第6話『プレゼント』
なんだかネフィリムの性格や設定とかふわふわしている・・・。
しかしなかなか話が進めないのはなぜだろう?←勢いだけで書いてるからw
となかなか先に進まなく、なにやってるんだと思う人もいるかもしれませんが、もう少しお待ちください(^_^;)
じきに冒険いたします。また、新しいキャラも登場予定だったり
日が傾く頃私たちはカノンノの村に戻ってきた。
村の皆が盛大に出迎え、村はお祭りのように盛り上がり、広場は笑顔であふれかえっていた。
マリーは何も知らせず、勝手に森にいたことについて両親から説教を受けていた。
まぁ、私がいたからといっても心配させたのだから仕方ない、と本人も納得しているようで大人しく叱られている。
私はお祭りの主役ということで、皆にあっちこっちと引っ張られていた。
「ほらこれ、ネフィリムの好きなピーチジュースよ。おねーさんが飲ませてあげるね」
「あっ、コラ独り占めするのはずるいわ。フィーちゃんコッチヘいらっしゃい、おいしいミートパイがあるわよ」
「おいおい、女たちばかりずるいぜ。それネフィリム今ローストチキンが出来たぞ」
「こっちにはデザートのプリンのタルトがあるぜ」
「フィーちゃんこっちでブドウ酒でも飲むかい?」
「バカ野郎、子どもに飲ませようとするなっつうの」
まあどちらかと言うと小動物のようにひたすらもぐもぐ飲食する私を見て楽しんでいるようなのだが。
美味しいから問題ないな!・・・でも食べてる時に頬を引っ張ったりしないでほしい、食べづらい。
「にしてもこんなかわいい子があのクイーンマンティスを倒したなんて、いまだに信じられないわー」
「しかし実際あの証拠を見たら嘘じゃないってわかるしな」
「さすが私たちのネフィリムよね」
「ふぉい、ひふはふぁははひはひんはふぉほほひふぁっふぁんは(おい、いつから私は皆のものになったんだ)」
もごもごと食べながら主張する私に村の皆は悶えている(おっさんも含める)。おかしいだろう・・・。
「あーん、かわいい!!家に持って帰って育てたい!!」
おい、抱きしめて頬ずりしないでくれ。ご飯が食べれない。
しかし、これも男の時なら喜べたかもしれないが、今の私は何も感じない。それよりご飯がきになるってどうなのだろうか。
こんな状態でもし私が村を出ると言ったらいったどうなることやら。
と思考をめぐらしつつ引き続き料理に手を伸ばす私だった。
それから何時間たち祭り(という名の宴会兼私弄り)が終わった。皆がそれぞれの家に帰り、私もベリッツ一家とともに帰路に就く。
文字通りいっぱい食べて満足した私と、途中から加わり、私と同じように村の皆に可愛がられ疲労困憊のマリー。
このまま風呂に入ってベットに潜り込みたいが、私にはやるべきことがある。
それは今日偶然手に入れることが出来た例の精霊石だ。
「マリー、私はすることがあるから今日は一人で寝てくれ」
「それって今日の洞窟で言ってた・・・」
「ああ」
わかったと頷いたマリーと別れて私はさっそく部屋に行き、扉を閉めて机に向かう。
アイテムボックスから目当ての精霊石を取出し、机に置く。
精霊石の上で両手を開き魔法を込めた。精霊石は光とともにその姿を変え始める。
やがて光はおさまり、精霊石は二つのアクセサリーとなった。
これは私の持つもう一つの職のスキルで《アルケミィ》、つまり錬金術である。
ゲーム時代に素材から道具に加工し、アクセサリーを作って売っていた時期もあったので、その時を思い出して実践してみたのだ。
ゲームみたいに製作カテゴリーが出ないので、こういうものが作りたいと思い行うことで作ることが出来た。
ご都合主義?なにそれおいしいの?
とまあ冗談はこのくらいにして、次の作業に移ることにする。
次は魔法を込める作業だ。魔法の種類は《アナライズ》や《ディティクト》のような特殊魔法で、その名を《レゾナンス》という。
これは《コール》の強化版で他者と感覚、意志等を共鳴させるものだ。また、この魔法には本人に直接かけて使用する付与魔法で制限時間があったのだが、この精霊石は魔法を組み込むものなので、通信手段に使えると思ったのだ。
早い話、異世界で携帯電話を作りました。
ゲーム時はシステムにこのようなものがあったので取得している変人は私以外いなかった(少なくとも私の周辺には0である)。
しかし、なんでもやってみるものだ。現に今、役に立っているわけだし。
これを使って離れてもマリーと話ができる。街に行っても問題ない。
時間を見てみると、開始から2時間もかかっていた。
さっそく明日マリーにプレゼントしようと決めてベットに潜り込んだ。あと旅の準備もしないと、なんだか忙しくなりそうだと睡魔に襲われた頭で一人ごちる。
お風呂は明日の朝でいいや。眠すぎる・・・・・・。
お休みなさい。
次の日
村は昨日の余韻を若干引きづりつつもしっかりといつも道理仕事をしていた。
酔いつぶれるまで飲んだ食材屋のおじさんも頭を押さえながらも店を開けている。
大人って偉いけど、大変だな。私はまだ当分子供でいいや。
シャワーを浴び、朝食を食べマリーに昨日作ったものを渡す。
対のものじゃないと効果がないので一つは私が持ち、一つはマリーに。
形はいつもつけていられるようにマリーが指輪、私のはブレスレットである。
見た目も少しこだわったので、オシャレとしても問題ないはずだ。
マリーは渡した時、すごく喜んでくれた。作ったかいがあったものだ。
そしてこの付与している魔法についても説明するとさっそく実験するといってお互い村の端に行って実験する。
もちろん問題なく使用できた。
そして村を回って収穫の手伝いをし、お礼にいくつか分けてもらった昼ごろ、私たちは家に戻る。
皆で食に対して祈りをささげ、料理に手を伸ばす。
たのしい食事だが私はもうすぐここを離れるのだ、早くみんなに言わなきゃな、延ばした所で状況が変わらないし。
そこで私は唐突に思い出したかのように言った。
「あ、私明日カノンノを出ます」
「はっはっは、そうかカノンノを出るのか。・・・って「「ナニーーーーー!!?」」」
オウ、まさか三人そろってハモって驚かれるとは。凄いミラクル、というか親子だから同じ反応するのもあり得るの・・・・・・か?
そう他人事のようにくだらないことを考え、周りを見る私と、顎を外す勢いであんぐりとしているベリッツ家がいた。
11月20日微修正しました