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見えない目  作者: 友千
6/8

私は目がほとんど見えない。



私の娘は

一度離婚をした。


そして

今度は

再婚をする。



息子は仕事の関係で転勤が多く。

傍にはずっと娘がいた。


その娘がまた離れていく。

喜ぶべきだろう。

でも

寂しさが私達を襲っていた。


娘が再婚してすぐに

娘は愛知県へ行き

息子家族が来てくれた。

おかげで

寂しさは少しずつ

消えていった。

いや

寂しさを忘れさせてくれていたのだろう。



娘からは

時々電話がくる。


大体の話は

愚痴に似たものだった。


嫁いだ相手にも

娘と息子がいて

その子たちの話が多かった


特に息子の方は

色々あるのか

進学できなくて

浪人をしている話。

新しくバイトをする話。

毎回話題が富んでいた。



それを私は

うん。うん。

と、なんとも言えない気持ちで

聞いていた。


でも

電話はイヤではなかった。

声を聞くたび

元気であることを確認できたし

私を頼ってくれてるんだと

嬉しい気持ちになる。




プルプル…プルプル…


「おばあちゃん!

美奈子さんから電話です。」


また電話をくれた


「はい。今行きます。」

重い身体を起こして

電話のある居間へ行った。

何故か身体は重いのに

心はすごく軽かった…


時々電話をくれる

私からみたら叔母さんの話をしてみました。

離れていてもやっぱり親子。

どっちも頼り。そして、頼られている。

こんな親子になりたいな。

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