おじいちゃん
私はほとんど目が見えない。
実はおじいさん。つまり旦那は足と腕が上手く使えない。
おじいさんを見ていると危なっかしくて仕方がない。
そんな話をするとおじいさんは怒り出し、
ケンカになる。
外食をするとき
駐車場からお店に行くまで
私が手を引っ張って道を歩く。
おじいさんは何も言わず
私の手を握り
一緒に歩いていく。
いつだったか
息子と嫁が
話をしているのを聞いた。
「お袋と親父ってなんだかんだ。
仲がいいよな。」
いつも口喧嘩している
私たちが仲がいいとは
私は思えなかった。
「そうね。家の近くでは二人で散歩に行っても
手を繋がないのに、外で食べる時はおばあちゃんが手を引いて歩いてるからね。多分おばあちゃんはおじいちゃんが心配なのね。
おじいちゃんはおじいちゃんで
前に障害物がないか見ながら歩いてるし。」
「お袋がいないと親父は困るし
逆に親父がいないとお袋も困るだろうな。」
「二人で一人なのね。」
そうなのかもしれない。
おじいさんとはいつも口喧嘩してばかりだから
仲がいいなんて思ったことはないが
もし
おじいさんがいなくなってしまったら
私は心配できる存在がいなくなる。
それはとても寂しいと感じる。
おじいさんも私がいなくなったら
困ると思ってくれているだろうか。
二人で養鶏をやり
二人で畑仕事してきた。
長い付き合いなので
そんなこと
思いもしなかった。
「おじいさん。散歩行きますよ。」
「あぁ…」
今回はいつも仲のいいおじいちゃんとの話を書いてみました。
至らない部分があるとは
思いますが
最後まで読んでくださり
ありがとうございました!