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召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第一章

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勉強会 魔法編その後



「それにしてもすごかったわね…これはちょっと考えないと。皆聞いて頂戴。今日アスカちゃんに習った魔法の事は他言無用よ?」

「わかったのである」

「お母様、わかりました」

余計なことしちゃったのかな… (うーん?そんなことないよー)


「アスカちゃん、せっかく教えてくれたのにごめんなさいね」

「いえ…なんかごめんなさい」

「謝る必要はないのよ。魔法の真髄を知れたのだから。ただ急に広める訳にはいかないのよ。それこそ以前の魔法陣のと同じ。利権や、危険もはらむからね」

使える人が多い分、魔法陣より明確に危険度高いもんね。しまったなぁ…。


そうなると魔道具もヤバいんじゃ…。

コチラに作って設置とかしたのって、お風呂関連とか明かりくらいだっけ。 (消えるやつー)

あぁ…ツリーハウスのね。あれは元々コチラにあったものだからいいけど。それと鍵か。

その他は貰ったものを書き換えてるけど持ってるし。

「…じゃあ、魔道具のお勉強も止めておいたほうがいいのでしょうか」

「それはイヤよ! 楽しみにしてたのに!」

「でも…」

「大丈夫よ、この国に私以上の魔道具作れる人なんて殆どいないわ」

居るには居るのね。


「イヤよーお願い。アスカちゃん。誰にも話さないから! ね?」

「いえ、話すかどうかは王妃様の判断にお任せしますが、私ってホント無意識でやらかすみたいなので不安なんです…」


「確かに…。姉ちゃんってちょっと目を離すとやらかすよね」

「ユウキ君! 言い方。お姉ちゃん悪気ないんだから…」

「それはそれでダメなんじゃないのー?」

うう… (大丈夫ーママは悪いことはしてないよ!)

ありがとねティー…。



「ちょっと、二人とも。アスカちゃん見てみなさい」

ユウキと未亜がアスカの方を振り向いて慌てだす。

それはそうだろう、俯いてポタポタと涙を流してるんだから…。


「姉ちゃん、ごめん。泣かすつもりじゃ…」

「あぁぁぁ…ど、どうしよう…お姉ちゃんっ」


つい今しがたやらかして、今までも何度かそういう事があった。

悪いことをしてるつもりはないのだけど…。

色々自重して…。いやむしろ何もしないほうがいいのかも…。 (……)


「アスカちゃん、落ち着いて話を聞いてね?」

「…はい」

「今までアスカちゃんがした事で驚いたことはあっても腹が立ったり、嫌いになるような事は一つもなかったわ」

「…」

「それに救われた人が何人いると思うの?冒険者の命を救ったのは誰?」 (ティーのママ!)

「あれはたまたま…」

「そうかもしれないわ。でもアスカちゃんが居なかったら確実に四人の冒険者は死んでたわね。そして、更に被害は増えたでしょう。冒険者だけじゃなく一般人も被害にあったかも」 (うんうん)

「そうだよ、姉ちゃんがギルマスに渡してくれた情報があったから早く対処できたんだよ?」

「うん、お姉ちゃんいなかったらルナリアちゃんもどうなってたか…」

「何?呼んだかしら」

「びっくりした…ルナリアちゃん、王様とのお話し終わったんだね」

「ええ、ちゃんと話を聞いてくれる、いい国王様でよかったわ。それでこっちはなに?誰がアスカを泣かしたの?ひどい事したっていうなら私が許さないけど?」

「いえ、そう言うわけではないのよ」

「悪いと言うなら僕かな…」


(ルナリアーあのね、ーーーでーーーだから)

「はぁ…ティーありがとう。話は聞いたわ。 アスカ! しっかりしなさい。貴女何か間違ったことしたの?街を滅ぼしたりしたの?違うでしょ! まったく…強いくせに子供なんだから…」

「…そうよね、いくら強くて凄いことができてもシルフィより小さいのだものね」

「え? 私お姉様なんだとばかり…」

「ジルスと同い年よ、アスカちゃん」


「ほら、みんな心配してるわよ?ドラゴンである私と対面しても平気なくせにどうしたのよ」 

「アスカ姉ちゃんはそのままでいいよ。言い方悪かったけど…それが楽しいんだよ僕は」

「そうだよーお姉ちゃんはそのままでいて。何かあっても私たちがいるし!」

ありがとうみんな。 (おちついたー?)

うん、そだね。 迷惑かけた事ばかり思い出しちゃって…。 (もちつもたれつー)

そうかもね。


「我の親友はこんな事で落ち込むようなタマじゃないのである!」

「ジルス、女の子にその言い方はないと思うわ、姉として恥ずかしいです」

「しかし…アスカ殿は元々男であるからな。メソメソと女々しいのである」

ひどい言われようね… (むかぁー!)


「ちょっと王子様、話があるんだけど…」

「奇遇ね、ユウキ君。私も…」

「なんであるか?二人とも」 

「ティーも今のは許せない…」

「ちっこいアスカ殿まで、ちょ…待つのである。話があるのでは…ぎゃーーーー」



「あれはジルスが悪いわね」

「私もそう思います、お母様」


「何をしてるのかしらね、まったく。レディの扱いがなってなさすぎよ。私もひっぱたくとこだったわ」

いやまぁ元々男なのは間違ってないし。


身体が変わってから精神的にも大分変わったんじゃないかなぁ。

女々しくなったといえばそうなのかもね。しっかりしなきゃ。 (ママふっかつー?)

うん。もう多分大丈夫。 



このまま魔道具のお勉強って雰囲気でもないし後日改めてとなった。



気分を変えて、心配かけたみんなに美味しいもの作らなきゃね。 (おー♪)


未亜ちゃん曰く精神的に不安定で落ち込む時は誰でもあるからって慰められたよ。




翌朝、経験したことのない痛みに苦しむ事になるのをまだアスカは知らない。










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お、きたか あさおん名物初めての痛み♡
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