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召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第八章

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お騒がせしました



母さんたちがとっていた部屋は本当に大きな部屋で、室内にさらに個室もあるようなものだった。

ここしか空いてなくて、無駄になるけど諦めてとった部屋だから使いみちがあって良かったとアキナさん。

ユウキとそれぞれ使ってない個室を借りて、私も少し仮眠。私についてきたレウィは相変わらず床にラグを敷いて寝てる。



数時間ほど寝たところで目が覚め、スマホの時計を確認したら6時過ぎ。 (ママー起きた?)

うん。早いね? (ふふー! ティー達も遊園地行きます!)

そうなの!? (ママのママとパパが話し合ってー、心配かけたから今日はみんなで遊園地で遊ぼう! って)

なるほど…。仲直りはしたんだ? (うむ。ママのパパも心配してただけだし)

お騒がせな両親だよ…ほんと。


ティー達は父さんの運転する車でこちらへ来るって言うから、待ってればいい。

…チケットだけ買っとくか。

確かホテルでも買えたはず。


ロビーに降りると、ホテリエの方は昨夜とは代わってて、数人のお客さんの対応をしてた。

あれ…母さんもいるな。

…こうして客観的に見ると私達の髪色って目立つよね。 (今更かー)


何してるのかと思ったら…。考えることは同じか。

「母さん、私が出すよ」

「ううん。だめだよ。これはお詫びだからね」

…じゃあ甘えちゃうか。 (もう家出るよー)

早いな! (道が混むし、車を停めれないと困るからって)

なるほど。とは言っても今日は平日だし余程大丈夫だと思う。

母さんにも皆が家を出たと伝え、一緒に部屋へ戻る。

「…アスカ、本当にごめんね」

「もういいよ。何かあったのかって心配しただけだし。まぁ母さんもアキナさんもドラゴンだし、そこまで心配はしてなかったけどね」

「…嘘ばっかり。だったら真夜中に走ってこないでしょ」

「いいじゃない。こうして無事に会えたんだから。父さんとも仲直りもしたんでしょ?」

「ティーちゃんから聞いたの?」

「まぁね。 私が言うのもなんだけど、父さんも母さんももう少し落ち着いてね?これじゃあどっちが親かわかんないよ?」

「何も言い返せないよー、気をつける…」

切実にそうしてください。


部屋に戻るとアキナさんも起きてきた。奥様たちは起きたら私達がいたからびっくりしてる。

母さんが謝りながら事情の説明して、今日も遊園地で遊べると、そちらに大喜び。

大人しいスノウベルさんもテンションが高いくらいだから、よほどハマったっぽいね。



一時間ちょっとでティーたちも到着。

みんなと一緒にホテルのカフェで朝食をとりながらのんびり。まだ開園には早いからね。

前はリアとティーしか連れてきてあげられなかったから、丁度良かったのかも…ってティア!?

まさかの転移通知。慌てて人のいない場所へ移動し、周りに隠蔽をかけて許可。

「やっほー! ってここどこ!?」

「説明するよ。とりあえず今は朝ごはん食べてるんだけどティアはどうする?」

「食べる!」


突然合流したティアにリアは驚いてたけど、今は遊園地の事で頭が一杯のようで珍しく絡まなかった。

ホットサンドを食べながら諸々の事情説明を済ませ、ティアのチケットも追加で購入。

こっちは流石に私が出した。急だったしね。

ティアもリアから話だけ聞いていた遊園地にいきなり来れたとあってはテンションも上がるだろう。(爆アゲ!)



開園と同時に入場して、纏まって移動はしつつも乗り物に乗ったりとかはそれぞれで。

これは身長の問題や、好みによってマチマチになるから仕方がない。


例えば、ティアなら殆どのアトラクションを拒否。基本、乗り物そのものが苦手だからなあの子…。

だから、お土産屋巡りに、フレーバー違いのポップコーン、エリア毎にあるメダルをあつめたり…見て回るだけのアトラクションになら入ったりと、楽しめるように教えてあげた。

未亜とシエルも殆どはティアと一緒に行動してて、ポップコーンの食べ比べとかしてる。


逆にティーとリズは子供用の激しいアトラクションをハシゴ。リアもコチラについて行ってる。

身長だけで言うならリアも子供用のくらいしか乗れないってのもあるし…。

ここは大人用との区切りになる身長制限が130センチだから…。ティアはもう少し背が高いけどあの子は乗らないしね。


私は周りから一番幼く見えるレウィを連れて、一緒に楽しめるものならついていくし、無理そうならお留守番する子達と待ってたりとのんびりさせてもらってる。

レウィは私を付き合わせちゃってるのかと心配してたけど、こっちのが性に合ってるからなぁ。

みんなが楽しんでる姿を見守れるほうがいいもの。


因みにユウキとスピネルは乗れるものは全部乗ってる感じ。

アキナさん達もほぼそんな状態で、すべて制覇するんだーと張り切ってる。

「アスカ、待ってる子は私達が見とくから行ってきていいよー」

「ううん。私もこうしてる方がいいから」

「そう? 我慢してないならいいけど」

「平気だよ。そう言う母さん達はいいの?」

「今日は保護者だからね!」

お、おう…。保護者ね…。まぁ何も言うまい。 (ぷぷっ)






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