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召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第八章

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みんな帰宅



まる一日遊園地を堪能し、平日でも規模の小さいパレードはあったから最後に見て、お土産もたくさん買い込んでの帰り道。

「流石にこの人数は乗れんぞ!?」

確かにいくらワゴン車でも無理だよね。子供ならなんとか誤魔化せても…。空間拡張とかしたらマズイんだもんね。

電車を使うのもありだけど、いっそ人目につかない所で転移してもいいかもしれない。


「じゃあアスカちゃん、私達はこのままドラゴライナへ送ってもらってもいい?」

「構いませんが…流石にここでは目立ちますから、場所をかえましょう」

駐車場で転移するわけにはいかない。

「あ、ティアはみんなともう少し一緒にいてもらえる?」

「うんっ! でもなんで?」

「かなり時間を戻してアキナさんたちを送り届けるから、まだ向こうにティアがいる時間になっちゃうんだよ」

「へっ?」

この辺はややこしいからな。 (同じ場所に違う時間軸のティアが二人…)

うん。流石にそれは何が起こるかわからないからね。


それでも車の定員には多いけど、小さな子や、ワンワンなレウィだからなんとか…。 (最悪、ティーとスピネルは消えとく!)

ごめんね。私はそのまま家に転移するから。 (あいあい)



アキナさん達と駅へ向かって歩きながら、人のいないエリアを探す。

最近は監視カメラとかも増えたから、それらも気にしなきゃいけない…。

結局どうしたかって言うと、道を曲がって人の目とカメラのないところで、一人ずつ隠蔽していき、駅の公衆トイレへ。


人のいないのをしっかりと確認して転移した。


ーーーーーー

ーーーー

ーー



明るいトイレなら多少魔法の光が出ても漏れ出たりとかで目立たない上に、今回は光もしっかりと抑えたし、個室に入って鍵をかけたわけでもないから大丈夫。 (ティーも見てたけどへーき)

ありがとね。また怪談話とか洒落にならない。


全員の体調確認だけ済ませ、魔力変換の指輪はそのままプレゼントしておいた。

また来たくなるかもしれないから…。 (大変なことになりそーだなーと)

言わないで…。

「ありがとう、アスカちゃん。今っていつ?」

「前回こちらを出てから5分ほどです」

「すご…。本当に空けてないようなものだね」

「ええ。そういうお約束でしたし」

これ、よく考えたら私達は魔力が多くて老けないからいいだけでさ、魔力の少ない一般人だと蓄積していくと老けてしまわない? (その辺はきょーせーりょくで調整)

万能かよ…。 (回り回ってママに不都合が出ないようにだし)

じゃあ奈々や聖さん達も平気なのね。 (うむ。ただ、ママにカンケーない人は知らない)

そんな人連れてこないって。 (うん。だからへーき)


アキナさん達と別れ、私はそのまま自宅へ転移する。

シルフィー達へのお土産もティアが帰るタイミングじゃないとマズイから今は行けない。


確実にみんなより早く自宅に帰れるから、夜食でも作っておこうかな。



ーーーーーー

ーーーー

ーー


リビングへ転移。

お風呂の準備だけしておくか。帰ってすぐに入りたい子もいるだろうから。

お湯だけ張って、保温。それからキッチンへ行き冷蔵庫を確認したら、色々と材料があったから簡単に調理。

夜だし、あまりカロリーのないものを…と思い、きのこと豆腐、鶏肉を使ってお吸い物を。

コトコトと煮込んでいたら車の音。みんなの魔力を感じたから玄関まで迎えに行く。

「お母様!」

「ママーただいま!」

真っ先に駆け込んできたのはリズとティー。

「おかえり。二人とも眠くない?」

「ティー姉と寝てたのです」

「移動中に二人ともぐっすりだったよ。リアちゃんはまだ寝てるからお姉ちゃん、運んであげて?」

「わかったよ」

車庫に止められた車の後部座席でティアにもたれて寝てるリアを抱き上げる。

「私も寝ておけばよかったなー」

寝てるリアは夜食抜きになるけどね…。 (夜食!)

うん。簡単なものだけど、後で出してあげるよ。 (わーい!)


リアにクリーンをかけて私の部屋へ行き、ベッドに寝かす。

「…んん…っ」

起きるかと思ったけど…身じろぎしただけで起きないか。このまま寝かせておいてあげよう。


一階へ降りると、ティーから話を聞いたのかみんな待ってる。

お椀によそってあげたものを未亜とシエルが運んでくれた。

リアのは別にしておくか。明日にでも食べるでしょう。


母さんはお茶を淹れてくれてるから任せて…。

「ありがとう、アスカ。アキナ達を送ってくれて」

「いいよ。私はすぐに帰ってきたけどね。 父さんは?」

「流石に疲れたーってお風呂に行ったよ」

用意しておいてよかった。

昨日は母さんを心配してやけ酒、寝不足なのに今日は行き帰りの運転もしてくれたんだから。 (飲酒運転…)

私の魔道具をつけてくれた時点で状態異常は解除されるから大丈夫。 (あーなるほろ)



みんなとリビングで夜食を食べていたら父さんもお風呂から出てきたから夜食を出してあげた。

「疲れてるとこういうホッとするものが有り難いな…」

ならよかった。父さんも和食好きだもんね。遊園地では基本ジャンクなものが多いし。

「私だって作れるからね?」

「お、おう…」

まさかこのタイミングで母さんに張り合われるとは思わなかった。

父さんに心配かけたからかな? (ポイント稼ぎしないと)

う、うん…。多少信用は下がっただろうね。


私としては一連の大騒ぎのおかげで、みんなと遊園地に行けたんだから良かったと思う。

同じ事を繰り返さないように気をつけてはもらいたいけどね…。






 

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