表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第八章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

695/772

新たなお仕事



友好宣言後、数日間あった各国の交流も終わり、皆さんそれぞれの移動手段で帰国。

その間にドララは納品済み。各国への常駐ドラゴンも決まったそうで、時々交代したりもするそう。

いろいろな国へ行けるからとドラゴン達は喜んでいるんだとか。 (ママのドララを着けたいってのも大きい)

みたいね…。喜んで着けてもらえるのならよかったよ。 (うんっ!)


私自身は締めくくりの役目として、行きと同じようにグリシア王国の方々を国へ送り届けた。

ストレリチア様を含め、サラセニアもモルチアナも他国への長期滞在が初めてだったから、気疲れはしても楽しかったそう。

学園に戻る三人には、また行く約束をした。うちの子たちも行きたいって言ってたし。

ほんとに雰囲気が良くなってたからね。学園長から私の知り合いならフリーパスで学園に入れてもらえると許可も貰えた。

私だけそんなに特別扱いしていいのか心配になったけど、“魔道具にしろ、国の問題にしろ、これだけ貢献してくれたアスカちゃんを特別扱いしないほうがおかしいわ!”と学園長。

そこまで言ってもらえるのなら〜と、甘えることにした。

用事を済ませたらお邪魔する約束をして、一度アクシリアス王国へ。


ノアと聖さん姉弟を王妃様に預け、私達はドラゴライナ王国に移動する。

「ノア、二人のことお願いね」

「お任せください、マスター」

「聖さんも無理しないように。異世界を楽しむつもりでね」

「はいっ!」

弟の聖弥くんもお姉さんを助けたいから、色々挑戦してみるって言ってた。

仲良しで何より。

何かあればノアかティーに呼ばれるだろうし、移動しますか。 (任せてー!)



ーーーー

ーー



ドラゴライナ王国のお屋敷はもう自宅感覚でホッとするな…。

「お姉ちゃん、用事ってなんだったの?」

「そうよね…私たち詳しい話を聞いてないわよ?」

「バタバタしてたからね。コチラに来てから説明するつもりだったのよ」

アキナさんに頼まれたことだし、この子達にも無関係ではないから…。


順を追って説明していく…。

「先ずはステッキの正式な試合会場が最終段階に入っているから、実際に遊んでいる貴女達に確認してもらいたいの」

「もう!? お姉ちゃん、いくらなんでも早くない…?」

「魔法のある世界だし、アキナさんが全力だからね」

「あぁ! 魔法すごい…」

「アスカで見慣れてると、そんなものよねって感想だけど」

「だよねー」

みんなも納得した様子。ただ私が引き合いに出されるのには納得いかないけど! (ハハッ)


「先ずって事は他にもあるんだよねー?」

「うん。正解だよティア。まぁでも、こっちは主に私が頼まれてるんだけど、ティーとリズにも関係する話だね」

「ティー姉とリズですか?お母様とお仕事なら頑張るのです!」

「ふふーん任せて」

「ありがとう、二人とも。 えっとね、子供たちが遊んで学べる学校、それの下地ができたらしくて…校舎やら学ぶための魔道具、後は細かいシステム関係だね」

「それなら私達も少しは力になれるかもしれないわ。ね、奈々」

「うん! なんせ現役のJKだからな!」

確かに…。学校のシステムとかならいろいろな意見はほしいね…。

「じゃあお願い。未亜もね?」

「わかったよ、お姉ちゃん!」



とりあえず今日はゆっくりできるから、みんなでお祭りの続く街へ。

街の中心にある試練の塔の前では早速カメプロの映像が流されてて、アルフィーのお披露目と調印式の様子、後はアクシリアス王国の街の様子などが定期的に見れるようになってる。

本来は王族エリアで、ギルド試験等でしか使えない試練の塔への道が開放されてるから、そこには上映時間になると街の人が代わる代わる集まってきてるそう。 (この道、もうずっと壁ができたまま…)

王族エリアとを隔てるものだから仕方がないでしょうね。



まずは遠巻きからうちのお店の確認。

こちらは相変わらずの賑わいで、特に子供連れの人達が多い。

もう景品もなくなってるのに、すごいな…。 (作り足さないの?)

アキナさんに止められた…。 (何故!?)

お客さんが多いから、店を任されてる人達の対応に時間かかるって。 (ああー)

でも多分それは口実だと思う。 (う?)

私が忙しかったじゃない?それに、これからは学校関連もあるし、そっちの魔道具も作るからね。 (なるほど!)


まぁ、そんな訳だから…遠目から確認しておしまい。

多分店に顔を出したら騒ぎになるし。 (王女が顔を出したらそうなる)

らしいね…。私達のお店だったはずなんだけどなぁ。


うちの両親もこちらに戻ってて、また屋台をしてるそうだけど、そちらはもういいかな。

夫婦のどつき漫才みたいなのはうちの子たちに見せたくないし…。



街のお祭りエリアをぐるーっと一回り。

買い食いしたりしながらお祭りを楽しんで帰宅。


家の前でちょうどアキナさんと会って、今後の予定も聞かせてもらえた。

「明日は会場の確認をお願い。ピナを案内につけるから、現地で会おうね」

「わかりました。なにか用意していくものありますか?」

「ステッキくらいかな。実際に遊んでもらいたいから」

うちの子たちはもう自前のを持ってるし、大丈夫ね。


すでにうちの子たちがやる気満々なのは…。

ティー、アクシリアス王国にいるユウキ達に、明日迎えに行くから仕度しておくようにって伝えてもらえる? (らじゃー!)

お願いね。チーム魔王のメンバーだし。


私はシエルとマネージャーでもしますかね。 (結局ママには勝てなかった…)

まだあなた達には負けないよ? (いつか絶対!)

ふふっ。楽しみにしておくね。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ