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召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第七章

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各国で



夕方に仕事から帰った父さんも一緒に、リビングで家族写真の撮影。

みんなドレス姿ですっごい豪華。

シエルが中心になって頑張ってくれたらしい。


魔力ドームを使い、風景や演出も変えて何枚も。

「この為にいいカメラを新調したからな!」

父さんは撮った写真を確認しながら満足げ。

早めに印刷してくれるって言ってるから、出来上がるのが楽しみ。



翌日にティアねえ様が帰るタイミングで一緒にアクシリアス王国へ転移。


ーーーーーー

ーーーー

ーー



「アスカはここにいてねー」

「わかったよ」

ティアねえ様が部屋を出ていって、さほど待たずにアルフィー様がすごいスピードで移動してくるのがわかった。

機動力!! (あの子は走っても早い!)

追いかけるように王妃様とシルフィー様も来てる。




「あすかおねーさま! おめでとうございます!」

「ありがとうございますアルフィー様」

部屋へ飛び込んできてそのままの勢いで抱きついてきたから、びっくりした。

この辺は小さいドラゴン姿の時と同じで微笑ましい。


「追いかけるのも一苦労だわ…いらっしゃいアスカちゃん。お誕生日おめでとう」

「ありがとうございます王妃様」

「アスカ様…おめでとうございます。さぁ、こちらへ」

どういう事かわからないままシルフィー様に腕を組まれて移動。

「おねーさま、ひとりじめはだめです!」

ご立腹のアルフィー様には逆の手を繋がれてしまった。 (ティーは頭のうえー)


案内されたのは大きなホール。

飾り付けや料理が…豪華すぎて気後れしそう。

なんていうかもう、ものすごい事になってるけど!? (そりゃー王族がガチで動いたらそうなる)


ノワルレイナさんとフレアベルナさん以外にもドラゴンの里で見かけたドラゴンも何人か来てくれてるね。

街に残ってたのかな。 (というか、ほぼ住み着いてる)

それはまた…。

「アスカ、びっくりしたー?」

「うん、ティアねえ様は知ってたの?」

「当たり前だよー」



ホール内には両陛下のご両親や、以前お会いした見知った方しかいないのはありがたい。

みんなにも順番にお祝いを言っていただいて、プレゼントはこちらですってアリアさんに隣の部屋へ案内された。


山のようになってるプレゼントを見て目眩が…。

「グリシア王国からも届いてますから」 

驚いてたのが顔に出てたのか説明してくれた。

そっか、グリシア王国からも…。またお礼に行かなきゃな。


「アスカちゃん、これは今まで貴女が紡いできた結果なのよ。だから受け取ってね。それと! お礼は言葉だけでいいからね?」

「でも…」

「ほらほら、みんな待ってるわ!」

また私にできる事でお返ししよう…。



ホールであるある王子と先代様ご夫婦とお話をしていたら、焦った王妃様が…。

「申し訳ありません、少しアスカちゃんをお借りします!」

「あらあら、緊急みたいね。また後でね?」

「しかたないの〜」

「また後でであるな」

王妃様が慌てるって何事だろう。



「お祖母様から、早くこっちにアスカちゃんを返してって通信魔道具で催促が来たのよ。セイナ様が耐えきれなくなってるって」

「お祖母ちゃんが!?」

魔力で気がついてるからか! (早くしないとまたすっごい速度でそっちに飛んでいきそう…)

それは大変だ…。


「とりあえずこっちは大丈夫だから、行ってきて。慌ただしくてごめんなさいね」

「いえ、魔力隠蔽してこなかったので…」

私は急いでドラゴライナ王国へ転移した。


ーーーー

ーー


「やっと来たわ! おめでとうアスカちゃん!」

転移した途端お祖母ちゃんに抱きとめられた。


「ありがとうお祖母ちゃん」

「おめでとう。一つ大人になったね?」

「お祖父ちゃんもありがとう」

お祖父ちゃんともハグ。この姿のお祖父ちゃんにも慣れたなぁ…。



「ごめんねー慌ただしくて。お母さんが飛んでいきそうで大変だったよ。もちろん私もあまり遅かったら迎えに行くところだったよ?」

「すみません…」

「ふふっ冗談だから謝らなくていいよ! おめでとうアスカちゃん」

「ありがとうございます」



それからはもう怒涛の展開だった。

正装に着替えるように言われて、頂いたドラゴンの形の勲章もピナさんがつけてくれた。

準備ができたら試練の塔の最上階へ移動。


ステージみたいなのが作られてて、何事かと思ったら国中に挨拶するっていう、とんでもない事に…。

ステッキの中継に使ってるモニターに映し出されてるらしい。


同じように正装したアキナさんの挨拶から始まり、紹介された私は手を振るだけでいいと言われたのは救いだった。 (ママが映った瞬間すっごい歓声!)

街にいるの? (気になったから!)


短時間の事だったけど、緊張がやばかった…。

「正式にお披露目もしておかなきゃいけなかったから、いいタイミングだったよ」

と、アキナさん。


最上階のペントハウスではアキナさんの奥様が大集合。

びっくりしたのは全員集まってるって事実。 (集まるのはアキナさんのお誕生日くらいらしい)

それはそうでしょうけど…。 (アキナさんのお誕生日は当然秋)

そうなると、お祭りの後半か。お祝いしなきゃ! (その時は知らせるー)

お願いね。


奥様達は大半が初対面だけど、みんなからお祝いと、指輪のお礼を言ってもらえた。みんなつけてくれてたから、作ったかいもある。


「おめでと…」

「ありがとうございますスノウベルさん」

またステッキの対戦をしたいって言われてしまった…。 (負けず嫌い)

かもしれないね。


此方でも山のようなプレゼントを受け取り… (奥様達からのもあるよ)

なんか申し訳ないなぁ。 (指輪のお礼も兼ねてるから!)

あぁ…。 



慌ただしかったけど、また後日ゆっくりお邪魔する約束をして、アクシリアス王国へ転移したりと、大忙しだった。

でも、みんなからの想いは本当に嬉しいもので…。

素敵な誕生日をありがとうございます。



こっそり母様にも会いに行ってお礼を伝えた。

「妾の大切な娘だからな。傍にいられなくても必ず護るぞ」

「ありがとうございます母様」

「それとな?」

「はい…?」

「妾はーをーーーーーー…」

「それは…ーーーーーーーーーー!」


「また必ず顔をだせ、待っているからな」

「はい。ありがとうございました母様。どうかお大事に…」

「あぁ! 勿論だ」













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