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召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第七章

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女王様と嫁



「ピナから聞いたけど、相談したいことがあるんだって?」

「はい。お時間は大丈夫ですか?お忙しいのでは…」

「今日のはさっきのでおしまい! だから大丈夫だよ」

それなら、色々と相談しないといけないな。


「ピナも入っておいでー」

アキナさんに呼ばれて部屋の外で待機してたピナさんも入室。

入れ替わるように室内にいた人たちが退室した。


ピナさんは仕事として私についていきたい事、今まで仕事しか知らなかったから、結婚というものに対して理解できないことばかりで至らない部分しかないのを申し訳ない、って謝ってた。

「お嬢様は、ついてくるのなら陛下の許可をもらうようにと…」

「…なるほどね。これは私も妻への配慮が足らなかったなーごめんね、ピナ。オッケーしてもらえたのが嬉しくてピナの生い立ちを考慮してなかったよー」

「いえ…申し訳ありません、またご迷惑をおかけしてしまい…」

「家族はね、支え合うものなの。だから迷惑はかけたっていい。私だってみんなに頼って、迷惑かけてるんだから」


アキナさんはピナさんにどうしたい?本心を教えて?って聞いてた。

ピナさんも、陛下の傍に居たいのは当たり前だけど、落ち着かないから今まで通り仕事もしたいって。

「そっかぁ…でもアスカちゃんたちは異世界へ帰っちゃう事もあるもんね?」

「はい。そろそろ一度帰るつもりで、そのご挨拶も兼ねてお邪魔しましたから」

「そうだったの!? 寂しくなるなぁ…異世界転移かぁ」

「あの、それで一つ作ったものがありまして…」

「うん?また面白いもの?」

私は一組のペアリングをアキナさんに手渡した。


「私の生まれた世界では、恋人や夫婦がペアリングといって同じ指輪をつける風習みたいなのがありまして。アキナさんとピナさんの結婚祝いに作成したのですが…」

「へぇー! 素敵な風習だね。リングも可愛いー!」

「ピナさんのリングには私の傍へ転移する術式を刻んであります。どんなに滞在しても、二時間後くらいにはこちらへ戻れるようにもなっていますから、お仕事をして、アキナさんの元へ帰ってくるということが可能です」

「お嬢様……」

「なるほど…ピナの要望と、私達が傍にいたいっていう要望も叶うわけだね?」

「はい。アキナさんの許可が頂ければ、ピナさんの波長を刻んで正式に使えるようにします」


アキナさんは少し悩んだあと…

「ピナはどうしたい?私はアスカちゃんの提案に不満はないよ」

「私も、お嬢様のご配慮にすがりたく…」

「そっか! じゃあそれでいこう。アスカちゃんよろしくね?」

「はいっ」

これで誰も不幸にならないかな…。 (おー!)


「アキナさんも指輪になにかつけますか?」

「私もアスカちゃんの生まれ故郷に行きたい!!」

「そ、それは…私は構いませんが、奥様たちがご心配されませんか?」

「うっ…勝手に行ったら…怖すぎるね」

アキナさんも奥様たちが怖いんだ…。 (人数が人数だし…)

相手が多いと大変なことも増えるね。 (ハハッ)

わかってるからそれ以上は何も言わないで…。


「陛下が国を空けてしまっては一大事ですよ?」

「だよねぇ…ちぇー」

アキナさんはなんとか諦めてくれて、指輪は純粋なアクセサリーとしてつけておくって言ってくれた。

これで、ピナさんの希望も叶う結果になったかな。 (おうよー!)



魔道具の偽物騒動に関しては、諜報部はもちろん、母さん達も調べてくれていたそうで、それが片付いたから両親も一時帰宅が許可された。

「アスカちゃん達がまたこちらに来る時に連れてきてくれればいいよ」

これは母さん達も喜びそう。


私はアキナさんから今回の仕事の報酬として、勲章みたいなものを頂いた。 (ドラゴンのマークついてる!)

だね。王族として仕事をした実績証明になるものだから、正式な場ではつけておくようにって言われたもんね。

「ありがとうございます」

「これで名実ともに王族として胸を張っていいよ。学園での実績でも充分なんだけど、まだ正式に発表は出来ないからね」

そっか、グリシア王国との正式な国交はまだ先だっけ。



国交といえば、ドラゴライナ王国の周辺にも、エルフや獣人の小さな国はあるらしく、それらもドラゴライナ王国の傘下ではあるけど、距離もあるから統治は任せていると教えてくれた。


困ってたりする時にはもちろん力を貸すし、物資の援助もするけど、基本は自由にさせているといってた。

そういった国から、政略結婚という形で嫁いできた奥様も少なくはないらしい。

「そんな事をしなくても援助はすると言ってるんだけど、建前は必要だから仕方ないよ。今は大切な家族だし」

「スノウベルさんもですか?」

「あの子は、極北のドラゴン集落出身だね。私の噂を聞きつけて、力を見たいって訪ねてきたのが最初かな」

「それがどうして奥様に!?」

「いやー負けたら何でも言うことを聞くって言うから、可愛かったからつい…ね?」

ね?って言われても…。 (手が早い!)


「アキナさんは沢山の奥様達をみんな同じように、平等に接することができるのですか?」

「無理無理。多すぎてさすがにそれは…。子供や孫とすでに隠居している子達もいるし、その子達とは年に数度くらいしか会わないね」

嫁にも色々あるんだよーって笑ってた。

いくら強力なドラゴンであるアキナさんと契約をしてても、元が人だったりすると、千年の時間は長すぎるってことなのかな…。 (単に人が多すぎて、仕事を新しい奥様に引き継いで引退してるだけ)

そうなの!? (だって老けないし、みんなピチピチ…)

ピチピチて…。 でもそっか、みんながみんないつまでもアキナさんにベッタリってわけでも無いか。


色々勉強になるね。 (ママはベッタリになりそうな人ばかりな気がするの)

………。


さてと! アキナさんにも緊急用のお薬は渡したし、母さんたちと帰ろうか! (露骨に話しそらした!)

ティー、そこは気が付かないふりをしておくものよ? (覚えとくの!)







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