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第9話『話し合いをしよう』

なんだかぐだぐだになった気がします。

次回はもっとわかりやすく書けたらいいな~

それと姫様のこれからをどうするか悩み中です。

こうすればいいんじゃないというのがあればご一報をwww

「そういえば、自己紹介をしていなかったな。私はネフィリム・エヴァンシス。親しい者にはフィーと呼ばれている」


「俺は、ドラコ・クロスマン。及ばずながら王国騎士団の三番隊隊長をしている」


ふむふむ、イケメン騎士はドラコというのか。


「そして、こちらの御方々は・・・」


「エドワード・フォン・イグラシアと申します。現国王の嫡男にして、第一王位継承者です。こちらは妹のリリアンヌ」


「リリアンヌ・フォン・イグラシアです」


そういって少女はドレスの端を掴み、優雅に礼をした。それはまさに、皆の理想の御姫様だった。

兄と同じで仕草の一つ一つが洗礼されている感じだ。

ってか、王子と王女か。可能性の一つとしては考えていたけど、まさか本当にそうだったとは。

えーっと、なんだっけ。こういう時は・・・超展開過ぎてワロタ!!

・・・・・・それこそ今更か。


「ネフィリム嬢、とお呼びしてよろしでしょうか?」


王子が私に話しかけてきた。


「構わないさ、好きに呼んでくれ。私はエドワード王子様と呼べばいいか?」


「エドと呼び捨てで構いません」


「いやさすがに王子を呼び捨ては」


「エドとお呼びください」


「じゃあせめてエド王子」


「エドとお呼びください」


「・・・・・・」


「エドとお呼びください」


ものすごく頑固な王子だった。本人がこれだけ言っているんだし、だったらもういっか。


「ならエド・・・・・・」


「はい、なんでしょうか?」


なんかものすごく爽やかに笑顔を向けて返事された。

エドの周りにキラキラした幻覚が見えるほどだった。いやもしかしたらこの王子なら毛穴とかいろんなところか本当にそんなものを出してるかもしれないが。


「・・・・・・いや、もういいよ」


「そうですか、わかりました。では一つ、失礼かと思いになるでしょうが、私の方からお聞きしてよろしいでしょうか?」


エドは微笑を浮かべながら聞いてくる。


「私に答えられるなら」


私は特にためらいもなく言った。


「貴方は何者ですか(・・・・・)?」


これは、私がタイミングよく助太刀に入ったから、疑われてるのか?

まあ、何も考えずに信用して、内側から国を壊されでもしたらたまらんだろうし、間者かもとか疑うのも当然だ。


「ただの冒険者になろうとしている美少女さ。それ以上でも以下でもない」


少しの間、私の瞳を見つめ、何を見たのかフムフムと頷き、やがて納得したように警戒の色を消して私に再び微笑を見せた。


「どうやら、本当のようですね」


さっき言ってなかったが、エドが何か判別(?)らしきものをしているとき、ドラコや部下たちが私をこっそりと盗み見して何かを待っていたような顔をしていた。

その言動も合わせて王子には嘘を見抜く何かスキルのようなものがあるのか、本人の人の嘘を見抜く眼が優れているのかわからないが、納得したのならそれでいいか。

ふとエドの隣を見ると、リリアンヌが私をキラキラとした瞳で見ていた。


「・・・私がどうかしたかな、リリアンヌ様?」


王子の方は許可をもらったが、姫からは何も言われていないので一応様づけで呼ぶ。


「お兄様を愛称でお呼びしていますし、どうか(わたくし)のことも親しみを込めてリリーとお呼びください。もちろん敬語などもいりません。普段道理、お話してください」


なんかこの兄妹、ものすごい王族にしてはフランクだな。まあ私は前世?(おとこ)の時も敬語とか苦手だからありがたいのだけど・・・・・・。

私は、ではと一度間を開け、再度尋ねることにした。


「リリー、私に何か用かな?さっきから私をずっと見ていたようだが」


好奇心の眼でな・・・。具体的には某気になります!的な感じで。


「あっ、すみません。不快・・・でしたでしょうか?」


私に言われ、しょぼんとするリリー王女さんは、大変可愛らしい。まあ私のマリーにはかなわないがな!!

私はリリーにやさしく話しかけた。


「いや、別にそんなことはないさ。ただ、何か聞きたいことでもあるのかな、と思って」


「はい、でしたら私もおひとつ、お聞きさせていただきます」


なにやら一大決心したといった感じで私を見つめる。


「女性は恋愛対象に含まれますでしょうか!?」


・・・・・・ハイ?

周囲の時が止まった気がした。兵士の何人かが飲んでいたものを吹き出し、エドも驚きであんぐりと驚愕の顔をしてるし、聞き違い、ではないだろう。

だが、さすがにこれは予想外だわ。まあ異世界から来た主人公に美人のお姫様が惚れるってのは、よくあるけど、私は今女だぞ?しかもちっこい美少女だ。相手も同じだが。

さて、どう答えたらいいか・・・。

もちろん男となんてそんな趣味はないが、だからと言って今、素直にそれを言ってもよいのか。

・・・・・・よし、とりあえずこう避けとくか。


「私は今、修行中の身だ。そんなことに興味はない」


テンプレだが、まあこれで大丈夫だろう。たぶん、吊り橋効果と自身の危機による影響でそう感じているだけで、落ち着いてじっくり考えたらそんな感情はなくなるだろう。

・・・・・・じゃないと何か自分の身の危険を感じる。


「そう、ですか。いえ、いきなりおかしいことを聞いて申し訳ないです」


周りの人もフウと安心したようだし、これでよかったのだ。

エドは私を見て、アイコンタクトでありがとうございますと言っていた。

隣で小さく「まだチャンスはあるわ・・・」と呟いているリリーは気のせいだろうな、うん。

いやあ、まさかこの世界に来て、こんな展開が来るとは。まあ、中身が男である私としては全然ありだが。

その後、国についてや、簡単なお互いのことを話し合ったりして、私たちは王都へ馬車を走らせるのだった。

一部の騎士がお菓子をくれたり、話したりとかいがいしく世話をしてくれたが、時たま悪寒がしたのはやはり気のせいだろうと思いたい。

12月18日修正しました

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