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召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第六章

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サヨナラ魔法学園



ドラゴライナ王国へ転移した私は、お隣のアキナさんのお宅へお邪魔した。

両親もまだお店の営業をしてるのかいなくて、顔も見れなかった。


生憎アキナさんは留守だったけど、奥様の一人が連絡を取りに行ってくれたから、そのまま待たせてもらった。


前回のステッキ事件で何人かの奥様と知り合いになってるから、前ほど緊張はしないけど、さすがにリラックスはできない。

呼びに行ってくれた奥様から、アキナさんがこちらへ来るのに少し時間がかかると言われた。

「時間ができちゃったわね」

「はい…」

「のんびりしてていいわよ、私達も家族なんだから」

そう言われても…。相変わらずの奥様の多さ。これでも今日が仕事の日でいない人や、別にお屋敷を持っている人もいるというのだからびっくりする。


お茶をもらってゆっくりしていたら何人かの奥様が

「あの〜、ステッキを買うことができたら私達のもカスタムしてもらえますか?」

前回、ゲームの抽選に外れた奥様たちらしい。

「今から作りましょうか?アキナさんから素材などはたくさん頂いてますし」

「いいのですか!?」

市販用の量産は量が量なのもあって、数を揃えるのにもうしばらくかかる。

街に出回って、誰でも買える様になるのはまだ先になるからね。

それに数個くらいなら大した手間でもない。 (またママはー)

いいじゃない。アキナさんの奥様だから大丈夫でしょ? (まぁ…)


一人ずつ希望を聞きながらステッキを作っていたら、ちょうどアキナさんも帰ってきてくれた。

「皆がわがまま言ったみたいでごめんねー」

「これくらい大丈夫ですから。量産品も早めに納品しますね」

「助かるよー! それより今日はどうしたの?」

「えっとですね…」

グリシア王国に拠点となるお屋敷を確保したので、アキナさん達にも利用してもらいたいと伝えた。


「そこまでしてくれたの!?助かるよー。毎回ドラゴン姿で飛んで行くのはしんどいからね。これで転移が使えるよ」

「部屋数も多いので、そちらも利用してください。二階部分は全部自由にして頂いて大丈夫ですので」

「じゃあ、一度連れて行ってもらえる?記憶するから」

アキナさんと、興味を示した数人の奥様を連れて、グリシア王国のお屋敷、メインホールへ転移。


ーーーー

ーー



「またすっごい大きなお屋敷だねー」

「元公爵家のお屋敷ですから…」

「あぁ、アスカちゃんがぶっ潰してくれたやつだね!」

いや、まぁ…うん。そうなるのかな。 (泡ブクブクー)

……。


二階へ案内して、一番大きな部屋を使ってもらえるよう伝えた。

「一階に執務室もありましたから、お仕事される時はそちらも利用してください」

「いいの?買ったのアスカちゃんなのに…」

「私達は三階に部屋がありますから。ちなみにピナさんは四階のメイドさんエリアにお部屋があります」

「ちょっと会ってくる!」

アキナさんはそう言うと駆け出していってしまったので、続きは奥様達に説明。

お風呂や食堂の場所も伝えておいた。


「ここ、うちより大きいわね」

「私こっちに住みたいかも! お風呂のシャワー使いたい」

シャワーもドライヤーも設置済みだからなぁ。

お風呂はちゃんと男女で分けたから問題はないけど…。


場合によってはコチラに常駐する人がいる事になるかもしれないな。 (そうなの?)

外交官みたいなものだね。 (なるほろ)

それで伝わるのはさすがだよ…。


アキナさんたちが使うかもしれないって言うのは王妃様にも伝えてあるし、許可ももらってるから問題はないけど、外交官とかに関してはアキナさん達が話し合って決めるだろうね。


アキナさんとぐったりしたピナさんも合流して、改めてお礼も言われた。

お金を払ってくれようとするアキナさんを止めるのに本当に苦労した…。

ようやく使い道ができたのに、また増えたら困ってしまう。


部屋の確認等をした後、アキナさん達は転移してドラゴライナ王国へ帰っていった。

「お嬢様、陛下を呼ばれる時は予め教えていただけると助かります…」

「そう?会えるのだからいいじゃない」

「仕事中にいきなり抱きつかれては仕事になりません!」

「お、おう…。次から気をつけるよ」

「お願い致します」

ぐったりしてたしな…。 (でも次からは転移で来ちゃうよ?)

確かに…。




引っ越しの終わった翌日、学園では私を含め皆が各クラスで引き止められて、やむを得ずもう一週間ほど通い、最終日には学園を上げてお別れ会をしてくれたのには感動してしまった。

シルフィー様もまる二日、こちらに帰らなかったけど、迎えに行った時には上機嫌だったのでホッとした。

お別れ会にも一緒に参加できたし! (安心していいの?)

だって、私もシルフィー様も継承権第一位だよ?おかしなことにはならないでしょう。

たとえ私のが形だけだったとしても。 (そうだといいねー)

なにか知ってるの…? (んーん。機密みたいだったから知らなーい)

そっか。



学園へ来る時は、どうなるのか不安だった留学だったけど、いい経験になったし、楽しかったと今なら言える。

みんなもそれは同じようで…。別れが寂しく感じているのは表情でわかる。


来たときと同じ正装をした私達は、学園の一番大きな魔法科の訓練場で、みんなとお別れ。

籍は残したままだし、また来ることもあるのだろうけど、これでひと区切り。


召喚科の召喚獣の子たちともお別れをする。

ティーも念願のモルチアナの召喚獣、もふもふのモルルに触れられて嬉しそう。 (ちょーふわー)

未亜もお願いして触らせてもらってた。もふもふ好きだなぁ…。


「師匠、まだ教えていただきたい事はたくさんあります故、また来てくだされ」

師匠ではないと何度言ってもきいてくれない召喚科の先生二人はどうしたものか。 (諦める!)

はい…。

「師匠の召喚獣を全部見せてくださいませんか?」

「それくらいなら…」

「え…ラムネちゃんだけじゃないの!?」

「知らなかったよ! 水臭いなー」

そういえば召喚科のみんなにも話してなかったっけ。


「チョコ、クッキー、ラムネ、キャンディ、おいで」

訓練場に出てきたみんなを見て、見送りに来てくれてるみんなは固まった。 (想定内!)

流石にね、私もわかってた。

男の子はキャンディを見てデレーってなってるのは仕方ないか…。 (色気がヤバイ)



「みんな、私がお世話になったからなにか見せてあげて?」

「なにしてもいいのかしら〜?」

「加減はしてね?」

「わかってるわよ〜。ますたぁも力を貸してほしいわ〜」

「もちろんいいよ、何したらいい?」

「大きな魔力ドームをお願い〜」


キャンディのお願い通り、巨大な魔力ドームを展開。


その中に入ったラムネとクッキーが協力して内部の空気を冷やす。

そこへキャンディがミストを発生させる。

凍りついたミストにチョコが翼で高圧の空気をぶつけると… (すごいキラキラー!)

擬似的なダイヤモンドダストかぁ。すごいな… (かっこいい!)

自然界でも珍しい現象だから滅多に見られないよ。 (へぇー!)


私はキレイに見えるよう、魔力ドーム内を明るく演出。

反射で更に輝いて見える。

「ますたぁありがとう〜さすがね〜」

「皆がすごいんだよ。素敵なものを見せてくれてありがとね」

嬉しそうに甘えてくるみんなをそれぞれ抱きしめてあげる。


学園の皆にも好評だし、うちの子達も楽しそうだから感謝しかない。 (みんなさすが!)

召喚科のお爺ちゃん先生は涙流してるし…。 (おじーちゃんは涙もろい)


「ねぇ…アスカちゃん、やっぱりここに残らない?」

「そうですよ! せっかくお屋敷もあるのですから。 それに私もいますし…」

王妃様と王女様にはこの数日何度も同じことを言われているな。 (諦めが悪いの)

嬉しいことではあるのだけどね…。

毎回、またお邪魔するからって言って諦めてもらっている。


「アスカ様…ありがとうございました。必ず強さを突き詰めてみせます!」

「弟が本当に世話になった。また必ず遊びに来てくれ」

ライアン様もあれからお元気だし、兄王子と模擬戦もできるまでになったそうで…。

次会うときまでには、更に成長してそうだね。 (元気になってよかったの!)



皆にまた必ずお邪魔すると約束をし、キャンディ達にもお礼を言って送還。

王城に停めたままのドラツーへ向かうから、学園のみんなとはここでお別れ。

うちの子達の別れも見守り、私も挨拶をすませる。


「お世話になりました。またお邪魔することもあるかと思いますから、その時は家族共々よろしくお願いします」

「また絶対に来てくださいませ! 待ってますわ!」

「お屋敷はお任せください! 必ず守ります」

お屋敷でメイドをしてくれてるモルチアナとサラセニアには、何かと会う機会も多いかもしれない。


こうして私達の長かったようで短かった留学は終了したのだった。

色々あったなぁ…。 (テレビシリーズは、最終話の”サヨナラ魔法学園”で完結!)

そうなのね。 (あとは劇場版!)

また来たら、だね。 (うん! ”Re:魔法学園 大いなる野望”)

不穏なタイトルやめなさい! (ふひひ)



グリシア王国からはドラツーで飛び立ち、王都からある程度離れたらドラツーごとドラゴンの里へ転移。

シルフィー様を送る前に、フィアとニレにみんなで会いに来た。


相変わらずドラゴン達はボードで走ってたり、空にスモークで絵を書いていたりと自由にしてて安心感がある。

私達に気がついたフィアとニレがボードで爆走してきたのには、もう笑うしかなかった。











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