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召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第八章

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紹介



“異世界に行けるのなら行ってみたい”

当然そうなるわけで…。特に聖弥くんの熱意は凄かった。

もし危ない称号やらスキルがついたら、こちらでは封印させてもらうしかないか。

聖さんは流石に少し遠慮してるけど、聖弥くんが大喜びで。

ダメとも言いにくいのよね。 (ママは子供に弱い)

かなぁ…。


私達も行く予定ではあったけど、まさか一緒に行く事になるとは。 (予想はできた)

とりあえず、注意事項を伝えて、魔力ドームで飛ぶ方を使う。魔力循環できないから当たり前だけど。

しかも二人とも魔力ドーム見えてるらしいじゃない。 (大きなシャボン玉ーってはしゃいでる)

ゲートで直接シエルの店に行くのも考えたけど、先ずは王妃様に挨拶をしなくてはいけないから、お城へ。


ーーーーーー

ーーーー

ーー


転移した直後に二人をチェック。

当たり前のように翻訳スキルがついたな。 (他は…?)

……。なにこれ…!! (なに!?)

異世界生まれ。内容としては異世界の血を引く人が違う世界で生まれたってやつ。

それを言ったら私やユウキ、未亜もそうなんだけど…。

私達にはそんなのなかった。 (なんかバフかかるの?)

うーん、バフとまでは言えないくらいの加護がかかってるね。

異世界で絡まれにくくなる…。 (ギルドでも安心だ!)

それは私のことを言ってる? (ふひひ)


ベッドで丸まってるドラゴン姿のティーを聖さんが見つけてしまい、可愛い可愛いと大騒ぎに。 (お、おおう)

困惑してるティーとかレアかも。

とりあえずここはユウキに任せて、私はお邪魔したのを伝えるために別棟を出る。

本城への廊下には当たり前に近衛騎士様が詰めてて、直ぐに繋いでもらえた。

知り合いではなかったけど…。


部屋で待ってればいいそうだから、戻ったのだけど、にぎやかね? (お嬢様でもお城は初めてみたい)

あー。ティーに気を取られてたけど、ようやく何処にいるか実感したのね。

「お城って…じゃあ王様や王妃様が居られるのですか!?」

「うん。丁度、王妃様と王女様が二人こちらに向かってきてるね」

「王族の方をおよびたてしたのですか!?」

「ママも王族だし…」

ティー!? (どうせばれるの)

うっ…まあそうだろうけど。

リアと奈々がノリノリで話してるしなぁ。



「アスカおねーさま!!」

真っ先に飛び込んできたのはアルフィー。

いつも通りね。この子の機動力はすごい。

「アルフィー待ちなさい! フィアンセの私より先に!」

続いてシルフィー。

「二人とも落ち着きなさい」

少し遅れて王妃様。



「お邪魔してます。今回、また友達も連れてきたので、そのご挨拶をと思いまして」

「わざわざありがとう。あら、今回は男の子もいるのね?珍しい…」

私が女の子しか連れてこないみたいに言われてる! (その通りだし)

…ユウキがいるじゃん! (弟を数に含めるのはどうかと思うの)


私がティーとそんな話をしている間に、聖さんと聖弥くんはしっかり挨拶してる。

さすがよね。 (話そらした!)

そこは流してよ…。 (しゃーないなー)


「アスカ様…まさか」 

「な、なんでしょう?」

シルフィーからの圧がすごい! 私何かやらかした!?

「大丈夫よ、今のところはね」

リア、なんの話?シルフィーも諦めたようにため息ついてるし。

未亜や奈々達も混ざって内緒話を始めてしまったから、私は王妃様に色々と事情の説明。


勿論、遠い親戚だろうって話もしっかりと伝えた。

「話が壮大すぎてちょっと頭がついていかないけど、セイナ様のご両親が…って言われたら納得してしまうわね」

「ええ。もう何でもありって感じです」

「それ、アスカちゃんが言う?」

「酷くないですか!?」

私がなにをしたのよ。 (まぁ色々と?)

流石に曾祖父母と比べたら… (いやーどうだろう)

むぅ…。


「もうシエルからお披露目衣装は受け取られましたか?」

「ええ。アスカちゃんの作ってくれた魔道具アクセサリーも衣装にぴったりで素敵だったわ」

「良かったです。シエルの衣装が凄く素敵だったので、私も頑張りました」

「おかーさま、おねーさまに見せたいです!」

「うーん、すぐにお披露目だからその時に見てもらったら?」

「えー…」

「アスカちゃん達は暫くはこちらにいられるわよね?」

「ええ。どちらにしても帰るときは時間も戻しますから。それに私達もお披露目はぜひ見てみたいです」

アルフィーにとって大切な日になるからね。

生まれを見守ったからこそ、大切な日は見届けたいって思う。

アルフィーも私が当日居るならと諦めてくれた。

本番のお楽しみにしたいからね。

二日後らしいし、そんなに待たずに見られる。


王妃様とのお話も一通り済んだあと、街にあるシエルの店へ向かう事になった。

聖さん達も街を見てみたいだろうし、アリアさん達近衛騎士様の護衛付きで、馬車に乗り移動。

お嬢様な聖さんも馬車は初体験らしい。

「もっと揺れるのかと思いましたわ。車より乗り心地がいいですわね」

「これはアスカが王妃様用にって作ったからよ。特別なの」

間違ってはないんだけどね?わざわざ言わなくてもいいと思うんだよリア。

大人数が余裕で乗れるってなると、空間拡張がされてるこの馬車が最適になる。

当たり前のように王妃様もシルフィー、アルフィーも一緒だから、安全面を考えてもこの馬車のが安心。 (ママかお祖母ちゃんクラスしか壊せない)


移動中に聖さんに色々と聞かれて説明。

私が王族だってのとか、実は恋人がたくさんいる、とか…。なんでバレたん。 (シルフィーの態度?)

カン良すぎない? (逆!)

どういうことよ。 (ママが鈍い)

言ってくれるわね。 (だってー!)

まぁいいけど。引かれるかと思ったのに、納得してるのはなんで? (さもありなん)

解せぬ…。 








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