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第5話『クエストその3』

ふう、やっとおわりました(^_^;)

戦闘が短い・・・(・.・;)

もっとかっこいい描写が書けるようになりたいですね(笑)

感想に指摘等随時受け付けてますのでよければお願いします

まず私はマリーに10型の基礎である四大魔法の火、水、風、土のそれぞれの攻撃防御のウォールにボール。それに9型のシールドを教えた。(例えば火属性10型防御魔法なら《ファイヤーウォール》、風系なら《ウィンドウォール》といった感じだ)さらに基礎の治癒魔法ヒールから始まり、毒や麻痺といった状態異常を治すもの、逆に状態異常を与えるモノを伝授する。

最初は治癒系だけでいいと言われたのだが、戦うことで使える魔法も魔力も変わるし、「健全な精神を得るには身体も育てなくてはならない」とそれっぽいことを言って納得させた。実際はただマリーに自身を守れる力を持っていてほしかっただけだけど。

マリーはこれをものすごい集中力で二時間半ちょっとで覚えた(これが早いかどうかはわからない)。


「じゃあ早速試してみようか。虫じゃなくて元からここに住んでた奴で」


「はい!」


私は《ディティクト》を使用し、マリーにちょうどいいモンスターを捜す。

言い忘れてたがこの魔法は効果範囲に入った魔物が私の知ってるものならわかるのでウルフやホーンラビット、ゴフリンなど雑魚の判別も容易だったりする。

────おっと、早速引っかかったな。


「マリーみつけた、付いて来て」


マリーの手を引いて私たちは経験値を稼ぎに行くことにした。

敵はすぐ近くでそれほど歩く必要はなかった。

目の前にいるのはゴブリンが2体だけだ。

マリーは前に出て魔法の準備をする


「敵を燃やせ《ファイヤーボール》!」


そう言うと小さな火の玉が一つマリーの手の前にあらわれ敵に向かって飛んで行った。

狙いたがわず魔法はゴブリンに直撃し、火を消そうと地面を転がる。それに追撃としてもう一度同じ技を放つとゴブリンは体をピクピクと痙攣させている。見た目はかなりグロいな。


「マリー、もう一体が来てるよ」


「えっ?あっ!」


一体と戦うのに夢中でもう一体のことを忘れていたマリーを後ろから襲おうとしていたので私がその相手をする。

まっすぐ直進して棍棒を振り下ろして来たので左にそれて胴に回し蹴りをかました。

ゴフリンはサッカーボールのように吹き飛び私たちの前から消えた。

・・・・・・さすがGランク、弱すぎるわ。

マリーも何とか倒したようで私のそばに寄ってきた。


「お疲れマリー、やっぱいきなり2体はキツかったかな?ゴメンね」


「ううん、今のは私の視野が狭くなってただけだし、次から・・・は無理だけど何回かしたらなれると思うわ。それに」


マリーは私を少しかがんで後ろに手を組み上目で覗いてくる。


「本当に危ないときはフィーが守ってくれるでしょ?」


「もちろん、じゃあ次も同じ敵数で大丈夫?」


「ええ、お願いねフィー」


それから十数分ほど私の指導の下、効率よく戦闘を繰り返してマリーは魔物を一人で倒し、自分の戦闘で傷ついた身を癒せるほどにまで成長した。

レベルは16、これなら村で治癒士をするくらいなら問題ない、マリーのお願いを達成したといえるだろう。

気づけば時間はとうに昼を過ぎいた。

私達はアリスさんが今朝くれたものとマリーが持って来たサンドイッチを半分にして木陰の下でもぐもぐと食べている。

私のは焼いた大きめの《リーフピッグの肉》(私が頼んだ)マリーのは新鮮な野菜にリンゴを挟み、ベリッツ家特製のソースをかけた特製サンドイッチだった。


「今日のご飯もおいしい。さすがアリスさんだ」


「ふふ、実は私のは自分で作ったのよ。驚いた?」


「!?」


何とマリーの手作りだったのか、同じ味なので気づかなかった。どうやらマリーは料理の才能も持ち合わせているようだ。まさに将来素敵なお嫁さんなるのだろう。

・・・・・・だが、私の大事な姉妹(マリー)をへたな奴には譲れない!

最低でも私を倒せるくらいじゃないとな!!


「んもうフィー、そんなのわたし結婚するときはおばあちゃんになってるかもしれないわね。フィーに勝てる人なんてそうそういないもの」


「ま、まさかマリー、私の心を読ん」


「全部口に出てたわよ。おかしなフィー」


コロコロと楽しそうに笑うマリーに頬を少し朱に染める私は食事を済まして本来の仕事に戻ることにした。

クイーンマンティスは森の奥の洞窟にいるようなのでそちらに向かう。

これが終われば村の皆に別れを告げて町に行こう、そしてギルドで仕事を見つけるのだ。









森の奥にある洞窟の中は意外と広く、大人7、8人並んで歩いても余裕があり、中はヒカリゴケという淡く輝く苔が生えているため以外と明るかった。(お陰で無駄に魔法を使わずにすんだ)

中にいるのはG級(ざこ)の死体と(キラーマンティス)だった。

私は殴っては倒し、魔法で吹き飛ばしと無双状態で突き進んでいた。

もちろん素材の回収は忘れない。


「ああもう!鬱陶しいなぁ!!」


何体倒したか数えるのをやめて歩を進める私の意志が通じたのかやっと奥地に着いた。

とてつもなく広く開いた空間、壁のそこらかしこに卵があって今まで一番クる景色だった。

ぶっちゃけ吐きそうです。


「あれ全部が孵ったら村なんて一溜まりもないわ」


「だね、さっさと燃やしちゃおう。それより女王クイーンマンティスがいないな?いったいどこに・・・」


辺りを見回し真上からカサリと音が聞こえたのでマリーと一緒に見上げるとそこに奴はいた。

禍々しく怪しく輝く紅い眼、鋭い顎は岩をも砕き、ギラリと光る巨大な鎌、丸太のように太い足が4本、

身の毛が逆立つ思いだ。マリーにいたっては完全に委縮してしまっていた。敵は私たちを獲物ととらえたのか襲いかかってきた。私はマリーを抱き上げそこから力いっぱい蹴って回避する。

着地した女王は下顎をガショガショと音を立てて威嚇している。どうやら私達が戦いに来たことがわかるらしい、まったく、無駄に知恵もあるとか面倒だな。

まずマリーに私が使える最上位の防御魔法の防御イージスをかけた。マリーの周りを直径3メートル程度の薄桃色の半球体が囲む。

イージスは物理ダメージを一度に術者のライフの2割以上を与えないと壊れなく、また魔法をくらえば吸収して術者の魔力回復に使うという魔法だったりする。

この魔法を覚えるために一人でS級二体と戦わなくてはならないという鬼畜クエストに何度嘆きながら挑戦したか数えるのも億劫だ。

まあその甲斐あるモノを手にいれられたので気にしないことにする。後、魔力をものすごく使うので本来はあまり使わない。(よければいいし)

まぁ、これでマリーの安全は確保された、私は思う存分戦うことにしよう。

女王は巨体に似合わず俊敏に動き鎌で切り裂くことから別名死神とも呼ばれている。

私よりも若干早いが目でしっかり終える程度だし、苦戦するようなら身体強化の魔法を使うから構わない、動きを止めるすべもあるしな。

頭の中でそう結論づけ女王に攻める。まずは熱と光の魔法で相手の視覚を奪う。

一時的なものだがこの時間で女王に接近、機動力を削るために足に回し蹴りをかまし、返す刀────もとい返す足で同じ所を蹴り抜く。

ゴキリと鈍い音が耳に届き、足の一本がちぎれて破壊される。


「ギュギャァァァアアア」


と緑の液体を撒き散らしつつ耳障りな悲鳴を上げたが私は攻撃をやめない。

次は胴体に正拳、肘鉄、正面蹴りをして足を戻すときに強く一歩踏み込む。両腕を引き絞って力を蓄え、掌底を放つ。倒れたところで片方の腕の鎌を踏みつけ動けないようにしたら凶悪な顔をこちらに向けてきた。


「そういえば、女王は酸性の毒を吐けたな」


女王の特徴を思い出し、当てられたら痛そうだったので踏んでいた腕で受けた。

すると腕が解けて苦しみだす。

体勢を立て直し私を切り刻もうとしてくるので私はそれをいなして回避、そのまま敵の頭に裏拳を決めると壁に突っ込んでいった。

私は止めに大きく助走の付けたとび蹴りで命を奪う。

グシャリといやな感触が足の裏を襲うが今は気にしない。

一度離れて構えたが微塵も動く気配がないので絶命したと結論付け触れると死体は消えてなくなった。

《ディティクト》で辺りに魔物の気配がないことを確認、《イージス》を解いてマリーに話しかける。


「ミッション達成!って感じかな?」


「すごかったわ、圧倒的だった。あのクイーンマンティスがこんな簡単に倒されるなんて」


「まあね」


ない胸を張る私。


「でもなんで魔法を使わなかったの?それならもっと早く終わったはずでしょ?」


「ちょっとためしたくて・・・・・・かな」


実は魔法を使わずにどれくらい戦えるか試したかった。

?を浮かべるマリーの頭をクシャリと撫でてあと片づけに入る。卵をマリーと一緒に燃やして村に新たな被害が生まれないようにする。

すっきりした洞窟を見渡していると奥の岩の隙間に光るものが見えた。

一体なんなのだろうと近づくとそれは蒼色で月のように輝く拳大の石だった。横からヒョイッと顔をのぞかせるマリーはその石を見ると唖然としていた。


「そ・・・それ、精霊石じゃない!こんな森で見ることになるなんて」


「精霊石?」


私はオウムのように聞き返した。


「うん、あのね、精霊石っていうのは魔法をそこに込めることが出来て、魔力なしでそれを使うことが出来るの。とっても珍しい物なのよ」


「へえ、そんな便利なものがあるんだ」


私は慎重に取出しアイテムボックスに入れた。


「毎回思うんだけどそれっていったいどうやっているの?」


マリーが訝しげな顔で聞いてきたが言うわけにもいかないので


「な・い・しょ♪」


と誤魔化しておいた。

それにしてもすごい物を手に入れてしまった。どうやって使うかな・・・。

っ!!そうだ!!!


「ねえマリー、この世界に離れた人と連絡を取る方法って手紙だけだよね?」


「そうだけど、それがどうしたの?」


ふっふっふ、なに少しいいことを思いついただけなのだよワトソンくん。

まあできるかどうかまだわからないけどね。

さっそく家に帰って実験して、それが終わってから街に行こう。

11月2日微修正しました

11月7日修正しました

11月20日微修正しました

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