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見えない目  作者: 友千
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また一人

少し寂しい気持ちになるかもですが、読んでいただけると、嬉しいです

この間散歩仲間。いや、ここに住んでいる時からだから、これをきっと友人というべきだろう。


その友達が亡くなってしまった。

原因は何度も聞いた気がするが

頭に入ってこない。

病気を患ったのは前々から知っていた。

だけど、まさかこんなに早い事だとは思わなかった。


友人とは最初書いてあった通り、散歩に誘ってくれるいつも笑顔を絶やさない人だった。

一緒にコロという犬を連れて、その犬がまた可愛らしく、私の家の玄関から出ると、とたんに飛びかかってくる。少しおデブだが、そこもまた可愛いところだった。


そんな思い出を残して、友人はこの世を去ってしまった。

私はあまり精神的に強い方ではない。だから、すごく落ち込むだろう。そう思っていたが、意外にも立ち直りは早かった。きっと家族がいてくれたおかげだろう。


お葬式の日かやってきた。斎場には一番ではないか、と思うくらいガラガラの駐車場に車を停めた。

でも、一番でなくてもガラガラだったみたいだ。友人には子供がおらず、親族は旦那さんだけだった。人のお葬式なのに、私の方が寂しくなってしまったくらいだ。


家に戻り、少し休んでいると

窓から違う友人が見え、家に近づいてきたので、私は急いで外に出た。

「今日は天気がいいで、散歩行かまい。」

と誘ってくれた。

私は心が急に暖かくなり

「はい。行きますか。」

と二人で歩き出した。


私には

まだ友人がいる。家族がいる。旦那がいる。

精一杯生きて見せよう。

そう歩きながら、前を向けた。

読んでいただきありがとうございます!

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