表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第六章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

481/774

チーム・まおーVS魔王 後編



挑戦者側のメンバーが市街地を移動する。

援護できる範囲はしているけど、それでもこちらの被害は増えていく。


その中でもやはり残るのはアキナさんの奥様達だった。

どうやら奥様が二人と、その知り合いなのか数名が粘っている。

相手はスノウベルさんと、白銀の刃の二人。

奇しくも奥様対決になっているから、流石に手出しできない。


「先月の私の日をかっさらってくれた仕返しだよ!」

「賭けに負けたのはそっち…大切なものは賭けたらダメ」

これはスノウベルさんが正しい。賭けたものは何かよくわからないけど。


そっとその場を離れて、私はうちの子達と対戦するつもりで移動する。

未亜は相変わらずピナさんと撃ち合ってて、援護にレウィが向かったな。



そうなると、残るは我が子二人か…。

向こうから来てくれてるし、歓迎しないとね。


「ママはティーとリズが倒すのー!」

「お母様、勝負なのです!」

建物の屋上から叫ぶ二人。


「いいよーかかっておいで」

「リズ行くよ!」

「はいなのです!」

屋上から飛び降りながら、リズは連射、ティーは私と同じ単発か。 (結局これが一番使いやすいの!)

そうね。


リズが連射し、私が躱す先にティーが狙いを定めてくる。

「甘いよ、ティー!」

足裏に魔法防壁を展開して空中を蹴って回避。


「…っ! リズ、早めにリロード!」

「はいなのです。リロード!」

リロードするリズを援護するように、ティーは立ち回る。

なんせ単発は連射速度では劣るものの、リロードの必要がない。


躱しながら応戦するも、ティーは小さな身体を活かしてトリッキーに動き回る。

壁も使い三次元に動き回るのは、もう流石としか言いようがない。

でも…。


「そこ!」

「あっ!!」

動きが早いとはいえ、壁を蹴って飛ぶってことは、次の着地点は予測はしやすい。

「そんなー…」

「ティー姉!」

「リズ、後退! 逃げて!」

「させるわけ無いでしょう?」

とはいえ…ティーが撃たれた事で動揺して、動きの止まったリズを撃つのはさすがに気が引けるか…。

少し待つか。


リロードが終わって、走り回るリズ。

「リズ! 単調な動きしたらママの的になっちゃう!」

「えっ!?」

ティーの忠告を聞いて不規則に走り出すけど、ティー程トリッキーな動きをする訳ではないから当てるのに苦はなく、先読みして撃たせてもらった。


「うぅ…お母様が無敵すぎるのです」

「まだまだ、あなた達には負けないよ」

「ママが本気なの…」

トボトボと帰っていく二人の背中を見ると罪悪感が無い訳ではないけど、負けてあげるのは違うと思うからね。 (次は負けないの!)

その意気だよ。私も師匠に何度も負けて、負けから学ぶことも沢山あったからね。 (はーい!)


スナイパー対決は未だ続行中のようだから、私も向かいますか…。



〜〜〜〜〜〜



未亜Side



大通りを来る人を狙うつもりでいたらまさかのお姉ちゃん! 聞いてないんだけど…

無線でティーちゃんに確認したら、最初からわかってたら士気に関わりそうだったから黙ってたって言われた。

確かに相手にお姉ちゃんがいるってわかってたら、その時点で諦めた気がする…。


ズームで覗くと、お姉ちゃんが持ってるのは普通のステッキ。

それなら! 撃ち返されることもないからお姉ちゃんに勝てるかも!

そしたらきっと褒めてくれる。よくやったねって…。 よしっ!


一人で大通りを歩くお姉ちゃんに狙いを定めて撃つ!

「えっ…」

避けられた?この距離からの狙撃を?

動揺しながらも、私の狙いが悪かったのかもと、いつも通り一発ずつ魔力を込めて撃つ。

……嘘でしょ。何度狙っても当たり前のように避けられるんだけど!


深呼吸して、再度狙いを定めようとしたら、顔の側を光が掠めていって慌てて転がってよける。

どこ!?お姉ちゃんからこっちは届かないはず。何より方向が違う。横からだった。


飛んできた方向から大凡の位置を予想して、ステッキを構えズームして相手を探す。

いくつかの建物を見ていたらまた飛んできた。

でもおかげで相手の位置はわかった。

構えて狙う。

「ピナさん…!?」

びっくりはしたけど、取り敢えず撃ち返して移動する。

ティーちゃんに言われたんだよね。”スナイパーは居場所がバレたら終わり。極力見つからないのがベストだけど、見つかったら移動するように”って。


移動して、さっきピナさんがいた場所を見ると、まだいた!

狙いをつけて撃つ。

「ピナさんも避けるの!?」

お姉ちゃんはまだわかるけど、メイドさんまで…。


移動しては狙撃、それを繰り返していたらティーちゃんが援護としてレウィちゃんをつけてくれた。

「わう! おまたせ!」

「ありがとうレウィちゃん。無防備になるから、守ってもらえる?」

「わう!! 任せて」

これで私はピナさんだけに集中できる。

これだけ撃ち合っていたら、移動してるとはいえ、他の人にも見つかりかねない。



ピナさんと撃ち合ってたら、びっくりする情報が…。

チーム・まおーは、残り私とレウィちゃんだけらしい。

みんなお姉ちゃんにやられたって…。

お姉ちゃんが珍しく本気だ! どうしよう…。

「レウィちゃん! お姉ちゃんがこっちにくるよ!」

「わう?主様が…」

「うん! 絶対くるよ!」

レウィちゃんはお姉ちゃんを主様って呼んでるけど、今回は私を守るって言ってくれた。

嬉しいけど、私達では勝てる気がしないよー…。



〜〜〜〜〜〜



アスカSide



アキナさんは残りの諜報部二名と、無双してらっしゃる。

先の市街地戦で動けなかった分暴れてるって感じがすごい。

奥様達も、さっきは引きこもってて負けたから今回は止めなかったっぽいな。


おかげで挑戦者側の減り方がエグい。

ここにうちの子たちがいたら全滅してたかもしれないな…。

早めに退場してもらって正解だった。 (ぐぬぬ…)


未亜のいる建物へ入り、階段を登る。

レウィは未亜を守るように警戒してるね…。

真正面から行ってもいいけど、どうしようか。


考えた末、一つ下の階から、レウィの真下の床板にジャンプして触れ、一部分をストレージへ放り込む。 (そんなのあり!?)

ティーも地面の中を移動したじゃない。 (うっ…確かに)

「わう〜!?」

落下してきたレウィは、驚いてはいたけど、くるっと回って着地。

「主様!」

「ごめんね、レウィ」

着地と同時に仕留めさせてもらったよ。


「わう…さすが主様!」

嬉しそうに尻尾を振ってるからとりあえず撫ぜておく。

空いた穴から上に飛び上がると、未亜がちょうどピナさんに撃たれる瞬間だった。


「お姉ちゃん!?」

「ちょっと遅かったね」

「あー…ピナさんにやられちゃったよ」

ピナさんのいる方向に手を振っておく。


床を元に戻して、未亜、レウィと建物を出る。

「お姉ちゃん、他の人達は?」

「アキナさんのチームがまだ六人…いや今二人減ったから四人残ってるね」

白銀の刃の二人が、挑戦者側の奥様チームにやられたっぽいな。

残ったスノウベルさんがすごい速さでアキナさんと合流するために移動してる。


挑戦者チームは着実に数を減らしていて、復活してもアキナさん達にやられて、心が折れてそう。

何人もがスタート地点周辺から動かなくなった。


私は未亜とレウィをうちの子達が集まってるギルドの建物へ送り届けた。

「みんなアスカにやられたかー流石だよー」

「未亜はピナさんにだけどね」

ティアねえ様は負けても嬉しそうで抱きついてきた。


「ねえ様! 負けたのになんで嬉しそうなのよ!」

「えー?だって私達のアスカが強いんだよ?嬉しいじゃんー」

「う…それは確かに…。でも! 私は悔しいわ」

「ティーも悔しいのー」

「まぁ、姉ちゃんだしな」

「闇精霊のスキルが…」

スピネルはそれで無敵だったからなぁ。

悔しがってるのは、リア、ティー、スピネルもかな?


「お母様、さすがです! リズのお母様はかっこいいのです!」

リズは負けた事をあまり気にはしていない様子。

甘えてくるくらいだし…。

可愛いリズを抱き上げて移動。ギルドを模して作ったから、併設されてる酒場も再現してある。

当然、椅子やテーブルもたくさんあるからそれに座る。

ティーも悔しそうにはしてるけど隣に来てくれた。 (それはそれ!)

そっか、ありがとね。



奥様対決の邪魔もできないから、しばらくうちの子達に一人一人アドバイスをしてた。

みんなまだまだ強くなる筈だし。



「すみません! 姪子様、援護お願いします! 絶対に負けたくないんです!」

ギルドへ駆け込んできたのは、さっきスノウベルさん達と撃ち合ってた奥様の一人だった。


よく私の居場所わかったな…。 (ここにみんな集まっていれば予想はできそう)

それもそっか。 頼まれたしちょっと行ってくるね。 (はーい!)














評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ