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Avalon Online  作者: 英仁
第一章
4/7

4

妹の彩花をまつ間に、ヘルプをざっとみる。

このヘルプは辞書に近い形態をしており、項目の中のリンクの貼られた単語を選択すれば、その単語に飛べるのだ。

だいたいの事は合同チュートリアルで教えてもらったことだが、このヘルプにはさらに一歩踏み込んだ事が書かれている。

例えば、左手を横に振るとアイテムのショートカットが表示されるのだ。

あらかじめここにセットしておけば、戦闘中でも一々メニューを開かなくても直ぐに使えるというわけだ。

ただし、登録できるアイテムは10種類までとなっている。

とりあえず、今持っている初心者のポーション×5をセットしておく。

初心者のポーションにリンクが貼られていたので項目に飛ぶと、このアイテムはレベルが10までの間はポーションが無くなった時にギルドに行けば無料で5個貰うことが出来るらしい。


「これ、結構大事なことだよな。覚えておこう」

ギルドもリンクされていたので開こうとしたとき、キョウに影がさした。

顔を上げれば、彩花によく似た顔をしたアバターがそこに立っていた。


「おまたせ」


プレイヤーネームはアヤだ。

どうやら、兄妹して似たような感性をしているらしい。


「とりあえず、フレンド登録しておくか」


メニューを操作してアヤにフレンド申請を送るが、変な音と共にキャンセルされてしまった。


「あれ?」

「あ、さっきから申請がすごく多くて、拒否設定してたんだった。こっちから送るね」


アヤがメニューを操作すると、今日の目の前にウィンドウが表示される。


『アヤがフレンド申請を送りました』


YESのアイコンをタッチして、フレンド登録を終える。


「兄ちゃんはスカウトにしたんだ」

「お前はファイターなんだな」

「ゴリゴリの前衛にするつもり」


ひとまず情報を交換したあと、二人は早速狩りに行くことにする。

町のNPCに聞けば、西の草原が初心者向けのエリアらしく、そこに向かうことにする。




やはり、といったところではあるが、他にも狩りをしようとしているプレイヤーは多くいた。

二人は町から少し離れた所に行き、獲物をさがす。


「お、あれかな?」


少し離れた位置に草を食べている兎がいた。

毛は白く、思わず顔をうずめたくなるが、それは難しそうだ。

二人の気配に気がついたのか、兎が顔を上げる。


『ホーンラビットとエンカウントしました』


その名の通り、兎の頭には10センチほどの角が生えており、体に刺さればとてもいたそうだ。


「じゃあ、まずは俺から行くか」


腰からショートソードを抜いたキョウは、その俊敏性を生かして角兎の背後をとる。

横一文字に振るわれる短剣。

しかしその攻撃はヒットしたものの、大したダメージを与えていないようで、角兎の頭上にあるHPバーはほんのわずかしか減っていなかった。

角兎は、振り向きざまに角を振り上げてくるが、それをバックステップで回避し、すぐに短剣を振り下ろす。

やはり、与えたダメージはわずかだ。


「こうなりゃ、手数で勝負だ」




10分ほど先頭を行い、やっとのことで角兎を倒すことに成功した。


「ふぃー、なんとか倒したわ」


額の汗を拭う行動をしながら、アヤの元にもどる。

俊敏な動きを利用して戦っていたためダメージは受けていないが、かなりの時間を有した。

アヤは腕を組みながらつま先で地面をトントンと叩いていた。


「時間かかりすぎ。筋力の数値どんだけ低いの?」

「まぁ、0だしなぁ」

「……ごめん、もう一回」

「Strは0」

「……」


どや顔を決めてくる兄に、その背中の大剣をぶちこんでやりたくなるが、PKになってしまうためグッとこらえる。


「どういう割り振りにしたの?」

「素早さ特化」

「えっと……、つまり……?」

「Agi極振り」

主人公、ついに喋るの巻


3話はスマホで執筆。

4話はタブレットで執筆。

素直にPCで書いた方が良いということがわかった。

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