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召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第五章

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里の夜はパーティを



ドラゴンの里での一泊。

リアとティアねえ様は久しぶりに実家で親子水入らずで過ごす… (訳ない)

だよね…。


ルナシアさんと、フィア、ニレもドラツーで泊まることになった。 (知ってた!)

私も流石にそんな気はしてたから、部屋は準備してある! (おぉーママなのにめずらしい)

ひどいよティー…。 (すまぬ…)


今日だけ、いつもVIPルームにしているところをドラゴン一家のために大きな部屋にしてあるから、そこで親子水入らずで過ごしてもらう。

夕食は、未亜とシエルが手伝ってくれて、焼き肉パーティ。

有能なメイドさん達は常にサポートしてくれててすっごく楽!

欲しいものをさっと出してくれるんだよね…。 (食器の位置とか把握してた!)

短時間ですごいわ。


ミノウシもまだ沢山あるし、地球へ戻った時に夏野菜も買ってきたから豪華だよ! (ひゃっほーい!)

今日、ドラゴン一家はお客様って事でもてなすからね! (おもてなしー!)



ドラツーのダイニングカウンターを大きな直火焼きグリルにして、未亜とメイドさん達と、肉も野菜もどんどん焼いていく。

「レウィもたくさん食べていいから」

「わう…今召喚獣の練習中」

「それで静かにしてたの!?」

「入学してからボロを出したら不味いかなと思ってさ、お願いしたんだよ。ごめんレウィ、今日はせっかくの焼き肉パーティだし、思いっきり楽しもう」

「わう!」

ユウキも色々考えてたのね…。レウィが大人しいと思ったらそんなことを頼んでいたとは。 (チョコ達はいいの?)

あぁ…、あの子達は今ガチバトルしてるんじゃないかな? (へっ!?)

私が学園で召喚科へ行く時に、あの子達全員をいきなり連れては行けないでしょう? (あ、その一人を巡って?)

そういう事。申し訳ないけど、一人だけってお願いしたら自分たちで決めるって言われてね。 (凄そう…)

魔召界なら命に関わるようなこともないって言ってたから大丈夫だよ。 (決着は何でつくんだろ)

そこまでは…。やたら張り切ってたから少し心配だけど、キャンディは大丈夫だって言ってたから信じるしかない。



レウィもようやくいつも通り、もりもりとフォークで肉を食べてくれたし、ドラゴン三姉妹はミノウシは早いものがち! とかいってすごいバトルをしてる。

ニレはちゃっかりしてて、スピネルの膝に乗って食べさせてもらってる。

それにしても懐いたわね…。 (妬いてる?)

少しね、でも同じ精霊で、大先輩にもあたるスピネルとの交流はニレの為にもなりそうだから。我慢する…。


「お姉ちゃんミノウシってまだある?」

「まだまだあるよーなにか作りたい?」

「うん、肉巻きおにぎりしようかなって。薄切りのをもらえる?」

「いいよー」

魔力ドーム内で薄切りにスライスして渡してあげる。

タレは一緒に作ったニンニクダレや市販の焼肉のたれもあるから香ばしい香りが…。


「未亜姉ちゃん、それほしい!」

「いいよ、もう少ししたら次のが焼けるから待ってね」

手際よくおにぎりに肉を巻いて焼いていく未亜は随分と料理スキルも上がったんじゃないだろうか。

私も一つおにぎりをもらったのを食べながら、美味しくできてるなぁと感心してた。


「未亜、それ私も欲しいわ!」

「ズルイお姉ちゃん! フィアも!」

「私もー」

うち一番の食いしん坊たちに見つかったね。 (先にもらっといてよかったー)

ほんとね。あっという間になくなるよあれ。


ルナシアさんはそんなみんなを楽しそうに眺めながらゆっくりと食べてた。

うん、なんかお母さんって感じだ! (ママって、お母さんとかに憧れてる?)

そうかも…。私もほら、ティーっていう子供がいるからね。 (にひひー♪)


メイドさん達は私達の食後に食べるって言って譲らないから、別に用意しておいた。

片付けは任せてほしいと言われたのでお願いする。 




夕食の後はみんなでお風呂へ入った。

スピネルとは初めてだったけど、流石にユウキと入らせる訳にいかない。

「アスカお姉ちゃん?」

「うん?」

「ユウキ、私との子供欲しくないのかも…アスカお姉ちゃんみたいに大きくないから…?」

「ぶっ…」

スピネルもか!! しかもどこを見比べてるの!?

せめて、もう少しハードルの低い会話から始めてくれないかな!?びっくりするわ…



「…そんなことはないと思うよ。精霊のスピネルにはわからないかもだけど、人間はそういうのに年齢が大きくかかわってくるから」

「年齢?でもユウキは準備できてる…」

それは体の話か!? (なんちゅーはなしを…)

私に言わないで。ティーにも聞かせたくないのに…。 (耳塞いでおくー)

そうしてもらえる?手遅れ感すごいけど…


精霊のスピネルに人間の価値観を教えるのにすっごく…本当にすっごく苦労した。

素直に話を聞いてくれるだけいいのだけど、聞くのと理解するのは別だからなぁ。

これから先も、またこういう事があるのだろうと覚悟はしておこう。


こういうのは親の役目では?とか思ったけど、今ここにいない人のことをいっても仕方がない。

私だって恋愛経験すらないんだから加減してほしいわ…。

やれやれ…。 (ママ、赤ちゃんってどこから来るの?)

……わかっててやってる? (ママが照れたり取り乱すかなぁ?と…)

そんなことの為にそんなデリケートな話題を振らないでよ…。

今は特にね。 (はーい! レアなママを見たかっただけー)

うちの子にも困ったものだ…。 (お説教はやー)

…逃げ足もトップクラスだし。




明日はいよいよグリシア王国へ向けて出発する。

長くて2日って言ってたし、のんびり行こう。 (はーい!)

ちょっとティーは私とお話をしようか? (しまった!)

逃さないよ! (ひぎゃーー!)









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