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召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第一章
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女騎士


お互いに自己紹介をした。女騎士はアリアと名乗った。

その後、アリアさんの案内で客間へ向かっている。

ちなみに王子は国王に呼ばれたらしく別の騎士が迎えに来た。

 

何でこんな事になっているか〜だが、経緯をアリアさんに説明したところ

「うちの王子が申し訳ありません。私も突然求婚してしまい……あ、この国は同性婚も当たり前なので」

いや、そこは聞いてない。

 

元に戻す方法は勿論、王子に呼ばれた経緯。これからの事を決めるにも王様への説明が必要らしい。

それに当然立ち会うの事になるのだが、

流石にいきなり謁見は無理ということでアリアさんが色々手配してくれたようだ。

 

 

「アスカ様はしばらくこちらの部屋でお待ちください。国王陛下への説明と謁見の準備をしてきます。メイドをつけますので何かあればそちらに」

「わかりました」

そう返事をし部屋に入る。流石お城、豪華だな。

あちこちのお城に呼ばれてるから慣れたものではあるが……。

そんな事を思ってたら、待機していたメイドさんに指示をして一礼し、アリアさんは退室していった。

 

「私が貴女のメイドです。 なんなりと! 仰ってください」


お、おぅ……凄い気合入ったメイドさんだな。

だがこの時に気がつくべきだったのだ。

メイドさんの目にハートが浮かびそうなくらい熱がこもっていることに。




「あの〜何かご希望はありませんか?ご希望とあらば何でもします!」

今何でもするって言った?いやいや。メイドさんにそう言われても今は特に何もない。


それよりもだ、今までの知識を総動員し解決方法を探す。

いつの召喚だったかで手に入れたストレージの中にある薬やら魔導書もあたってみるが、解決方法は見つからない。

単純なデスペルとかでどうにかなるものでもなさそうだし…


「どーすんだこれ…ユウキになんて説明したら…このままじゃ帰るに帰れないぞ」



以前に行った世界にも性転換の魔法はあった。実際に見たこともある。

厳ついおっさんが、ごっついおばさんになったという誰得の物だったが…。

世の中そう甘くないのかもしれない。


でも今回のとはまったく違う。

召喚の魔法陣に追加で刻み込まれるのは拘束するためのものだったり、強制で契約するための物が殆どだ。条件を提示してきて契約というのもあったが…。

そしてそれらは今の自分なら魔法陣の中から壊せるし書き換えたりもできる。


以前魔法学園の一角を吹き飛ばしたときも拘束するためのものがあったが破壊した。

人の話全く聞かないんだもん。あの魔法学校の関係者。


あれがあってから、そういった拘束やらの悪意のような物が含まれた魔法陣は、呼び出された直後にオートで破壊できるようにリングの魔道具を作り装備してる。


勿論ユウキにも渡してある。

今回も装備してた。


それが発動もしなかったし自分で破壊する等の対策もできなかった。

まぁ身体がなかったし…

悪意がなかった?それともあの王子の魔法陣がめちゃくちゃ高度なのか?




コンコン


扉をノックする音で我に返る。

「どうぞー」

メイドさんが扉を開けるとさっきの女騎士アリアさんが。

「準備ができましたのでこちらへ」

「わかりました」



部屋を出ると後ろでメイドさんが

「何もお役に立てなかった。私はメイド失格です…」

そんな声が。いやいや、用事無かっただけだから。


「…メイドがなにか粗相しましたか?」

そう聞いてくるアリアさんに何もなかった旨を説明しつつ謁見の間へ向かう。



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