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召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第八章

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各国で…



表彰式も終わって落ち着いたから、帰る前にお金を預けたいって言うみんなと、今日は街のギルドへ行く事になった。


ただ、街へ出たら色々な人に囲まれて、お礼を言われたり、お店の人から食べ物やらを貰ったりと、中々前に進めない。

護衛をしてくれているピナさんが、代わりに受け取ってくれて忙しくさせてしまってる。


「キリがないから私達がガードするわ!」

「だね、お姉ちゃんは真ん中にいて。ティーちゃんとリズちゃんはお姉ちゃんを守ってね?」

「あい!」

「わかったのです!」

「姉ちゃんはこっちでも目立つことになったなぁ」

「アスカお姉ちゃんって目立つの…?」

「それはそうよ? 美人で強くて王女なのよ?」

「なるほど…」

リア、やめて…。恥ずかしくなるから。スピネルも納得しない! (あははっ)


はぁ…まさか街を歩くのがここまで困難になるとは思わなかった。

「お嬢様、傍を離れないでくださいね」

そう言うピナさんに先導され、私の周りはリア達が囲んでくれてる。

これじゃあまるで有名人にでもなったみたいじゃない。 (有名人だよ?)

でも一番有名な女王陛下のアキナさんも普通に街を歩いてるよね? (奥様の護衛がいるし)

それはそっか…。 (それに、今はママが一番話題で時の人)

頭痛い…。 (耐性あるのに)

気持ちの問題よ。 (七十五日経てば)

長いなぁ。 (経過する前にまた更新イベント起こしそうだけど) 

大人しくしてよう…。




ギルドではAランク用の部屋に通されて、また魔獣の討伐報酬を渡されたりと、持ち金が加算されていく…。

本当に何とかしないとだめだな。

とりあえず、前と同じように預け入れしておくけど、どうしたものか。

預けてあれば、投資に使われているからお金が動かないってわけではないけど、額が大きすぎないかな? (ティー達もお金持ち!)

だよねぇ…。


悩んだ末、投資もやっているギルドなら何か方法を知らないかな?と、ギルドの人に相談したら、国家事業に寄付もできると。

それなら、少し話に出てた、遊びながら学べる学校を作るっていう事業に、定期的に寄付出来るようにと、お願いしておいた。


子供たちが学べる場所ができる…それにお金を使われるのはいい事だと思うし。

ティーやリズも興味を示すかもしれないから。


特にリズは周りが年上ばかりで、甘え上手なのはいいのだけど、同年代の子がティーくらいしかいないのも心配になる。 (そなの?)

最近は私にべったりだから、もう少しのびのびと遊んだり、学んだりして欲しいからね。 (ほうほう)

ティーもグリシア王国では学園に通えなかったから、こっちならリズと行けるかもだよ? (それは楽しそう!)

でしょ?お金があれば早く事業も進むかもしれないからね。



両親も功績の報奨として貰ったお金で、遂に街に家を買う頭金ができたとかいって、今朝から内覧にいってる。 

決まったら見せてくれるとは言ってたけど…。

本格的に両親は移住を始めるつもりだな。

私達はまだ学校もあるのに。

仕方ないか…。会おうと思えばすぐに会えるし。二人がどうしたいかを優先してもらおう。


ドラゴライナ王国には更にニ日ほど滞在して、帰る前に一通り挨拶周り。



アクシリアス王国に行った時には、もう少しで船が完成すると王妃様から聞いて、完成したら見に来る約束をしたり…、リコにも会いに行った。

シエルのご両親にみんなで挨拶もできたし、普段のシエルの様子をうちの子たちから聞いたご両親は嬉しそうだった。

リコのおかげでシエルのご両親も救われたそうで、肩身の狭い思いをせずに済むようになったと聞いてホッとした。



グリシア王国では、ストレリチア様達に会いに行ったのだけど、学園のみんなが会いたがってるからと言われて、魔法学園に顔も出した。

学園内の雰囲気は明るく、学園が楽しいって話もアチコチで聞けた。

召喚科のお爺ちゃん先生からは、召喚に関する質問があると言われたから、それに答える形で私のわかる範囲をメモにまとめて渡しておいた。

召喚魔法陣が私の知識と随分差異があったし…。

教科書にするとか意味のわからないことを言ってたけど、冗談だよね?



ドラゴンの里では、ボードに乗りながら雲を引くのが流行っていて、嫁いできたウインドドラゴンの奥様が雲を消すのにお疲れ気味だったから、甘いおやつを渡してあげた。

フィアとニレは自分達の遊び場でのんびりしてて、ボードに飽きたのかと思ったら…

コースを大人に占領されてるから、遊び場の方で乗り回してるって。

余程娯楽に飢えてたんだろう。子供たちのが遠慮してるくらいだし…。

可哀想になったからアスレチックを拡張してあげた。

これでまたしばらくは新鮮な気持ちで遊べるはず。



師匠の所では聖女関連のその後について報告をしてもらった。

こっちも色々と意味のわからない事態になってて、一つわかったのは、私は絶対に帝都の街へ出歩けないって事。

師匠やメリアさんからも、私が街へ行くのは許可できないって言われた。

元々、勇者として滞在してた時も遠征が始まるまでお城から出なかったし、街へ遊びに行くとかした覚えがないからいいのだけど。

あっちもこっちも、のんびり出歩ける街が無くなりそう…。




最後に、みんなをアルディエル母様に紹介したくて、連れてお邪魔した。


私が浅はかだったと言えばそれまでだけど、過去一番でピンチの事態に。 


「説明しなさいアスカ!」

「お姉ちゃん…?どういう事かなぁ…?」

「お姉様…ピンチなの…」

「妾が羨ましいからとアスカに詰め寄るものではないぞ?」

アルディエル母様が煽るからだよね!? (ちょっとおっきくなってるの)

…そうね。


どう説明したら納得してもらえるのか…。 (修羅場かな?)

修羅場だね…。私が。

他人の心配してる場合じゃなかったよ。 (そっちもそろそろ危なそう)

えー…。 (先代様がこっそり抜け出して会いに行ってるから、奥様に怪しまれてるの)

なんて事!

でも、とりあえず私は自分の事で精一杯。そちらは後回し! (らじゃー!)

元々あちらは私の許容範囲外でしょう。

…いや、再会の手助けをしたから無関係でもないのか?

あぁんもう…! (次回、修羅場のアスカ お楽しみに!)

楽しくねぇー!! (言葉使いに気をつけましょう)

はい…













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