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手料理

作者: 大塚
掲載日:2010/05/29

 彼女の手料理。大好きな人の手料理を食べられるのは、とても嬉しい事だと思う。

 彼女の愛情を感じる事が出来るし、僕自信それに対して幸せを感じる事が出来る。

 だけど……だけど――


「えへへっ♪ 一生懸命作ったから沢山食べてね♪」

「う、うん……」

 大量に作られた料理。

 それには目を瞑ろうと思う。しかし、

「な、何かおかずの種類が偏ってないかな?」

「え? そうかなぁ?」

 彼女はとぼけているが、おかずのチョイスが微妙におかしいのは、あきらかだ。

 何というか相性とかを完全に無視して、妙に精力がつくとされている料理が多い。

「た〜くさん、食べてね♪」

「あ、うん」

 一応食べるけど、こんなに食べて大丈夫なのだろうか?

 あまり精力がつき過ぎるのもどうかと思うんだよね。

 いや、僕がいきなり彼女を襲うってわけじゃないけど……僕だって一応健全な男の子

であるわけでして……ねぇ?

 だからこんなに食べるのは……

「早く食べて」

「……はい」

 何だろう? 無理やり催促されているような気がするのは。

 しかも心なしか怒ってる気もするし。

 色々と気になる事はあるが、彼女の表情が怖いので大人しく食べる事にした。

 チョイスは微妙だけど、美味しそうなのは間違いないしね。

 そう。別に変な事を期待してるわけじゃないんだからね。

 この後の展開なんて……本当に期待してないんだよ!

 てか、その前に満腹になり過ぎてヤバイ事になりそうな気がするしね。

 自分に向けて言うのも変だけど、


 ――ご愁傷様。


 色んな意味で無事に帰って来て下さいね。


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