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召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第八章

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島の開拓



島にチョコ達を喚んで、自由にしててもらう。

ここなら周りに気を使わなくてもいいし、あの子達も気が楽だろうから。

キャンディとノアは早速水着になって、ラムネに乗せてもらってる。

それを見たうちの子達も水着に着替えてるから、一緒に遊ぶのかな?


私はティーとリズのお願いを叶えてあげないとね。 (わーい!)



まずは海から海水を引き込むようにして、プールを作る。

魚や生き物が入り込まないように対策はしておかなきゃな。

「海にドボーンってしないの?」

「魚もいるし、珊瑚もあるからね。水を引き込むのにもかなり気を使ったよ」

「大きなプールなのです!」

「リズ、まだ入ったらだめだよ。 ママのおっけーがでてから」

「はいなのです!」

ふふっ。ティーがちゃんと妹を見ててくれるのが微笑ましい。



地面に魔力を流しながら魔力ドームを展開。その中で作成する。

砂に熱をかけて硝子にしたものでスライダー部分を。

登り口への階段は、ここの森を間伐して集めた木を利用。

全体に強化と状態保存もかけたから割れたり、朽ちたりする心配もない。

スライダーはガラスのクリアな見た目が涼しげになってるはず。

「おー…すげー一瞬!」 

「お母様かっこいいのです!!」

「キレイに見える?」

「うんっ!」

「もう遊べるのです?」 

「後は水を循環させるようにするだけだよ」


スライダーのスタート地点に、プールの水を水流ジェットの魔道具を応用してパイプで送り、スライダーの中を流れてプールへ。

これで流れる水に乗って滑れる様になった。

時々魔力の充填は必要だけど微々たるものだし、当分は動き続ける。

水流ジェットの魔道具を海水が通るときに水質調整もする様にした。

仮にプール内で水が汚れてもキレイになるから、海へ戻したとしても問題はない。


「よしっ。 階段だけは気をつけて上がるんだよ。一緒に浮き輪に乗って降りておいで」

「わーい!」

「リズも行くのです!」

渡してあげた浮き輪を抱えて駆け出していった二人。

プール側で待ち構えるか。


暫くしたら二人の楽しそうな声と共にスライダーの出口から飛び出してきた。

想定より速度が早いな…。ティーなにかしたね? (バレちゃった!)

浮き輪に乗った二人が水切りの様に跳ねてったからな。 (風魔法で加速したの)

程々にね? (あーい!)



「私達が地面に配置を考えてる間にお姉ちゃんがまたなにか作ってる…」

「アスカの魔力が動いたからなにかしたとは思ってたけど…ここ迄とは思わなかったわ」

「お姉様、これは…?」

説明してあげたら、リアとシエルは浮き輪を抱えて走っていった。


「未亜は良かったの?」

「スピードとか凄そうだから…」

「ティーのは加速してただけだよ。通常はあんなに跳ねたりしないから」

「じゃあ行ってくる!」

未亜が走っていった直後に、ニ度目のティーとリズがまた飛び出してきた。


「マスター! な、なんですかこれ!」

「ラムネに乗せてもらってたら〜ますたぁの魔力を感じて戻ってきたのよ〜」

「ごめんね。驚かせたかな?」

「ううん。こっちに来て驚いたわ〜私達も遊べるのかしら〜?」

「大丈夫だよ。ラムネも小さくなればいけるから、連れてってあげて」

チョコは水に濡れるのがあまり好きではないし、クッキーも水に入ることはないからな。


スライダーに向かったキャンディ達と入れ替わるように、悲鳴と共にリアとシエルがスライダーを滑り降りてきた。

心配になったけど、楽しくて悲鳴をあげてただけみたいでホッとした。

次には未亜が。着水でバランスを崩して浮き輪から放り出された時は焦ったけど、楽しそうに笑ってるから平気そうね。


キャンディとノアはどうするのか思ったら…。

程よいサイズになったラムネに乗って射出されてきた。

ティーより更に速度を上げたのか、プールに収まりきらず海まで飛んでいったな…。 (あっちに乗りたい!)

ラムネだから大丈夫だけど、気をつけなさいね。 (はーい!)


「未亜、私達も行くわよ!」

「えっ!? アレは流石に…」

「未亜姉様、いこ…」

リアとシエルに引きずられてったけど大丈夫か…。


全員がラムネに乗って降りてくる姿は、もうウォータースライダーじゃなくてジェットコースター。


…そして射出。

未亜がガチめな悲鳴あげてるけど大丈夫か?

明らかにラムネが飛行したんだろうって高度で海までぶっ飛んでいった。

こんなの見たらティアは間違いなく怖がるなぁ…。



さっきので懲りて怖がるかと思った未亜も、普段おとなしいシエルも繰り返し遊んでるから作ってよかったよね? (うんっ!) 

流石に海まで飛ぶのは止めたけどね…。

プールを作った意味がないし、魚が驚くだろうから。

島付近から小魚が消えたら寂しすぎる。



みんな楽しそうに遊んでるから、私はうちの子達が書いたっていう図面を再確認。

露天風呂付きの宿に、森の中は地形を活かしたステッキのフィールド。

まずは宿を作るようだから、必要になりそうな資材を書き出しておく。

後で夕波王国の店に手配しておかなきゃいけないな。


ピナさんがいてくれたら手配先も教えてもらえるけど、今は居ないからなぁ…。 

何処へ発注するか…


!? 


島の周囲に展開してる警戒線に船が侵入?

あー…ハルナさんか。 ありがとねクッキー。

空から見ててくれてて助かったよ。

チョコが先導してくるのね?了解。魔力ドームは一時的に解除しておくから、周囲の警戒お願いね。

ハルナさんの島はお隣だもんなぁ。コチラから挨拶に行くべきだったかな。



海岸へ迎えに行くと、ちょうどチョコが見えた。

大きな船だと接岸できないけど…大丈夫かな。

あ、小舟を下ろしてるのね。


沿岸で停泊した船の横に滞空してるチョコは案内しようとしてくれてる。

うちの子なのはわかってるから怯えてるとかではなさそう。


たださ。小舟に結わえられたロープを咥えて引っ張って来るとは思わなかったよ。

たしかにそれが一番早いけども。

早めに桟橋くらい作らないといけないなぁ。

そのうち夕波陛下とかも来そうだもの。 (絶対来る!)

だよね。









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