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曾孫
私は目が見えるので
この話は私の勝手な考えであり
本当に見えない人には対して
もしかしたら
失礼なことを書いていたとしたら
申し訳ありません。
私はほとんど目が見えない。
この間孫が曾孫を連れてきた。
まだハイハイしかできない男の子だった。
祐介ちゃん。こっちおいで。
人見知りなのか
なかなか私の元へは
やってきてくれない。
孫が気をつかって
私の膝に祐介を乗っけた。
祐介は私のほうを見ているみたいだった。
私も祐介を見ている。
だが
私には
祐介の輪郭しか見えない。
孫に似ているのか
お嫁さんに似ているのか
わからない。
今
知らない人の膝に乗っていて
泣きそうな顔をしているのか
誰だろと
キョトンとした顔をしているのか
全くわからない。
でも
祐介は泣くことはなかった。
それだけが救いだった。
さぁ。帰ろうか。
祐介おいで。
と
私の膝から
温もりが消えた。
孫たちが帰っても
私はその場から
立つことはできなかった。
今回は私の従兄の子供との話にしてみました。
失礼な部分などありましたら
教えていただけると
ありがたいです。
また
至らない点が多いとは思いますが
読んでくださり
ありがとうございました。