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召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第八章

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新たな商談



夕波城を辞して、トゥーナさんと二人でハルナさんのいるユリズ・シーに向かう。

道中、トゥーナさんの考えたというミニチュアの活用法について聞かせてもらった。


「あのお城のミニチュアを販売したら売れないかなーと思ってね。もちろん材質はなんでもいいし…」

「ドールハウスみたいですね」

「どーるはうす?それってどんなもの?」

「私の生まれた世界には当たり前にあるのですが、そういったミニチュアの家を玩具として遊べる物ですね。小さな家具とか照明もあって、同じサイズの人形とかで子供たちが遊ぶんです。高級なものだと大人用もありますし…」

「そこまでは考えてなかった…。飾りくらいに考えてたよ。いいねそれ!」

またやってしまった!? (やらかし定期なの!)

仕方ない、言い出してしまった以上、責任持ちますよ…。 (玩具が増えるの!)

子供が喜ぶのならいいか…。



ハルナさんと合流してからは、もうとんとん拍子で話が進み…。

ミニチュアの家や家具、ドールはハルナさんの雇っている職人さんに任せ、ドールハウスにつける照明の魔道具は魔族の人達が作成する。


ドールハウスのデザインは遊びやすいように考えて幾つもデザインしたし、超小型になる照明等の魔道具の術式も設計しておいた。家具のデザインは一般的なものを小さくするだけだし、ドールはデフォルメされた、こちらにいる色々な種族が作られる事になった。

ミニチュアの服は、ドールの試作品が出来たら、それを持ってシエルにデザインしてもらおうかな?と。多分、未亜とリア、ティアも食いつくでしょう。 (ティーとリズはレビューする!)

いいね、実際に遊んだ感想は大事だからね。 (うんっ!) 



最後は、一番問題になる権利についてだけど…。

「発端はアスカちゃんやし、デザイン設計もしてくれとるから、その分は渡すとして…、制作販売の一切はこっちでやるよって…前ん時と同じ2:8でええ?」

「大丈夫です」

「待って待って! 言い出したのあたし! なんでハブられてんの!?」

「なんでって…。 アンタはアスカちゃんの作った夕波城を見て量産しよう言うとっただけやないの…。しかも言うただけで、どうするかはうちにみんな丸投げしといてよう言うわ」

「うっ! でも!」

「トゥーナさんのお話を聞かなかったらドールハウスにつながりませんでしたし、私の取り分をトゥーナさんと半分にしてもらえませんか?」

「アスカちゃん…! なんて良い子…。本当にナツハお姉ちゃんの娘!?」

そこは疑わないでもらいたいなぁ…。 (やらかしたりとかそっくりなの)

今回もやってしまってるから反論もできないわ…。


「気ぃ使わんでええんよ? この子いっつもてきとーやって面倒くさい事は全部うちに置いてくんやから!」

「今回はちゃんとハルナお姉ちゃんの所で手伝うから。 雇ってくれてもいいし…」

「言うたな? うちで働くいうんやったらきちんとルールには従ってもらうからな? その分報酬はしっかり払ったる。当然ルールを無視すれば報酬は減るけどな。そんでええな?」

「わ、わかった!」

これが本当のコネ入社…。 (優遇はされなさそうだけど!)

ハルナさんはその辺厳しいだろうね。 


ひとまずこれで商売についての相談は終わり、次は試作品が出来てからになる。

「ハルナさん、正式な販売が始まったら、うちの家族のお店でもおいてもいいですか?相談してからにはなりますが、多分みんな食いつくと思うので…」

「もちろんええよ! アクシリアス王国の服屋、ペールブルーやっけ?」

「よくご存知で…」

「姪っ子達の店やからな。ちゃんとリサーチ済みや。 うちとは扱うもんが違うからな、もしそっちに店出すってなっても、お互い邪魔にはならんやろ思って安心してん」

「ドールハウスはいいんですか?」

「ええよ。 うちがそっちに進出するいうても手続きやらで当分は時間食うし、まだまだ先になるやろうから。うちから仕入れて売ってるんや、って周知しといてくれるだけで後々楽やからな!」

なるほど。さすがプロ…。足場固めができるという訳ね。どちらに損もないしいい話だわ。


「あ、あたしも店出したい!」

「せやったらうちでしっかり修行やな。任せられる思ったら資金は出したるから頑張り」

「うん! そろそろ落ち着こうと思ってたし、頑張るよ」


そんな訳でトゥーナさんはハルナさんの所へ残るから、私一人で転移。


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