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召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第七章

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メンバーが増えての狩猟大会



狩猟大会当日。


事前に運営側として参加してる両親から私達の受け持ちエリアを教えてもらった。

「今回参加する中でアスカ達は最大戦力になるから、北側の最奥を目指して貰うよ。何か発見が有れば報告して」

「わかった」

「ユウキ達は、前回アスカ達の向かった方角ね。スピネルちゃんのいたエリア周辺の再確認と進めるならその奥へ」

「りょーかい」

ユウキのチームにはスピネルだけじゃなくシャーラもいるからバランスはいい。かつての仲間だから連携も問題ない。

レウィもユウキにお願いされてそちらに回ってくれてる。


テントも私がカスタムした快適なものをユウキに渡してあるから安心して休めるはず。

個室やお風呂完備の特別仕様。女の子もいるからね。


何かあればファミリンで連絡は来るし、クッキーが援護にも行ってくれる。

あの子が一番機動力は高いから。



「アスカ。アキナから伝言もあるよ!」

「うん?」

「ガンガン進んで最奥を目指して! だって」

「背後は?」

「アスカ達の後ろはいくつものパーティが追従するから大丈夫。前だけ見て進んで」

何かあるのかな? (うーん…)

行けばわかるか。 (お宝ー!)

そんな上手い話あるわけないって。


「アスカー! 私達も前より頼りにしてくれていいからねー?」

「ありがとティア。無理せず楽しもうね?」

「もちろん!」


私達のチームは…

ティー、リズ、未亜、リア、ティア、シエル。

それにピナさん、シルフィー様にアリアさん。

実働部隊がこの九人に私を含めて十人。

私はチョコ達を呼ぶ。

ティーはプリン、ティア、シエルはうどんとぼたんもいるから戦力としては申し分ない。 (国落とせるレベル)

例えが怖いから。


ドラツー内の待機組はユリネさんと奈々、麻帆の三人。

移動する私達に追尾するようにドラツーをティーが飛ばしてくれるから、いざとなったらドラツーに戻ればいい。



「母さん達は参加しないの?」

「うん。今回は完全に裏方」

「娘たちだろうが不正は見逃さねぇからな?」

そんな事するつもり無いよ、父さんは失礼だな…。 (一言多い)

ほんとよ。




街の転移門を利用して、北門まで移動。

私の顔がもう知れ渡ってるからか、転移門を守る兵士の人に毎度敬礼されるし、ギルドカードを出すまでも無かった…。

流石に北門から外へ出る時は、厳しいからかギルドカードを提示したけど、兵士さんに申し訳ないと謝られた。

しっかりとお仕事をしてるだけなんだから責めたりしないのに。

お礼を言って外へ出る。



先ずはチョコ達を召喚。

ドラツーも出して、待機組には乗り込んでもらう。

私も一度乗り込んで、リビングのエリアにスクリーンとカメプロのプロジェクターを設置。

「ここから状況の把握ができるから、見ててね」

「もう何が起こったのかわからないけどわかったわ」

「アスカ、無理して怪我しないでよ」

「ありがとね奈々」

そんな不安そうな顔しなくても…。


「ユリネさん、冷蔵庫には飲み物や食材もたくさん入れておきますから自由に使ってください」

「了解しました」


よしっ、じゃあティーよろしくね。 (ラジャー船長!)

私が下船すると、飛び上がったドラツーは隠蔽を起動して姿を消した。


ヘッドセットタイプのカメラを装着し、アキナさんからの開始宣言を待つ。

「お嬢様」

「うん?」

「我々は陛下の宣言を待つ必要はありません。先行するようにと言われてますから」

「そうなの!?」

じゃあ出発するか…。後発のチームの邪魔になるのかな。



陣形を整えていざ森へ。

今回も私は最後尾。

先頭は大きくなったプリンに乗ったティーとリズ。

左右にリアとティア。

真ん中にシルフィー様とアリアさん。

チョコには今回も未亜とシエルが乗ってる。

うどんとボタンもそれぞれの主に付き従って傍を離れない。


ラムネは小さいままクッキーと飛行。

ピナさんとキャンディが私の斜め前方に。


ティー、気をつけるんだよ。 (はーい! ドラツー側からも見てるから大丈夫)

ホント器用だな…。 (ティーもママのステータスアップの影響受けてるから任せて)

うん、頼りにしてる。 (〜♪)


今回もまずは私の魔力隠蔽をオフにして、全員に身体強化をかけて出来るだけ奥へ進む。

アキナさんの開始宣言が終われば後ろから他のパーティも出発するし。



「アスカ様、こんなに敵と遭遇しないものなのですか…?」

「遠巻きには居ますけどね。みんなの魔力が高いのでこの辺りの魔獣では怯えて近づきません」

「私の魔力も、セイントドラゴンとして覚醒したお母様に匹敵しますものね…」

そうなのね…シルフィー様もやっぱり称号で跳ね上がってるか。



探索は広めに確認してるけど、未だ寄ってくるような魔獣はいない。

これ、私は隠蔽してもいいのでは? (大丈夫だと思う。今のママだとこのままどこまでいけちゃう)

戦えないのはそれはそれでみんなつまんないか。 (うん)

みんなには注意だけして、魔力隠蔽。


それでも…。 (近寄れないだろうなぁー)

これさ、下手したらうちの子達って街を出歩く時も問題では? (有り得そう…)

一度全員の魔力を正確に把握して、隠蔽出来るように魔道具に術式を追加するべきだな。



そう思っていたのだけど… 

さすがはドラゴンが沢山いるドラゴライナ王国でも調査しきれていない森。

徐々に周りの魔獣の包囲が狭まってきた。 

「みんなそろそろ警戒してね。いつ動き出してもおかしくないから」

みんなに警告だけしておく。


リア、ティアは言わずとも察知していたようで、すでに臨戦態勢。

包囲していた一匹が動きをとった途端、一斉に動き出した。

感化されたのかやけくそなのかわからないけど、追い詰められた獣は危険度が増す。

何時でも動けるようにと、そう思ってた…。


なんだけど…

私が手を出す暇さえなく、うちの子達無双。

あまりの蹂躙っぷりに呆気にとられてしまった。 (よゆーよゆー)

心配だったリズも、プリンの背から魔法を連射してるし、シルフィー様とアリアさんも連携がうまい。

遠距離はシルフィー様の魔法で仕留められていくし、魔法剣の間合いに入ればアリアさんが切伏せていく。


上空にいるクッキーとラムネからも危険を知らせるような情報はない。

飛行してた魔獣はとっくに叩き落されてる。


チョコに乗った未亜とシエルも飛んでるから危険はないし、二人からは対地魔法が撃たれてて…。

ピナさんに至っては、ふっと消えては戻ってくるという動きを繰り返し、そのたびに仕留められてるから、忍者すげー…。


「ますたぁ…私達することないわね〜」

「だねぇ…」

もちろん警戒はしてるし、探索で見てはいるのだけど、どんどん敵の数が減っていく。


もう少し範囲を広げたほうがいいか。

「あれ…?」

「ますたぁ?」

「進行方向に何かある…」

「見てくるわ〜」

「お願い。でも気をつけてね。クッキー、キャンディの援護お願い」

了解って意思が帰ってくる。


なんだろあれ… (ティーもみえた!)

あれ、なんだと思う? (人工物なのは間違いないのー)

だよねぇ…。なにか見つけたらってこれの事? (かも…)









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