る。
 そして止まった時間の中ではおれとルナは(手をつないだまま)自由に動くことが出来る。

 時間停止、文句なしに強い能力だ。

 彼女に近づいて、手を伸ばして、下からアホ毛を引っ張った。
 ぐいぐい、ぐいぐい。。
 ルナはえへへへ……と嬉しそうに笑顔を綻ばせた。

 おれまで嬉しくなりつつ、部屋をでた。

 次の部屋に入った。
 今度もベッドの上に誰もいなかった。

 まわりをきょろきょろ見ると、部屋の隅っこで、体育座りで寝ている彼女を見つけた。
 イノリ・ミラクル。

 一見普通の女の子に見えるが、実は人間と歌う手というモンスターとのハーフだ。
 彼女はおれの四人目の奴隷だ。

 『ちーと』は、歌うこと。
 歌うことで、敵にあらゆる状態異常を押しつける。
 眠り、毒、出血、沈黙……。

 この世に存在するありとあらゆる状態異常を与える事ができる。
 最初は地味に思った事もあったが、歌を聴いただけで同時に血が出たり眠くなったり毒におかされたりする事を考えたら、やっぱり『ちーと』にふさわしくとんでもない能力だと分かった。

 そんな彼女を優しく抱き上げて、お姫様だっこでベッドに運んだ。
 生活に無頓着なんだから、こいつは。

 布団を掛けてやった後、部屋をでた。

 この四人が、一緒に住んでる奴隷達である。
 そこにおれをいれて、今は五つの部屋が使われている。

 そして、この前ローンを払い終えたことで。
 この家は更に増築されて、部屋が7つになった。

 つまり、奴隷を更に二人増やせる様になった。
 次はどんな子にするかな、どんな子と出会うかな。

 そんな事に期待を膨らませながら、おれは自分の部屋に戻って二度寝をした。
 今日もまた一日、素晴しい日に、奴隷達との素晴しい日にするために。
■10月10日書籍版発売します
よろしくお願いいたします。
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