英雄はかく出〈イヅ〉る
英雄。時代によって、意味合いが最も変わる言葉か。ある時は、圧政を打ち砕く解放の証。ある時は、敵国の兵士を、幾らと殺めた人間狩猟機〈メンシェンイエィガー〉。時代と共に英雄は変わる。英雄は連れられ、いつか時代に置き去りにされてゆく。そして、新しい英雄が生まれる。それの繰り返しとも言うべきか。英雄は、生まれ出立た時点で既に過去の産物なのかもしれない。
エルシド。それは、その世界での はじまりの英雄、であった。
それに時代が変わり、英雄は取り残されていく。そして一人、また一人、英雄は生まれる。
破壊の名を持つ英雄の令息、その名の如くに摩り替えるのは、世界か、それとも…
予告っぽい何か。
実はエルシドを執筆し始めるまでルインが破壊って意味とは知りませんでした(DQユーザー)