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召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第一章

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食事は大事



「やっぱり姉ちゃんのハンバーグが一番だよ。うまぁ〜」

それは何より。ユウキが食べたいって言ってたものだからね。


私も食べよ。 うん、美味しくできてる。

サラダも美味しい。ポテトサラダがホクホクしてる。

「未亜ちゃんのポテトサラダ美味しいよ。ありがとね。あのサイズだから大変だったでしょ?」

「ううん、大きかったけど普通にジャガイモだったし」

食べた感じもそうだよね。


「こんな美味しいもの初めて食べたわ! 人間っていつもこんなに美味しいもの食べてるの!?」

「うーん、お姉ちゃんのは特別だと思うよ?私じゃ真似できないし」

「はい、王城でもここまでの物はでないです」

言い過ぎだと思うよ?喜んでくれてるなら嬉しいけどね。


子供用の椅子に座ったティーはフォークで必死に食べてる。ヤバ可愛いわ…。

「んまぁ〜。ママすごい、んっまい」

ふふっ。口の周り大変な事になってる。後で拭いてあげないと。


私の料理はきっとスキルで色々補正かかってるんだろうなぁとは思う。

料理とか冒険中に必要に迫られてやってたら、それ関連のスキル覚えてたし、今やカンストしてる。


スキルって不思議で、一度覚えると地球で料理してても上がっていくんだよね。


ただ、地球で新たに覚えたことは一度もない。

逆に異世界へ行った途端覚えたりする。

学校の授業で初めて剣道をやったあと異世界へ行ったら剣術スキル覚えたーとかね。

地球だとステータスやスキルが可視化される事がないせいだと解釈してるけど合ってるかは知らない。

スキルは覚えた時と、スキルレベルが上がったときだけは鑑定がなくても通知されてわかる不思議。

カンストしたときもか…。何なんだろうねこれ。


まぁ…それはいいや。



頑張ったユウキにご褒美あげられたしよかったよ。

こっちの材料でもほぼ普段と変わらないものができたし。



「アスカ様、隊長へも届けてくださったのですか?」

「はい、出来たてを食べてもらいたくて…」

「きっと今頃大喜びしてますよ隊長」

「そうだといいですけど」

「間違いないです!」

部下だから隊長の事はよくわかるのかな。仲良さそうだし。



おにぎりも追加でいくつか出したりしたけど、ハンバーグが好評でよかった。

かなりのサイズで作ったけど…まさか足りないって言われるとは。

また近いうちに作るって約束して諦めてもらった。


「人間の食べ物がこんな凄いって知らなかったわ。ねえ様が帰らない理由がわかった気がする」

「ドラゴンはいつも何を食べてるの?」

「普段は頻繁に食事を摂る必要もないから、食べるときは魔力の多い魔獣とか植物の実とか?」

確かに味気ないね。なんというかワイルドだわ。


「アスカ様、ごちそうさまでした。私は一度隊長の元へ行ってきます」

「はーい。食器を下げてきて頂けると助かります」

「わかりました」

私と未亜ちゃんは絶賛洗い物中だ。

ユウキは洗ったお皿を拭き上げてくれてる。


ティーはもうドラゴン姿で頭の上にいるよ。 (ママのご飯さいこー)

また何か作るからね。 (うんーたのしみー)


「姉ちゃん、ありがとう。美味しかったよ。それにしてもよく材料集まったね?」

「うん、ユウキと別れた後に街でお買い物したからね。案内してくれたアリアさんにも感謝しないとだよ」

「わかったよ。未亜姉ちゃんも、ありがとう」

「私はお姉ちゃんについていっただけだよ?」

「香辛料とか見つけてくれたじゃない」

「そうなんだね、ありがとう未亜姉ちゃん」

「うん…」

未亜ちゃん照れてるね。



「アスカ様、ごちそうさまでした。大変美味しかったです」

アリアさんが自分で食器持って降りてきてくれたみたいだね。

「よかったです、お口にあったようで」

「ええ、こんな美味しいもの初めて食べました」

自分で洗おうとするアリアさんからなんとか食器を取り上げ?洗う。


「アリアさん、お風呂入ってきてください」

「しかし…」

「私達はみんな入ったので、後はアリアさんとルニアさんだけですから遠慮しないでください」

「はぁ…そういう事でしたら。ルニアを先に行かせます」

「その辺はおまかせします」

「はい、では」

アリアさんはまた展望デッキに戻っていった。


今のうちにお湯を温めておこう。

そう思ってお風呂へ。 



あら?ルナリア途中からいないと思ったら。


「お風呂気に入ったの?」

「アスカ…うん。勝手にごめんなさい」

「それは全然いいよ。でもぬるくなってるでしょ?」

「ええ、でもこれはこれで悪くないわ。 温めるの?」


「うん、他の人も入るから温め直すよ。悪いけど念の為一度出てもらってもいい?」

「わかったわ」

素直に浴槽から出てくれて助かる。

水も入れ替えよう。どうせ魔法だし。

究極にエコだよ?私の魔力だけだもの。



「ルナリアいいよー。程よく温かいはず」

「ありがとう、このままはいっててもいい?」

「うん、ルニアさんが来ると思うけど大丈夫なら。あと長湯するとのぼせるから気をつけてね」

「わかったわ」


一応ルナリアに忠告してお風呂場を後にする。

脱衣所でルニアさんと遭遇。

「アスカ様もお風呂ですか?」

「いえ、私はもう入りましたから、ただルナリアがまた入っているので…」

「わかりました」

「のぼせないように気をつけてあげててください」

「了解です」



お約束というか何と言うか…

ルニアさんと入れ替わりにアリアさんが入っても出てこないルナリアは案の定のぼせました。








予約投稿になります。

次話は一時間後に上がります。(よろしくなのー)

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