表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第六章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

470/774

新しい先生



翌日、魔法科へ向かうみんなと一緒に学園へ向かう。

「アスカ様は午前の授業はなかった筈ですけど、どうかされましたか?」

どうしてシルフィー様が私の授業スケジュールを知ってるのか。 (みんなも把握してるよ?)

なにゆえに…。 (それはねー) 

それは? (内緒!)

……。まぁいいけどね。


「召喚科の新しい先生がみえるので、顔合わせと、情報交換のためですね」

説明を聞いて納得したのかそれ以上は何も言われなかった。


「お母様が召喚について学ぶことがあるのですか?」

「あるよー。私もすべてを知ってるわけじゃないんだから」

「リズもお母様と一緒にお勉強したいのです」

学園へ一緒にってのは無理だからなぁ…。 (かわいそう…)

うーん…。


「それなら、リズはアスカから教えてもらえばいいじゃない」

「うん、それがいいよ。私達も魔法とかお姉ちゃんに色々と教えてもらったから」

「さすがお母様なのです!」

キラキラした目で見てくるリズに逆らえるはずもない。

直接的な戦闘は怯えてたけど、召喚なら或いは…。 (守ってもくれるし!)

それもそうだね。よし…。


「リズが望むなら私の知るすべてを教えてあげるよ」

「本当ですか!? 嬉しいのです!」

「リズ、途中で投げ出したりしてはいけませんよ?」

「はい、シルフィー母様!」

時間はあるし、のんびりと教えてあげればいい。

まだ幼いんだからのびのびと過ごして貰いたいし。




みんなと別れ、学園長室へ行くと既に新しい先生はみえていた。

「朝からごめんなさいね。 紹介するわ、こちらが新しい召喚科の教師になるコーネリアス翁よ」

「話は学園長から色々と聞いておるが、本当に学生なのじゃな。しかし…底知れぬ力を感じるのぅ」

紹介されたのは、優しそうなお爺ちゃんって雰囲気の方だった。


「私にはわかりません…。お爺様、普通の女の子ですよ?」

孫なのか弟子なのか、お爺ちゃん先生の隣にいるのは私より幾らか年上らしき女の人。

「一度に複数の召喚獣を呼び出し、維持できる程と言えばクローラにもわかるかのぅ」

驚いたように目を見開いて、再度私を見つめるクローラと呼ばれた女性。 (ママ鑑定されたの?)

いや、多分だけど感覚的に感じ取ったってところでしょうね。魔力の動きはなかったし。 (ならいいのー)


私も自己紹介をして、コーネリアス先生からの質問などに答えながら情報交換を始める。

「既に召喚獣を連れとるようじゃのぅ、その子も紹介してくれんか?」

ちっちゃくなって首に巻き付いてるラムネにもちゃんと気がついてくれたね。 (おぉー)

今迄は気が付きもしない人ばっかりだったからなぁ。


「この子は海竜のラムネといいます。私の大切な家族の一人です」 

「家族か…大切にしとるんじゃな。意志の疎通も完璧という事か」

「もちろんです!」

ふぅーっと息を吐くとお爺ちゃん先生は本当に嬉しそうに笑った。


「ようやっと…ようやっと出会えたのぅ。長かった、本当に長かった…」

「お爺様、それって…」

「うむ…」

何?話が全く見えないのだけど…。 (………)


「この方はね、先々代の学園長の頃に、ここで教師をしてくれていた方なのよ」

先々代って言うとかなり前だよね。 (王妃様のお祖母ちゃんの時代!)

そうなるね。


「召喚術を教える側に居ながら、学べは学ぶほど理解らぬ事ばかりが増えてきての…。力を持ち、その上で召喚獣と心を通わせることの出来る召喚士を探し、弟子入りしたくて旅をしていたらこんな歳になっておった」

「お爺様が学ぶほどの相手だという事ですか!?」

「そうじゃの。クローラはラムネという召喚獣をどう見る?」

「小さくて可愛いですが…力は強そうです。でも竜種というには、余りにも弱々しくないですか?」

「はぁ…。まだまだ修行がたらんのぅ…」

「マトモに修行なんてつけてくれないじゃないですか! 見て学ぶのじゃ。とか言って…」

お爺ちゃん先生はラムネの力をちゃんとわかってるのか。 (どうだろう?)


「手紙に書いたとおりだったでしょ?無駄足にはならなかったはずよ」

「うむうむ…。帰ってきたかいもあったというものじゃ」

「………」

なんで私はクローラさんに睨まれてるの? (あぁん?何をママにメンチきってくれてんだワレェ!)

ティー!?どこでまたそんな言葉覚えてきたの! (ユウキの読んでるマンガ?)

はぁ…もぅ…。 (部屋にいっぱいあるから借りた!)

程々にしなさいね? (はーい!)



「老い先短い身じゃが、この通りじゃ…なにとぞ弟子にしてくださらんか?」

私の前にいきなり跪くお爺ちゃん先生。 え?いや待って…弟子? (ウケる)

ちっとも笑えないのだけど…。


「先生、やめてください。私は学園の生徒でしかありませんから…」

「ようやっと見つけた理想の召喚士、弟子にしてもらえるまでひかぬのじゃ」

えー…。 (ママ、じーちゃんを弟子にする)

しないから!


「アスカちゃん、弟子とかは抜きにしても、この方に色々と知識を伝えてくれないかしら…。それがこれからの召喚科、ひいては召喚獣の子たちの為にもなるわよ?」

召喚獣の為…。 (それはママには殺し文句!)


「私のわかる範囲でしたら…」

「本当ですか!?ありがとうございます、師匠」

いや弟子にしたつもりは無いよ!?


「…お爺様、私は理解できません。お爺様程の召喚士が弟子入りするのがこんな…私より年下の女の子だなんて」

「修行も足りぬ上に、ここまで愚かだとは…。師匠、孫の失礼はワシがお詫びしますのでどうか…」

「頭を下げたりしないでください。先生はそちらなんですから」

「いやいや…」

「いえ、困りますから…」

「いえいえ…」

「いえ、ホントにやめて…」

ナンダコレ! (コント)

違うから。


「クローラちゃんが納得できないと言うのなら、そうね〜…召喚獣や召喚魔法陣を見せてもらえばいいんじゃないかしら」

「確かにそれが早いかもしれんのぅ…。師匠、お願いしますのじゃ。ワシにも見せてくだされ」

それくらいなら別にいいけど…。


「召喚魔法陣をみせるって…今から始めたら午後の授業に間に合わないでしょう」

「どうかしらねー。とりあえず召喚科の訓練場へ行きましょうか」

ふふっとイタズラっぽく笑う学園長の提案で、そのまま移動することになった。 (第…何話だっけ? アスカ、召喚獣で生意気な弟子をわからせる!)

それ、久しぶりだね。 (忘れてたのー)

打ち切りになったと思ってたよ。 (諸事情で延期してた!)

忘れてたって言ったよね? (こまけーことはいいの!)

いいけどね。弟子ではないからそこは変更しといて。 (えー…)



その後、訓練場で本来の姿になってくれたラムネと、召喚魔法陣を描いて見せた。

それからの事はもう語るまい…。 (じーちゃんは感動して泣いてたし、孫まで弟子入り志願した!)

……。 (ママにメンチきったくせに、掌返しがひっでぇの!)

ティーも一度私とお話しようか。 (ひぎゃーーー!)












評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ