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第8話
しかし、現実はそこまで甘くない。空はもう赤く染まってしまった。もう帰ろう。そう踵を返したとき、ふと思った。
ここは何処なのだろうと・・・。
いつの間にか知らない道に迷い込んでしまっていたようだ。本日何度目かのため息をつき沙柚は辺りを見まわす。何処もかしこも高い壁に囲まれていて、どちらに帰れば良いのか分からない。
浪士 「おいっ!お前、こないだの・・・」
そこにはガタイの良い4、5人の男達が居た。
丁度良かった、道を聞こうと思ったのだが、どうやらそんな雰囲気ではない。全員殺気を出しまくっている。➖最悪だ。
そう直感的に思った。