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召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第八章

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新学期



8月も終わり、いよいよ新学期。

まだまだ暑いけど、私達は魔道具のおかげで快適な登校。

「久しぶりにお姉ちゃんの制服姿見たよ。やっぱりお姉ちゃんも普段からスカート履こう?ね?」

「そうね…。だいぶ慣れてきたし。未亜、一緒に選んでくれる?」

「勿論! ミニもいいし、ロングも絶対似合う…」

加減だけはしてね…。 (手遅れ)


「そういや姉ちゃんが言ってた怪しいやつって、アレ?」

「こんな朝にもいるの!?」

ユウキの目配せした先には、確かに通学中の学生に混ざって明らかに不自然な人が。

刑事の張り込みか! 真夏にロングコートって悪目立ちしすぎでしょう。素人かよ…。 (ぷぷっ 朝からママのツッコミが激しい)

あれはしかたなくない!? (ドラマとかの影響受けすぎぃ!)



「…ユウキ始末する…?」

「いや、大丈夫だから。手を出したらだめだよ」

「むー」

相変わらずついてきてるなぁスピネル。教室でどうするんだ…。 (ユウキの隣に座ったり、机に座って邪魔したり?)

…ユウキがいいならいいけども。



通学路の途中、走って飛びついてきたのは奈々。

「アスカおはよ!」

「おはよう、奈々。 学校では加減してね?」

「お、おう…。みんなにめちゃくちゃ念を押されたからね。リアちゃんに序列を最後にするとまで言われたから」

なるほど、最終手段で脅したのか。

奈々には申し訳ないけど、リアグッジョブ。


「はぁ、はぁ…やっと追いついたわ。朝から無駄に元気なんだから!」

「麻帆おはよう」

「おはよう。アスカちゃん大丈夫だった?」

「まぁ、以前の奈々と変わらない程度だから許容範囲かな」

「へぇーあれが相当堪えたみたいね」

麻帆も知ってるのか。奈々本人や麻帆の平穏のためにも我慢してもらうしかないんだよ。 (いつまで耐えれるやら)

定期的にガス抜きしてあげるしかないね。 (ママがぬいてくれる!)

変なニュアンスを感じたのだけど? (キノセイ)

……そういう事にしとく。



教室についても奈々と麻帆は相変わらずで、久しぶりに学校へ来たーって感じがするわ。 (あはは)

クラスのみんなとも挨拶はして、いつもの学校。一つを除いて。

「アスカ、どうかした?」

「ううん、なんでもないよ」

「やっぱりアスカちゃんは気がつくわよね」

「なに、なに?なんの話?」

「すぐにわかるわよ」

「えー!」

クラス委員の麻帆は当然把握してるか。


教室の扉が開き、担任の先生が教室に入ってきた。

「おーい、席につけー」

「えー。せんせー早くない?」

「いいから座れ。今日はちとホームルームが長くなるからな」

担任の突然の宣言にクラスのみんなもザワザワしながらも席につく。

教室に入った時の違和感、原因はそれだろうなぁ。


出席確認の後、先生から爆弾発言が。

「今日はみんなにお知らせがある」

「せんせーが結婚したーとかなら興味ないでーす」

「やかましい。仮にしたとしてお前らにわざわざ報告するか!」

男子にからかわれてるけど、律儀に返す先生もなかなかだと思う。

ノリがいいと言うのか…。 (煽り耐性0)

さすがに失礼だから。別に悪い先生ではないんだし。 (ふむー)



「いいから静かにしろ。今日からこのクラスに転入生がくるぞ」

だろうね。明らかに机が一つ多いもん。

「女子!?」

「イケメン希望!!」

「あー静かにしろ。 入ってきてくれ」

教室の前の扉を開けて入ってきたのは、グレーの髪をポニーテールに纏めた、女子生徒だった。

その見た目に、男子からの喜びの声と、イケメンじゃなかったって女子の落胆など様々な声が聞こえる。

ただ、私は転入生に対して警戒心しか感じなかった。どういう事よ…。 (……)


相手もそれは同じなのか、明らかに目があった。

それでも何事もなかったかのように頭を下げて自己紹介を始める。

「初めまして。わたくしは白銀(しろがね)(ひじり)と申します。この様な時期の転入ですが仲良くしていただけると嬉しいですわ」

「白銀って、まさかあの白銀グループ…!?」

「本物のお嬢様…」

白銀グループね。確かに私でも知ってる。

だって時々行くモールの運営会社だし。 (CMで見る!)

そうね。 そんな本物のお嬢様がなんでこの学校に…。しかもこんな中途半端な時期に転入? (おかしいの?)

おかしいでしょう。ここは私立ではあるけど、国内有数の進学校って訳でもないし、お嬢様が通うような学校ではないからね。 (奈々がいる時点で察し)

といっても、そこまでレベルが低いわけではないよ。中学受験があるくらいだからね。 (なんでママたちはここを?)

公立より自由がきくし、高校までエスカレーター式で受験も最初の一度だけ。

何より家から近い。 (最後のが一番の理由っぽい)

当たり。 (ひゃっふー!)


そんな学校に本物のお嬢様が転入なんて違和感しかない。しかも… (うん?)

ううん。確証はないから。 (むー)


私がティーと話している間に、諸々の話も終わったらしい。

質問タイムとかで男子が不躾な質問をしてただけだから、私は特に興味もない。

「よしっ、じゃあ後は各々で交流してくれ。 白銀、一番後ろに席を用意してあるから、そこを使うように。もし席を変わってほしいとかあれば本人達で相談してくれ」

「わかりましたわ」

私は一番窓際。転入生は廊下側。できるなら関わりたくない、けど…。

多分無理だろうな。


私を一瞥して自分の席に座る転入生。

こっちでまで学校でトラブルが起こるのはゴメンなんだけどなぁ…。







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