【8】松原の鬼食い
不思議なことがある。
歴史の影には事件がある。
それが新しいものを伝える【NEWS】と対峙した【OLDS】である。
※
ピッピッピッポーン♪
今晩は、真中 愛香【まなか まなか】です。
古い出来事をお伝えするOLDSの時間になりました。
早速お伝えします。
京、人間の手と足が見つかり大騒ぎになりました。
事件が発生したのは小松天皇…五十八代光孝天皇の時代、仁和三年【887年】8月17日の夜、現場は、平安京、大内裏、武徳殿、松原の松の木の木景です。
宮中警護を担当する衛門府の発表によりますと…地図上中央から左側、内裏、宜秋門と武徳殿の側、松原…宴の松原を、月の明るい夜に女性三人で歩いていたところ、男性に声をかけられ、その内の一人が松の木の下へ向かった模様、その後、いつまでも戻らないことを不審に思った二人が様子を見に向かったところ手と足を見つけ、右衛門の陣へ通報したとのことです。男の足取りは不明です。
現場を見た人の話では、鬼に喰われたのではないか?という声が囁かれていたとのことです。
衛門府では、男の足取りを追うとともに、目撃情報を募り、行方を捜索する模様です。
また
【今昔物語巻第二十七本朝付霊鬼、内裏の松原にして鬼、人の形となりて女をくらふ語 第八】
に記して、広範囲に情報提供を求めていくとのことです。
え~一刻もはやい、犯人逮捕、事件の解決が望まれます。
CMの後は、
懐かしい和食のルーツを探るをお伝えします。