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召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第六章

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お子様セット



お屋敷への帰り道、一日歩き回って疲れたのかウトウトしてるリズを未亜が抱いてくれてる。

小さいとはいえ、重たくないかと心配したのだけど、任せてって言われてしまった。

渡してある指輪魔道具の身体強化まで使ってるよね…

「私もお母さんだから」

気持ちは有り難いのだけど、私は複雑だよ? 



帰宅後、リアとティーはドラゴンの里でマジックボードの練習をするというから送り届けた。

ティアねえ様もフィアとニレに会いに行ってる。


ドラゴンの里からお屋敷へ戻ったタイミングで、ちょうどファリスが転移してきたいというので許可。


「アスカ様、ティアリス様は大丈夫ですか?」

「うん、今日は一日はしゃいでたから、今は疲れて寝てるよ」

「そうでしたか…」

今日の出来事を話しながら、ファリスの転移魔道具へバサルア共和国の座標を彫り込む。

私も自分の転移魔道具へ彫り込んだのだけど、行くのは止められた。

「ディアス様は伝説の魔王様として語り継がれているんですよ?お姿が違えど魔力でみんな気が付きますし、大変なことになります!」

「…大変なことって?」

「すべての作業を中断し、アスカ様が居られる間中、全員が伏して拝むくらいには…」

「どうしてもって理由がなきゃ行かないほうがいいかな…」

「はい、私達がお会いしたと話しただけで大騒ぎになりましたから」

詳しいことは聞かないでおこう…。


リズに関しても、私達が地球へ戻る時に連れて行っても問題はないらしい。

「こちらにリズの魔力反応がなくなるけど大丈夫?」

「そこまで察知できるほどの強者はいませんから…アスカ様の魔力くらいですよ?あの距離でわかるのは。それにアスカ様にお預けした事でみんな安心してますし」

「わかったよ」

後はリズ本人の意思だけだな。知識として私の事も継承してるのなら問題はなさそうだけど…何処まで継承してるかだな。


「アスカ様、もし何かあれば我々も頼ってくださいね?」

「ありがとうファリス。でも、それはあなた達もだからね?」

「はい。ですが…今は平和ですし、お手を煩わすような事はまず無いかと」

「それが一番だけどね」

どうやらファリスはリズを心配して見に来てくれたらしい。

ロウが、”ティアリス様が寂しくて泣いてるおられるかもしれん!”とか言ってソワソワしてたかららしいけど。

その本人はストレージへ入るのを渋ったから置いてきたと。

ファリス本人もリズの寝顔を見て、安心したようで帰っていった。



私の部屋でお昼寝してるリズは、見た目だけなら本当にまだまだ子供で…。

やっぱりこんな子に魔王なんて背負わせるべきじゃない。改めてそう思う。

おそらく先代もそう思ったからこそ知識だけを継承させたんじゃないかとさえ感じる。

知識は何よりも自身を助けてくれるから…。

未来の選択肢を増やすためにも役に立つ。


寝てるリズを撫ぜてたら未亜が呼びに来た。

「お姉ちゃん、リズちゃんにご飯作ってあげたいから手伝ってもらえる?」

「そうだね。唐揚げも喜んでたし…お子様セットでも作ろうか」

「うん! 絶対喜ぶよー」

未亜と二人なのも久しぶりだし、のんびり料理しますか。 (シエルはリズの服を作ってるよー)

うん。ユウキ達はまだ帰ってないしね。 (在庫が減った! って狩りに行ったよ)

元気だな…。


シルフィー様は? (ママの後ろにいるよ?)

慌てて振り返ると当たり前のように、キッチンへついてきてた。

「シルフィー様は、王子様達のいるお屋敷へ戻らなくても大丈夫なのですか?」

「弟夫婦の居るお屋敷にいたくありません!」

それ、今はすっごいわかる! (いちゃいちゃ見せつけられるから…)

うん…。


料理の出来ないシルフィー様はキッチンカウンターに座って話し相手。

私と未亜は料理を進める。

ピナさん達も手伝ってくれるからテンポは速い。


小さなハンバーグに、ナポリタン。

チキンライスはプリンの型で形をつくり、ふわふわ卵をのせてオムライスに。

旗もさしてあげたし、生野菜のサラダも添えた。

デザートはバニラアイス。

「アスカ様、なんなのですかそちらの料理は! すごく可愛いです…」

「シルフィー様も同じように盛り付けしますか?」

「お願いします!」

「お姉ちゃん、これ多分リアちゃん達も喜ぶと思うよ?」

「そうだね、みんな同じにしようか」 (ティーも!)

わかってるよー。


この際だメイドさん達のもこれにしよう。

みんなの分を作ってストレージへ入れておく。


少し料理をしてみたいと言ったシルフィー様に未亜が教えてるのだけど、包丁を握る手付きが危なっかしい…。

「お姉ちゃん、怪我の心配がなくて、失敗しない簡単なものってなんだろう?」

「難しいことを言うね…。 んー、比較的失敗が少ないのは卵料理だから、スクランブルエッグは?」

「あ、それなら包丁も使わないし、火加減だけだね!」

「うん。中火で始めて、固まりだしたら火を止めちゃえばいいよ。予熱だけでふわふわになるから」

「わかった!」

二人が料理するのを見守る。

卵の殻が入るのはご愛嬌だろう。 


「シルフィー様、卵を割れたら、少しミルクと塩を入れて…」

「少しってどれくらいですか!?」

難しい問題だ。お菓子と違って、スクランブルエッグくらいでは未亜もわざわざ量らないし。 (ママーお腹空いた! 迎えに来てー)

わかったよ。


「私はドラゴンの里へ三人を迎えに行くから。未亜、ここは任せるね」

「はーい」

「アスカ様! 絶対に成功させますから食べてくださいね」

「わかりました。行ってきます」

ピナさんにも目配せしてお願いしておく。頼れるメイドさんだよ。 (忍びだけど!)

どちらでもいいよ。頼れるのは間違いないし。



ドラゴンの里で、フィアとニレにマジックボードはまだ?って言われて…。

入荷したら連絡貰える様になってるのだけど、まだ連絡ないしなぁ。

がっかりしてる二人には申し訳ない…。 (ママが作る?)

出来るけど、勝手にそれをしてしまうのは違うからね。 (そっか!)

可哀想だけど、もうしばらく待ってもらうしかない。

二人の分もお子様セット作ってきたからそれで許してほしい。 (大喜びしてる!)

作ったかいがあるね。 (ティーも早く食べたい!)

うん。ルナシアさんにも届けたら帰ろう。


「アスカ、あの可愛いの何よ!」

「リアとティアねえ様のもちゃんとあるから、帰ったらみんなで食べよう?」

「早く帰ろうーお腹空いたよー」

お子様セットを届けたルナシアさんにお礼を言われ、三人を連れて転移。



ーーーー

ーー



キッチンへ行くと、ドヤ顔のシルフィー様に出迎えられた。

上手く行ったようでなにより。

「食べてください!」

今!?って思ったけど、上手くできたのなら早く感想聞きたいか…と思い直し、一口頂く。

「卵がフワッとしてて美味しいです。初めてでこれはすごいですね」

「ありがとうございます!」

嬉しそうで何よりだけど…量がヤバいな?卵いくつ使ったの…。


未亜を見ると、ふいっと目を逸らされたから止められなかったんだろうな。

みんなのお子様セットにも少しずつ盛れば減るかな。



ユウキ達も帰宅して、みんなで夕食。

目を覚ましたリズもお子様セットを見て目を輝かせてた。

作ったものを美味しそうに食べてもらえる瞬間は、やっぱり幸せを感じる。

好き嫌いもなく食べてるようで安心。 (でも、ママの記憶を継承してるのなら…)

あぁ、好みも似てる可能性はあるのか…。軟体類や貝類は避けよう! (ママが避けたいだけ?)

…間違いないね。














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