表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第四章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

288/772

知力戦という名目の…



「という訳で、きゅーきょ始まりましたー知力戦! 全員参加型のクイズ大会です。解説はティーとー」

「レウィだよ! 全員参加型とはどういう事?」

「えっとねー。ここにいる全員が出題者で、回答者になります!」

「なるほど! ボクたちは?」

「当然参加するよ! 一人1問で、正解数が王妃様より少なかった人は全員王妃様の味方として塔の試練へ同行するのー」

「おぉー。それではシエルさん、ペンと紙を配ってください」

「はーい、なの」


突然始まったクイズ大会だけど、一応補足しておこう。 (お願いー)

参加者は、私、ティー、未亜、リア、シエル、レウィ、お祖母ちゃん、王妃様、アリアさん、親衛隊からは代表で隊長のサージェさん。 残りの親衛隊の人達は証人って事になる。

問題は全部で10問。 出題者の回答が答えとなり、正解としてもカウントされる。

回答には私が持っていた画用紙とペンを使用。


「それではー、最初の出題者はティーの独断で決めさせてもらいます! その人が次の出題者を指名してください。 じゃあ、やっぱりここは〜ママ! お願いします」

「私!? わかったよ。 では第1問。 私が魔王として召喚された回数は?」

これは簡単。一回。 隊長さん以外全員正解。 

王妃様がわかる問題を出しちゃいけない決まりはないし。

「ここで不正解者が一人出てしまいました」

「まだ知り合って間もない隊長さんには難しかったかもなのー。ママ、次の人を指名してくださーい」


「わかったよ。 では、隊長のサージェさんお願いします」

「任された。 では…第2問。 ドラゴライナ王国のアキナ女王陛下の統治が始まって今年で何年だ?」

それはわからないよ!! うちの母さんも知らなかったし。

王妃様、アリアさん、ティー、隊長さんが正解。 ティーなんで知ってんのよ…。 (情報収集はティーの基本!)

そかぁ…。 さすがだよ。 

「答えは998年 再来年が千年の記念の年になるのー」

「すごい! 長ーい歴史のある王国ですね」

この国の規模にも納得だよ。 (節目の年は盛大なお祝いになるみたいなの!)

それはすごそう…。


「では次は…ティー様お願いできるかな?」

「はーい! 了解です。 じゃぁー、第3問! レウィの種族は?」

これは簡単だね。全員正解。 

「答えは、フェンリル。ママに助けられた、今は大切な家族なの」

「主様には恩義がたくさんあります!」

気にしなくていいのに。ティーの言うとおり大切な家族なんだから。


「次はーリアー! お願い」

「任されたわ! 第4問。 アスカのスリーサイズは?」

「ちょっとリア!?」

「いいじゃない、男の人いないんだし」

はぁもぅ。 レウィは…まぁいっか。 よくわかってないのか首を傾げてるし。

正解は出題者のリア、ティー、未亜、シエル、私。 

「正解はねー、上から…」

「ティー…?」 

「……内緒なの。言わない! ママが怖いの」

服を作ってくれてる子達は全員把握してるよね、仕方ない。

「リアー次の指名してー」


「わかったわ。 次は…、セイナ様お願いします」

「そうね…。それじゃあ 第5問。 私がプロポーズで誓いの証に貰った物は?」

これも全員正解。 特注の首輪。 

ドラゴンサイズだからストレージに大切に持ってるらしく見たことはないけどね。

私がティーにあげたピアスみたいに、サイズが変わったりはしないっぽい。まぁ私のは魔道具だしな。

「ドラゴン界隈では有名な伝説のお話ですね」

「そう! 初めて人と結ばれたドラゴンがお祖母ちゃんなの」

聞いてた話より数段ヤバかったけどね…。


「じゃあ次は…そうね、エルフのシエルちゃんにお願いしようかしら」

「ひゃいっ! わかりましたの! では第6問なの、今回の試験で20階層のボスを受け持ったのは誰でしょう?」

これはお祖母ちゃん以外が正解。

「答えはボク、レウィです」

「頑張ったよねー」

「うん! 主様が見ててくれたし」

後半は私も忙しくて見ててあげられなかったけど…頑張ってくれたね。


「次は…未亜姉様お願いするの」

「はーい。 えっと、第7問! 今回、40階層のボスを受け持ったのはアスカお姉ちゃん。ですが…その時の衣装は何だったでしょう?」

これもお祖母ちゃん以外は正解。

「答えはメイド服。 ママはここで魔力体の準備してたからみんな知ってるし、王妃様達は戦ったから見てるの!」

「スカートの中にナイフがたくさん仕込まれています!」

スカートと言うか、太ももにホルスターに入った短剣を左右4本ずつ止めてたね。リアの趣味らしい…。

ユウキ達に投げたのはこの短剣。


「次は…レウィちゃんお願いね」

「わう! 第8問。 この国の女王様は何ドラゴンでしょう?」

これは全員正解。

「お祖母ちゃんが話してくれたのー。 ハーフのセイントドラゴン」

「レジェンドクラスのすごいドラゴンです! じゃあ…次はアリアさん、お願いします!」


「はっ、承りました。 それでは…第9問です。 王妃様のアクシリアス王国でのお名前は?」

これは、ティーとサージェさん以外が正解。 

「答えはセルフィ様。解説のティーさん、初の不正解です」

「やってしまったのー…セルナ様って書いちゃった」

ティーどうした…。 (ちょっと間違えちゃった、こっちでの名前を聞き慣れちゃったから?)

…ありがとね、ティー。 (なんの事かわからないの)


「これで、一番正解が多いのは、ティーと王妃様です」

「拮抗してるのー」

王妃様の問題次第で、ティーが同行できなくなってしまう。


「最後は王妃様、お願い致します」

「…ええ。わかったわ。 第10問。 私の子供の数は何人でしょう?」

…ティー? (わかってるの!)


えぇ…。 正解は王妃様一人。

「三人!?」

「ええ、正解は三人よ。 まだ産まれてはいないけどね」

私とティーが気を使った意味! (がーん…1って書いたのに)

一人忘れてるな?! まぁそれはいいとして…バラしてよかったのかな?


「王妃様! おめでとうございます」

「なんと…それはおめでとうございます、セルナ様」

「ありがとう。まだ顔を見れるのは先の話だけどね…」

「尚更、アキナを説得しなきゃいけないわね。 まぁこれで、ここにいる全員が同行できる訳だし、問題はないわね」

「ねぇアスカ、王妃様は、赤ちゃんがいるのに試練なんて受けてて大丈夫なのかしら…」

そうだよ! リアの言うとおりだ。安静にしないと…。 これ以上、王妃様に無茶をさせてはいけない。


「そうね…だからこんな形でだけどみんなに伝えたの。試練のお手伝いお願いします。お腹の子の為にも…」

当然全員が頷く。私達は全力で王妃様を最上階まで送り届ける。

多分だけど…アキナさんはたどり着いた時点で許可してくれるつもりだと思うし。

それに、こんな状態で残れ、なんて言う訳がないよね。

アキナさん優しいもの。 (うん!)


「これでクイズ大会も終了です! 王妃様の正解数が一番多いので全員負けてしまいましたね」

「そうですねー。 このメンバーなら塔ごと消しされるの!」

やらないよ!?


「でも…いいのかしら。こんな抜け穴みたいな方法で仲間を増やしてしまって…」

「明確なルールを決めてないアキナの落ち度よ。気にしなくていいわ」

お祖母ちゃんがそう言うなら誰も逆らえない気がするしOKって事で…。

それに、抜け穴を探す事も試練の気がする。


「第一回クイズ大会お疲れ様でしたー。ではまた次回!」

「次はないよー?」

「無いらしいです! それではー」

「ばいばーい!」


「ティー、レウィ、司会進行お疲れ様」

「「はーい!」」



王妃様が試練を受ける事は、サージェさんがアキナさんに伝えてくれるって事で、今日はとりあえず解散。

アキナさんから正式な試練の日付が通達されるまでは、自由にしてていいみたい。


少し帰るのが遅くなっちゃったけど、頂いたお屋敷に帰りますか。 (今日も美味しいご飯〜でもそろそろママのご飯が恋しいの)

嬉しいこと言ってくれるね。またちゃんと作るからね。 (うんっ!)








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ