表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
君が為  作者: 暁時雨
出会い編
6/24

第六話

だが、現実は違った。男は自身の刀でしっかりと沙柚の刀を受け止めていた。

「お前、何者だ・・・。」

地を這うような声であった。たしかにこの男とは初めて会ったはずなのだが、なぜか安心するような声。沙柚本人も分からなかった。一旦、お互い間合いを置く。

「もう一度聞く、お前は何者だ。武市先生の敵であるなら・・・斬る。」

沙柚は敵ではない。ただこの男と刀を交えたいと思いここに来ただけである。

男が【武市先生】とよぶという事はこの前の男はおそらく土佐だろう。

土佐に対して恨みはない。

沙柚は声を出さないかわりに首を横に大きく振った。すると男はじろりと私を見た後、刀を鞘に戻し去っていった。

あまりに唐突で、素早い動きに彼女は目を丸くするだけである。

ハッとした時にはもうその男は居なくなっていた。

『結局刀を交える事は出来なかったな・・・。』とため息をつき、沙柚もまた歩き出す。

➖いつかまた会うときは今度こそ。と決意したのだったが、そのいつかはすぐにやってくる事となる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ