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召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第六章

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体験会



「それ、私も体験したいわ」

「そうだな…、ライアンの為にも体験しておいたほうがいいかもしれん」

両陛下までとんでもないこと言い出したよ! 誰か止めて!? (あはははっ)

笑ってる場合か! (だってもうそれしか…ぷぷっ)



結局、押し切られる形で王族全員と魔力循環する羽目になり、ストレリチア様と陛下は気絶。

王妃様とライオネスト様は肩で息をしてはいるけど、気を失うことはなかった。 (違いは何?)

元の魔力量だろうね。 気を失わなかったお二人のが元々の魔力が多いから。 (ほぇー)

ほらユウキや、アクシリアス王国の王妃様やシルフィー様も平気だったでしょ。 (そういえば…)


私は気を失った三人が目を覚ます迄傍にいて、経過の確認。王族だし心配だから。

目を覚まされてから鑑定もして、異常のない事も確認できた。

勿論、全員魔力の桁が上がったのは何も言うまい…。 (やっちまったの!)

私に断る選択肢あった? (なかった!)

はぁ…。 早くドラゴンの里にボード届けたかったのになぁ。 (仕方ないの…)

遅くなってしまったから、ティー達には先に帰っててもらったくらいだもんね。 (みんなも諦めてた)

ごめんよ…。


帰り際に王妃様から、明日には召喚科の先生が学園へ来ると言われた。

午後からの授業になるけど、早めに来てほしいとも。

「先に顔合わせと、召喚について情報交換しておいてほしいのよ」

「午前は魔道具科もないですし、朝から学園へ向かいますね」

「そうしてくれると助かるわ。生徒達に教えた事と、齟齬があったら困るし」

確かに…。ただ、一介の生徒でしかない私の話を聞いてくれる方なのだろうか…。 (またシメる?)

せっかく来た新しい先生を!? (でも、召喚獣に酷い事する人だったら)

わざわざ王妃様が呼んだ人が、そんな事をする人じゃないと思いたい。



お屋敷への帰り道は、既に暗くなっていたからライオネスト様が馬車を出して送ってくれた。

「遅くなってしまってすまないな」

「いえ…」

夜道を年上の男の人と二人で馬車に揺られるとか、経験がないから落ち着かない。 (まさかトキメキ!)

戸惑いだね。何を話したらいいかもわかんないし、ものすごく気まずい。 (つまんねーの)

どうしろと!? (たまには男の人とロマンスでも?)

やめてよ…。


「アスカ様の魔力というか、強さを体感してしまうと、アレだな…」

「……?」

「いや、忘れてくれ。独り言だ」

何なのよ… (……)


その後は特に会話もなく、お屋敷に到着。

「送って頂いて、ありがとうございました」

「いや、遅くなったのはこちらのせいだからな。 弟の事、本当にありがとう」

「いえ、もし何かありましたらすぐに知らせてください」

「わかった。気にかけておくよ」

帰っていく王子様を見送り、ようやくほっと一息。

気疲れがやばいわ。



玄関を開けるとうちの子達が総出でお出迎え。

「遅かったわね! しかも馬車で二人きりとか…」

「私のアスカ様に手を出してたらライオネスト様といえ許しません!」

見てたのか。御者はいたよ? と言っても意味はないんだろうな。

シルフィー様も何やらご立腹でちょっと怖いよ…。


「何もされなかった?大丈夫ー?」

「大丈夫だよ! ちょっと気まずかっただけだし…」

「あー、いつものお姉ちゃんだ。良かったー」

何が良かったというのだろうか。 こちとら色々と大変だったと言うのに。 (まぁまぁ)



待っていてくれたみんなと、メイドさんの用意してくれた夕食を食べながら、色々と報告しておく。

余計な心配かけたくないし…。

「姉ちゃん、大丈夫なの?相手は王族だろ?」

「私に言われても…。それこそ相手は王族なんだよ?拒否権なんてなかったんだから」

「お姉ちゃんのアレ、ヤバいもんね」

「なんかムカつくわ…」

「うちはできなかったの…」

シエルはなぁ…。

エルフだからなのか、シエルだけなのかはわからないけど、魔力の相性というものがあるみたいだし。


「明日は早く帰ってきて、里に行こうよー。フィアもニレも待ってるよー」

「うん。私も早くボードを届けてあげたいからね」

珍しく全員同行するというから、明日は大人数での転移になりそう。 (シルフィー様が一番乗り気!)

前にも行きたがってたから仕方がないと思うよ。


ユウキやスピネルもついて来るし。 (珍しい!)

だね、ちょっと落ちついたのかな? (そんな事は…)

…あまり覗かないのよ? (うん!)



お風呂もでて、ようやく自室でのんびり。

あとは寝るだけ。リズは今夜、未亜の所だし…いいタイミングか。 (うん?)


一度リコを呼ぼうかと思ってね。 (おー!)

「リコ、おいでー」

いつも通り魔法陣から、ぴょこっと顔を出すリコ。


「ママ?どうしたの? ティーも本体は久しぶりね」

「おひさー!」

時々顔を出してるの? (うん。王妃様に報告がてら?)

ご苦労さまです。 (いえいえぃ!)


「リコの顔が見たかったのと、ツキの様子を聞きたくてね」

「そう…。ツキは、色々な下位精霊を束ねてるから忙しくしてるわ。あの子はいずれ精霊女王にでもなりそうよ」

「精霊女王ってなに?」

「世界に一人しか生まれないし、存在しない。すべての精霊の頂点よ」

「それってリコよりも立場が上になるの?」

「世界は違うけど、そうなるわね。 ただ、精霊女王が生まれるのは本当に稀なの」

リコは樹の精霊のトップだったよな。 (うん!)

という事は、各精霊のトップ、それよりさらに上って事よね。 (でもママよりは…)

私は精霊ではないから無視して。 (ティーは精霊女王ってママだと思ってた!)

精霊じゃないんだから違うでしょう。 (じゃー精霊ママ)

それは…。リコ達にそう呼ばれてる以上、否定したくないな。


とりあえず詳しい話を聞いてみよう。 (はーい!)

「稀なのにツキは女王になれるの?」

「あの子は色々な種の精霊に信頼され、頼られてるから、あり得ない話でもないのよ」

「ツキに不都合はないんだよね?」

「ええ。どの種に対しても細かく指示を出せるから便利よ」

「そっか…。私が今ちょっとあちらの世界へ行きづらいから、気にしてあげててね」

「わかったわ。でもママに会えたら喜ぶから、少しでいいから顔を出してあげて」

「なんとか頑張るよ」

師匠達にバレないようにってなると…直接お城の外へ飛ぶか。 (それがいいの)

リコにお礼を言って、お菓子をツキの分も渡しておく。


「リコの方はどうなの?」

「そうね…。エルフがまた一家族増えたわ」

「住むところとか大丈夫?」

「それは自分達で何とかしてるから、私は手出ししてないのよ」

世話焼き過ぎないって事かな。 (最上位精霊だし。直接お願い出来るのなんてママくらい)

まぁ…うん。


ただ、リコはドラゴンの里でフィアとニレの秘密基地になってるツリーハウスを見たから、住みやすいように好きに作っていいとは伝えたらしい。

その結果、シエルの故郷みたいに高いところへ建築し始めたんだとか。

「やっぱり遠慮してたみたいだから良かったわ。ママのおかげよ」

「私もエルフのツリーハウスを参考にしたからね」

これで住みやすくなるのなら安心かな。


「そういえば、新しく来た夫婦がママを探してたわね」

「私を?」

エルフに知り合いって…里で少し顔を合わせたくらいしかいないはず。 (助けた人とか?)

うーん…。


「一度、時間を見つけてそちらにも行くね」

「そうしてあげて。慌ててるとかではなかったからいつでもいいわ」

リコはそう言うけど、なんとなく早く行かなきゃいけない気がするから早めに行こう。 (はーい!)












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