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召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第一章
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王妃様と優雅なお茶会?


部屋の外で待機していたアリアさんとメイドさんに案内され、ここは中庭だろうか。

綺麗な花が咲き、噴水もある庭園に案内される。


そのちょうど真ん中くらいにあるテラスに案内された。

王妃様を待たせてしまったようだ。


「お待たせしてすみません」

こちらに気がつき、にっこり微笑むと

「とんでもない。あんな事があったらお疲れでしょう?お気になさらず」

こうしてると優しい美人なお姉さんって雰囲気なんだけどなぁ。


「ドレス着てくださったんですね。娘のと同じデザインですが…。急なことで種類が用意できず、サイズが合うか不安だったのですけど大丈夫そうですね。今使いを出してるので明日までには色々揃うと思います」

娘さんもいるんだ。子持ちに見えないのに二人も。娘はあの王子みたいなのじゃないよね?


「何から何までありがとうございます」

「いえ、息子の不始末ですから…それと取り急ぎこちらを」

そう言いながら王妃様は綺麗なペンダントを取り出す。


「根本的な解決にはならないのですが、魅了と誘惑のスキルを抑える効果のあるものです。こちらをつけて頂ければおそらくは問題ないくらいにはなると思います」

「ありがとうごさいます、助かります」

お礼を言って受け取り、すぐにつけてみた。


「どうですか?」

「大丈夫そうですね。これで私もやっと気を抜けます」

ホッとした様子で力を抜く王妃様。

「かなり気を張ってないと抱きしめてしまいそうでしたので」

ふふふっと笑う王妃様。やめてください。

中身は男だから王妃様みたいな美人なお姉さんにしか見えない人に抱きつかれるとか無理です。


「なんかすみません」

「いえいえ。元はこちらの責任ですし。ん〜これくらいなら街へ出ても大丈夫かしら。ちょっと試してみましょうか。アリア、新人のメイドが何人かいたわよね?呼んできてもらえるかしら。あと、料理人のお手伝いしてる男の子達もできるだけ連れてきて」

「わかりました」


王妃様から指示を受けたアリアさんが城の方へ向かうのを見送り、メイドさんが淹れてくれたお茶を頂く。

「美味しい…」

「よかったわ。私もこのお茶お気に入りなのよ」




そのままお茶をしつつ話をしていると何人か引き連れたアリアさんが戻ってきた。

「お待たせしました。今連れてこれるだけ集めました」

そう言いつつ連れてきたメイドさん達を並ばせる。


「ありがとうアリア。じゃあアスカちゃんこの子達の前に立ってくれるかしら」

「わかりました」


全部で20人ほどだろうか。男の子のが少ない。

「みんな、この子はアスカちゃんと言って暫くお城に滞在することになった大切なお客様です。なので顔を覚えて粗相のないように。今ここにいない子達にもちゃんと伝えるのよ」


なるほど…自然に私をしっかり見るように話を持っていったのか。

しかもまだお城の仕事に慣れていない子達なら精神的に余裕もないし反応がわかりやすいんだろう。

それにしても珍しいよね、お城で新人の訓練するなんて。

今迄行った事がある所は、お城勤め=超エリートのベテランだったから、なんか新鮮。

「「「はい!」」」

元気よく返事をする新人さん達。


アリアさんや王様みたいに突然求婚してきたりする様子もないし大丈夫かな?

「大丈夫そうね…みんなご苦労さま。お仕事に戻っていいわ」

みんな一礼するとそれぞれの持ち場に戻って行った。


「アリア、後であの男の子達からそれとなくアスカちゃんへの反応を確認しておいてもらえるかしら。後、ユリネ。新人メイド達は貴女のが聞きやすいかしら…お願いできる?」

私についてくれてたメイドさんユリネさんっていうんだ。

「了解しました」

「承知致しました」



「取りあえずはこんなとこかしら。後はアスカちゃんがスキルの制御を出来るようにならなきゃだけど…」

根本的な解決はそうなるよね〜。 

一度身についたスキルは消せないし。完全に制御ができれば任意に発動と停止ができる。

やれやれ、バカ王子め。手間をかけさせてくれるなぁ。


王子はどうでもいいけど気に掛けてくれる王妃様やアリアさん、

メイドのユリネさんに迷惑かけたくないし頑張りますかね。


スキルの制御とか今までも何度も経験してるしなんとかなるでしょう。

それまでは貰ったペンダントを外さないようにしなきゃ。


戦闘の過程とかで自然に身についたスキルは最初から制御できるけど、

アイテムからだったり意図的に習得したスキルは使い込んで制御を覚えなきゃだからね。

今回のは後者に当てはまる。

なので自分で使い込むなりしないと制御出来ない。




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