表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第八章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

683/772

あれやこれや準備



アクシリアス王国のいつもの別棟へ転移した私達は、とりあえずはこのままのんびり出来る…はず。

アルフィーのお披露目まではあまりする事も無いだろうし…。


今現在、アクシリアス王国には各国のトップが大集合しているから、アリアさん達近衛騎士様、ユリネさん達メイドさんは大忙しだろう。

当然、王妃様やシルフィー達も。だから会えないだろうってのは理解してる…つもりだったのだけど、王妃様に続いて、シルフィー、アルフィー、アリアさんにユリネさんがこちらに向かってきている。

他にも大勢の反応があるのはなぜ!?



「あら、もう戻ってたのね」

「お邪魔しています」

「相変わらず硬いわね。 それよりみんな少し時間をもらうわよ」

なんだろう?と思ったら男女に分けられて、採寸が始まった。

「王妃様、これは…」

「公式な場になるからみんなにも服を用意したくてね。アスカちゃんとユウキくんのはお祖母様から届く予定だけど」

アキナさんから…。ドラゴライナ王国の正装なんだろうってのは予想できる。


でも…うちの子達は大人数だし、かかるお金も相当なものだろう。

そこまで迷惑かけていいのだろうか…。

「アスカちゃんの魔道具のおかげで予算は潤沢なのよ。だからこれくらいは還元させてね。あとは手直しで済むくらいには作ってあるから」

「…ありがとうございます」

また私は顔に出てたらしい。

メイドさん達がドレスをみんなに合わせながら調整などをしてて、かなり大忙し。


あれ…ピナさん?いいよ、もちろん許可。

転移許可を求められたからオッケーしたら、少し久しぶりのピナさんが魔法陣と共に現れた。

「お嬢様、遅くなり申し訳ございません」

「大丈夫よ。ピナさんもお仕事お疲れ様」

「もったいないお言葉ありがとうございます。 皆様もちょうど仕度されていたのですね」

「ちょうど?」

「はい。お嬢様方も少しお時間いただきます」

ピナさんは先ずはみんなにも渡すものがあると王妃様に。次いでスピネルにユウキの衣装を渡してくると慌ただしく去っていった。


みんなには何を?と思ったら、ドラゴライナ王国の紋章の入ったアクセサリーが渡された様子。

「お祖母様…。こちらは私に任せてくださるといったのに!」

王妃様はそう言いながら呆れ顔。それでもメイドさんに指示を出してアクセサリーも含めて着付けをしていく。


「お嬢様、お待たせして申し訳ありません」

「いいんだけど、その衣装って学園に行ったときのでは駄目なの?」

「当たり前です! お立場を考えてください!」

叱られたんだけど…。


すっごいドレスだったらやだなーと思っていたら、まるで王子様のようなピシッとしたパンツスタイルでびっくりした…。色は当然白銀。

「こちらはドレスの皆様と対極になるようデザインされています。当然、お嬢様にはドレスもございますからね?」

そっちもかぁ…。

半ば諦めた私は、ピナさんにされるがまま。


「お嬢様、また大きくなられました…?」

「知らないよ!」

ピナさんの視線が胸に刺さる。

「少し手直ししなくてはいけませんね…」

ごめんね!? (ほうほう…)

体感ではわかんないからなんとも言えないんだよなぁ。

ただ、王子様衣装の胸部分が苦しいのは事実。 (ぱーんってなりそ…)

やめてよ… (ボタン飛んでったよ?)

うう…。

「…すみませんお嬢様、採寸させていただきます」

「はい…」

ついこの間、麻帆に測られたばかりなのに。


ピナさんは採寸すると、”お時間をいただきます“と転移していった。

迷惑かけてごめん…。実際、麻帆が測ったときよりサイズアップしていたのは何故…。 (成長期?)

今!? (ママは性別戻ったりイレギュラーだもん)

それを言われちゃうとなぁ。


暇になった私はシルフィー、アルフィーとみんなの着付けを眺めていた。

「おねーさま、アルフィーのもステキなのでたのしみにしていてください!」

「うん。かわいいアルフィーを見せてね」

私にベッタリなアルフィーを撫ぜてあげる。

「…アルフィー?少し離れなさい!」

「いやです!」

「シルフィーも特別な衣装なんでしょ?」

「それはもちろん。特別な場ですし…」

「楽しみにしておくね?」

「はいっ!」

機嫌、直って良かったよ。


主役のアルフィーだけは魔装になっている。当然、作った私は理解しているけど、実際に着るとまた違うんだろうから楽しみ。

シエルデザインだし、間違いない。


「あ、そうだ…。ユリネさん。うちの子達にこれ渡してあげてくれますか?」

「こちらは…?」

「お化粧を記憶しておけるものです。崩れる心配もないし、数パターン記憶しておけるんです」

「なるほど…?わかりました。でも数が多くないですか?」

「ユリネさんとアリアさんもよかったら…と思いまして」

「あ、ありがとうございます!」

以前、自分用に作って、未亜にも渡してあるピンキーリング型の魔道具。それを量産した。


キャンディとノアにはもう渡してあるのだけど…。

「アスカちゃん、人数が少ないわ」

「えっと…?」

「もう二人、女の子いるでしょう?」

王妃様が言ってるのはキャンディとノアの事かな?

「宜しいのですか?」

「勿論よ。流石に大きい子達の衣装は無理だけどね」

チョコ達は流石にね…。 


お言葉に甘えて二人も召喚。

「ますたぁ?お仕事かしら〜」

「護衛でしたらお任せを!」

「ううん。二人も衣装合わせしてもらってね」

「え?」

「マスターそれはどういう意味で…」

戸惑う二人に説明をして、メイドさんに任せる。


なれない事態に二人はかなり戸惑ってる。

「ますたぁ〜…」

「隣に立っていてもらうためだから」

「…そういう事でしたら」

諦めたようにされるがままの二人。なかなかに珍しい光景だわ。


「あ、アスカちゃん。セイナ様方もこっそり来られているから」

「祖父母がですか?」

「ええ。アルフィーの事でお世話になったから、是非とお願いしたの。目立たないのならと、来てくださってるわ」

「そうなんですね」

後で会いに行かなきゃ。王妃様に部屋の場所も教えてもらったし。両親の近くの部屋に滞在しているらしい。



暫くして戻ってきたピナさんに、ドレスと王子様衣装を再度着付けてもらった。

今度はピッタリ。仕事が早い…。

「なんとかなりましたか。これからは定期的にチェックさせていただきます」

「えー…」

「手直しですまないほど大きくならないと約束していただけるなら必要ありませんが!」

そんなのわかんないし。怒んないでよ…。 (嫉妬は怖い)

忍びに必要?とは思っても言ったらダメなんだろうな。 (アキナさんが大きいの好きだから)

いらない情報!! (ぐふふ)

ティーのおっさん化が止まらなくて私はショックだわ。 (おっさんいわないで!)














評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ